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「満月の日+月食」ツォクの、お知らせ ※無事終了(11/19)

11月19日(金)は満月(チベット暦 閏九月十五日)にあたり、また阿弥陀如来の御縁日でもあります。チベット密教において月4回のツォクに指定されている吉日にあたりますので、ツォク供養を厳修します。

さらに当日は、部分月食が起こります。今回、食の時間帯に積む福徳は一千倍に膨れ上がると、チベットでは信じられています。
月食は午後6時に食の最大となるため、午後5時30分に一連の儀軌をスタートする予定です。

夜8時頃まで、満月にふさわしい「増益・長寿」行を組み込んだツォク供養をメインとする、特別バージョンでの儀軌とします。

賛同いただける方は今回も「サポート」という形で、お気軽に供養へご参加ください。

今回もサポートいただいた方は、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。

また皆さまからお預かりした志納金の一部は、今回もチベットのお寺や師匠への喜捨・寄進に充てています。そうすることで、より強い仏縁と福徳をもたらすことでしょう。

※ツォク供養につきましては、過去記事もどうぞ:
ツォク供養の、全体像(その1)
ツォク供養の、全体像(その2)

※ツォク供養で浄化するサマヤとは(一部は有料記事):
サマヤと、三昧耶戒

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(11/20 4:00更新)
満月の日のツォク供養の儀軌および阿弥陀仏の儀軌(遷移法)がいずれも無事に満行しましたので、ご報告いたします。
今回もサポートいただきましてありがとうございました。

第1部は午後5時半から、部分月食にあわせてツォク供養の法要を厳修しました(所要時間2時間)。儀軌は「ロンチェン・ニンティク」の系譜の、ジャムグン・ミパム(1846–1912)が編纂されたグル・リンポチェを本尊とする儀軌を選びました。このテキストは私の師匠から何十回も伝授されているもので、師匠と一緒に二十年間、行じているものです。ジャムグン・ミパムから私の師匠までは、間に1人の先生しか入っておらず、法脈の純潔性も保証されています。グル・リンポチェの強いお加持が皆さまに届けられたと感じております。

月食・日食の時には必ず唱える「クントゥサンポ・ムンラム」(法身普賢仏祈願文)は、食が終わるまでの間ずっと唱え続けました。

「クントゥサンポ・ムンラム」については以前にも書いたことがありますが、どのような煩悩や罪に陥っていても、本来清浄の悟りの境地(法身普賢仏)に帰することができますようにという、普賢仏ご自身が説かれた祈願文になります。死者・生者を問わず、強力な浄化力があります。

日食・月食・地震・風水害・夏至・冬至に唱えると、自他すべての衆生の苦しみを取り除き、仏陀の位に達すると記されています。今回サポートいただいた方々のお名前を奉告して、罪業の浄化を祈念しました。

少し休みまして、深夜0時からは阿弥陀三尊を主尊とする「往生法」(遷移法、超度法)を修しました。これは2時間続いたのですが、最初の30分ほどは金剛薩埵を本尊とする(密教的な)懺悔・滅罪のパートになっています。ここでは今回サポートされた方々とそのご先祖様、冤親債主おんしんさいしゅへの滅罪、負債の消滅を祈念しました。

遷移法もnoteに何回か記したことがありますが、血脈の諸師へ祈願し、加持を降ろし、さらに阿弥陀如来と観音・金剛手の両菩薩に対して熱烈な祈願と敬信によって、浄土への往生を願う行法です。

2時間あっという間で、今夜はとても集中して修することができました。
皆さまからご本尊へ捧げる燈明は、このまま朝まで灯し続ける予定です。

今年(新暦)も残すところ1ヶ月少々となりました。
次の満月は12月18日(土)で、今年最後になります。

今後のツォク供養は:

11月29日(月) ダーキニーの御縁日
12月4日(土) 新月。皆既日食(福徳×1万倍)
12月13日(月) グル・リンポチェの御縁日
12月18日(土) 満月。布薩。
12月22日(水) 冬至。
12月29日(水) ダーキニーの御縁日。

を予定しています。

冬至はチベット語で「グン・ニ・ドク」(dgun nyi ldog)と言い、ツォクの日というわけではないのですが、日本の寺社では「善星皆来」「悪星退散」として星祭を催行するところもあります。「夜が一番長い日なので、星がよく見えるこの冬至を選ぶ」という説もあり、日本で冬至は「星」との関連性が強い日のようです。

また冬至は霊的な「新年」として、エネルギーの復活と強化を願う人もおられます。

チベット暦でちょうどこの日は「土地神が巡行する日」とされますので、サン供養(チベット式柴燈護摩)を焚いて三宝および土地神を供養し、冤親債主への滅罪をしようと考えています。

そして今年最後のツォク供養は、12月29日のダキニの日となります。

いずれも近づきましたらここ(note)で告知をいたしますので、よろしくお願い致します。

サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。