見出し画像

「カメラを止めるな!」とその中にある映画の良さについて

この映画をなんて書けばいいのか。

数週間前からSNSで映画好き以外にも評判が広がっていくのを肌で感じ、そして何日か前にはテレビでも紹介され、上映館数がかなり増えたという映画「カメラを止めるな!

まわりの評判に促され自分も本日行ってきました。行ってきたのは「川崎チネチッタ」という映画館で自分は過去に「ハードコア」という全編主観視点という映画を見に行ってました。ここはメジャーどころから少しマイナーなものまで幅広く扱っているのでおすすめ。また多摩川挟めばすぐ東京なのでこの映画のように話題になっているときの穴場的映画館として個人的には良いと思います。

先にも上げた評判ということもあり行ってきた16:00の回では7割ぐらいは埋まっていたという大盛況っぷり。自分が最近行った映画が「レディープレイヤー」のレイトショーというややマニアックな映画と比べるとこれだけの人が映画館で1つの回を見ているというのはなかなか新鮮な気持ちです。

・・・

さて前置きが長くなりましたが「カメラを止めるな」について。この作品の感想を一言で言うと「映画の良さ」というのを表現しきった作品であると思います。

映画の良さ」とはそもそもどういったことなのでしょう。自分はあの大きいスクリーンで迫力のある映像を見ることや、一人で観るときには絶対に感じることのできない同じ観客同士の共有感だと思います。

家でどんなに環境を整えても擬似的に大きいスクリーンを作ることができますが本物には敵いません。そして二人以上で見ることもあるでしょう。ただそれはもちろん知っている人同士というのがほとんどだと思います。見ず知らずの何十人の人と一つの時間を共有することとは違います。これは映画にとらわれない話だと思いますがこの共有感は非常に大事で独特の楽しみができると感じます。

以上のことから「大きいスクリーン」と見ず知らずの人との「時間の共有」。この2つを同時にこなすのは「映画館で映画を見に行くこと」だと思います。この映画はまさにそれを再発見させてくれる映画で特に同じ場での共有がここまで良いと思える映画だとは思いませんでした。

そして更に内容を掘り下げていくとこの映画は「冒頭のカット」がとても素晴らしかったです。といっても全編が美しい映像だったり技術が高くてすごいと感じて素晴らしいとかそういう意味ではないです。

ここからはネタバレになってしまうので理由については省略しますが。見ている時に感じるさまざまな違和感は自分だけじゃなく他の人も同じことを思っているはずなので神経質に気にする必要はありません。

ここで書いた違和感というのはおそらくですが、他の人も同時に思っているはずです。そしてまったく同じタイミングでその違和感に対しての答えを見つけることができるでしょう。これが時間の共有だと思います。疑問に思うタイミングから解決されるタイミングまでの長い時間を他の人と共有する。こんな経験すごいと思いませんか。


「映画の良さ」を再発見してくれたということを軸にとらえて書きましたが本当他の人との時間の共有がとても良かったです。「カメラを止めるな!」は予算の低さを逆手に取り「これが映画の良さだ」というのを本当に見せてくれました。

最後にこの映画はゾンビが出てくるなど怖い要素が一部で出てきます。最初は確かに怖いかと思います。ただPG12のようなすごく怖いというかエグい表現はありません。変な言い方になりますが我慢して見てください。そして我慢の向こう側にある違和感とその答えを楽しんでもらえたらと思います。



#日記   #エッセイ   #映画   #コンテンツ会議 #カメラを止めるな

この記事が参加している募集

いただいたサポートはサムネイルに使っているダンボー撮影の小道具に使わせていただきます。