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山を走る

 走ったことがない、という人はほぼいないだろう。幼少期には運動会という企画や体育という授業があって好きか嫌いかはともかく走らされることはあった。ところが大人になって走ったことがあるという人はどのぐらいいるのか。ランニングを趣味にしたり健康に気を使うため、あるいは電車にギリギリ間に合わせるために走るといったよっぽどの目的がない限りないと思う。

 以前トレイルランニングを趣味にしていたことがある。トレイルランニングはランニングの中でも登山道やそれに近い自然の道を走るというものだ。舗装路を走るという普通のランニングよりも傾斜のアップダウンは激しい。上手に走る方は忍者だ。下り道をさっそうと走る姿は現代に忍者が蘇ったとしか思えないぐらい俊敏さで今でも印象に残っている。トレイルランニングは普通のランニングと違い山の中や尾根と行ったところを走るので風景が次々と変わり、飽きさせないのも魅力の一つだろう。この趣味は普通じゃ面白くないと常に考えているような自分にとってとても刺激的なランニングだった。

 大会にもいくつか参加したことがある。うち一つは富士山の麓で行われていたものなのだが台風の大雨明けだったということでかなり路面状況がよくなかった。コース上に川が出来ていたときは本当にどうしようかと思った。またこの時のコースで印象が残ったのは本当に川沿いを走るということを経験した。道なんてものは正直ない、あるのは石やら岩だけだ。その中を手袋しながら最適なルートを見つけて走っていくのはアドベンチャー的な様子がありとても楽しかった。

 ランニングサークルと思しき集団が走っているのに遭遇し、ふと思い出した走ることへの思い出。ちなみに今はというと走っていない・・・仕事ではそれなりに運動をしているから普段のランニングぐらいの運動は一応している。そして今の休みの運動がダンスダンスレボリューションというのもどうなんだというのがある。

#日記 #エッセイ #ランニング #トレイルランニング

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