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地元は好きだ。でも無理だ。

私は、九州のド田舎出身。高校を卒業して就職を機に、千葉県へ越してきた。

今でも時々聞かれることがある。

「地元と千葉、どっちがいい?」

どっちが住みやすいとかそういう事だと思うのだけど、迷わず千葉と答える。

当然だ。
私は、早く家を出たくて、早く田舎から出たくて出てきた口の人間だから。

住みやすさとか便利さ以上に、田舎から出てきた解放感でいっぱいなのだ。

千葉に住んで12年。

その間、休職や2回の里帰り出産などで地元に帰っているが、生活したいとは思わない。

地元は好きだ。

慣れ親しんだ、生まれ育った場所は、時間の流れがゆるやかで気持ちがいい。

田舎の魅力も、大人になってから気付いた。

緑豊かな場所は、心を静めてくれる。
広く大きな海は、ただ私を受け入れてくれる。
青々とした空は、優しく見守ってくれる。

生活していると感じにくいそれらのことを、田舎では思う存分に味わえる。

だけど、それは地元の田舎という雰囲気が好きなだけ。

たまに帰るからちょうどいいのだ。

これが地元での生活となると、恐らく私は辟易して、心が病む。

地元は心地がいい。
みんなが同じような価値観や生活感で暮らしているから、難しいこと考えなくていい。

一戸建て買って、家族でお出かけ用のワンボックスカーと普段使いの軽自動車を買って、週末はイオンにお出かけ。

それだって十分に、贅沢な暮らしだ。

仕事も家庭も家も車もある。十分だ。


だけど、地元から出た私は、都会に魅力を感じている。

知りたい・学びたいと思ったら、それができる環境が近くにある。

見たい・欲しいと思ったら、それを得られる場所が近くにある。

今でこそ、ネット環境が充実して、どこでも誰でも欲しいものを手に入れられるようになった。

だから、何をするにも田舎だろうが都会だろうが、本来は関係ない。

関係ないはずなのに。

私の地元の人は、「田舎だから無理」とどこか何かを諦めている。

その空気が本当に苦手なのだ。

ただ、私は地元から出た人間。
出ていった人間は、地元で生活している人たちにとやかく言えない。

田舎には田舎の、都会には都会の価値観がある。

それがわかっただけ、私が地元を出た価値は十分にある。

「私には都会は無理だな~」

友達は言う。

だけど、ごめん。私はその都会の部分を地元に変えて、その言葉をそっくり返すよ。

地元は好きだけど無理。

「私には地元は無理だな~」

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ガチガチな頭の中をすっきりさせるために。 言葉でデトックス
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