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7年前の今頃はロンドンで心理セラピスト養成講座に出席してたんだな

2013年9月下旬の2週間、英国ロンドンで開講された心理セラピスト養成講座に参加して早7年。
時間の経つのが早すぎるんだけど。光陰矢の如しとはよく言ったもんだ。


今現在、気軽に海外に行けないからか、ロンドンでの出来事が輝いて見えちゃって。
ということで、その頃を振り返りつつ、ここに記録していこうかと思い立った。思い出を辿りたくなったと言うか…。
ただし、講座の詳しい内容については触れません。


因みに、この時は3度目の渡英でした。

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この曇天、これぞイギリスの天気って感じ。


ヒースロー空港に到着!そして宿へ。

その頃の私は、まだ不安感が大きく体は緊張していて、何かの拍子に心臓の鼓動が早くなって呼吸が超絶浅くなるようなことが時々起こってたんですよ。
まぁ言うなればパニック障害のようなもの。医師の診断がないので何とも言えないけどね。

それなのに飛行機に乗るという暴挙に出た私。その頃の自分に感心するわ。それがあったからこそ今の自分がいるんだけどね。
「でかしたぞ自分。よくやった」という気分に未だになる。当時の自分に感謝。

ヒースロー空港の待ち合わせ場所。

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かすかな記憶を辿ると、確か日曜日の正午頃に到着だったかと…。


2週間滞在するシェアハウス会社の人が車で迎えに来てくれることになっていたので何も心配はなかった。
が、なかなか来なくてね。
電話したら?いやかかってきたのかな、「遅れるからカフェでコーヒーでも飲んでて」と。

割とリラックスしてたのに、速攻で緊張が走ったよね。
カフェでのんびりする精神的余裕は1mmもなかった。


シェアハウスは日本人経営で日本人専用のロンドン・アップルハウスさん。
ロンドンに複数ゲストハウスを持っていて、私が滞在したのはウェストアクトンハウス

最寄り駅は地下鉄セントラル線のウェストアクトン。
結構ロンドンの外れって感じ。日本人駐在員が多く暮らすエリア。治安はいい方だと思う。


シェアハウス近辺。
9月のイギリスって寒そうね。実際、いつも薄手のコートを着てた。

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ウェストアクトン駅付近。
青いひさしのコンビニ?は帰りによく立ち寄った。
その右隣りは日本食屋「YOYO Kitchen」さん。何回かテイクアウト(イギリスではテイクアウェイと言いますが)しました。

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庭から見たウェストアクトンハウス。

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キッチン。
料理らしい料理はしなかったけど、日本から持ってきたレトルトを温めたりサラダを作ったりくらいはした。
ここで他の住人とお喋りしたのもいい思い出。

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計画通りに進まないのが常と心得よ

無事シェアハウスに着いて荷物を置いてから、月曜日の待ち合わせ場所のヴィクトリア駅に行ってみることに。


写真はウェストアクトン駅のホーム。
この駅は、東京で言えば丸ノ内線の中野坂上駅的存在。ここで路線が二手に分かれている。(かつて丸ノ内沿線沿線に住んでたんですよ)

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着いた日はプチトラブルの連続だった。


ウェストアクトン駅にオイスターカード(スイカとかとかパスモみたいなもの)を買いに行ったら、日曜日は販売してないと言われ大ショック!

頭の中でシミュレーションしてたことが冒頭から機能しなくなり、頭真っ白。
それが顔に出たらしく、その駅員さん「君、すごく動揺してるように見えるけど」と。

そりゃそうよ、ロンドンの地下鉄って、このカードがないとメチャクチャ割高なんだもん。
金銭的にあまり余裕のなかった私は焦ったわよ。

実際、空港の入国審査で「現金いくら持ってる?」と聞かれて答えたら、さらに「クレジットカードとかは持ってる?」と聞かれて。
持ってることを伝えたら、その審査官、安堵した表情したからね。
物価高のロンドンに2週間滞在する割には相当少なかったと思われ…。

しかし、大英帝国さまの入国は厳しいわ。
他の国は、言葉を交わすことなくすんなり入国できるのに。

話しを戻そう。
そしたらその駅員さん、駅の外の小さな店を指差して、「あそこでも売ってるけど、日曜日だからたぶん開いてない」と。

「うわ~ん、どうしよう~」と、怯えつつ行ってみたら開いてて、すんなり手に入ってどんなにほっとしたことか。

「人生、この感情のアップダウンが楽しいんだよね♪これを経験するために生まれてきたんだよね♪」
今でこそ、そんなことも言えるけど当時はとても思えない心境だった。


オイスターカードを手に入れ、まずはセントラル線に乗ってヴィクトリア駅に向けていざ出発!

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えーっと、逆方向の電車に乗ってイーリングブロードウェイに行ってしまった。
なんでだろ。不思議。いまだに謎。
まぁ間違えただけなんだけど、普通は間違えようがないんだよなぁ。

とまぁ、プチトラブル続きの初日でした。

この後、時系列関係なく続けますね。

いよいよ講座スタート

この講座、月曜日スタートで翌週の土曜日終了。休みは日曜日だけ。延べ12日間、朝から夕方までみっちり。学ぶというよりは、自分と向き合う2週間だった。
もちろん心理学や心理療法についての講義はありましたよ。

でも、心の健康度が低い人が人を癒せるはずはないから、自分と向き合うということは心理職にとって基本中の基本。技術よりもまずはそこから始めましょうという講座。

だって、その講座のモットーが“自分を癒せて、初めて人を癒せる”ですから。

講座のメイン講師は日本人です。
時々イギリス人講師もいらっしゃいましたが、その時は通訳してもらうので、英語がダメな私でも全く問題なし。
この講座、今はロンドンでは開講していません。


講座の会場は、鉄道(National Rail)のワンズワース・コモンが最寄り駅。
オックスフォード・サーカス駅でヴィクトリア線に乗り換えてヴィクトリア駅へ。そこで鉄道に乗り換えます。
地下鉄同様、鉄道でもオイスターカードが使えるのは本当にありがたかった。

ウェストアクトンからワンズワース・コモンまで、約1時間だったかな。
ヴィクトリア駅のマークス&スペンサーでは時々ランチを購入。他にもお店がたくさんあったので、帰りに買い物することも多かったと思う。


初日だけ、講座のアシスタントの方と受講者数名と鉄道の改札付近で待ち合わせ。ここね↓

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待ち合わせは初日だけだったけど、ヴィクトリア駅から決まった時間の電車に乗るので、必然的に毎日同じメンバーと一緒になってた。
その人たちとお喋りしながらの通学はとっても楽しかった。毎朝笑い過ぎて「しわが増える~」とか言ってたな。


ワンズワース・コモン駅。

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ワンズワース・コモン駅から会場までの通学路の風景。

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会場の外観。元教会だそう。

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会場内部。

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放課後の過ごし方

私はまだ会社勤めだったので、2週間休暇をいただくのがやっと。
なので、到着した翌日から講座スタートで、帰国は講座終了の翌日でした。
ということで、自由に過ごせたのは放課後と授業のない日曜日だけ。


他の人は知らないけど、私は放課後のほとんどを一人で過ごしてた。
帰りがけに必ず通るオックスフォード・サーカスやピカデリー・サーカス辺りを中心に、自由気ままに買い物したりほっつき歩いたりリバティで同期とバッタリ出くわしたり。


同期とパブに寄ったり、街に繰り出したりもちょっとはあったけど、自分と向き合う講座なので、感情が出まくってわんわん泣いたりして、毎日結構ぐったりしてた。なので、遊ぶ気力もあまりなく。


これはボンドストリートかな。

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同期との懇親会でパブへ。

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パブ飯。
約20年振りのイギリスにびっくり。昔に比べて段違いに美味しくなってた。他のパブも。
月日の流れを痛感しました。

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休日はちょっとお出かけ

地下鉄のノッティングヒルゲイトで降りて、その辺ぶらぶらしてからケンジントンガーデンズへ。

そしたらなんと、近くに投宿している同期にバッタリ。
ベンチに座ってケンジントン宮殿を眺めながらしばしお喋り。これも楽しかったなぁ。

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同期と別れた後は、テムズ川とビッグベンを見たくてウェストミンスター駅へ。

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その後は、フラワーエッセンスを求めてコベントガーデンのニールズヤードレメディーズへ。
いくつ買ったかな。5本以上は買ったような気がする。日本で買うよりかなりお得なのでね。


フラワーエッセンスに関しては、希望商品をスタッフに口頭で伝えて購入するシステム。いやぁ知らなかった。

最初は口頭で伝えていたんだけど、店員さんがメモ見せてと。
見せた瞬間2人で失笑。メモは全てカタカナだったのさ。
でも、終始笑顔のとても感じのいい方だったよ。

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講座前にもちょっと寄り道

観光するつもりはなかったけど、帰国が近づいてきたら、もう少しロンドンを見ておかないと!という気になって出かけたのが、なぜかバッキンガム宮殿。
近くのセント・ジェームズ・パークの緑が見たかったからってのもあるかも。以前訪れたときにとても気に入ったから。

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セント・ジェームズ・パーク。
散策したかったけど、時間がなくてあきらめました。

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結局、どうしても早起きができなくて、講座前に寄り道したのはこの日だけ。

最後に

当時の手帳を開いてみると、「毎日楽しくて仕方ない。本当に幸せ」って書いてある。

イギリスは元々大好きな国。
小学生の頃、生まれて初めて行ってみたいと思った国がイギリスだった。

そんな国で2週間、地下鉄で毎日通勤客に紛れてヴィクトリア駅に向かってるときは必ず「ああ本当に幸せだなぁ。ありがたいなぁ」と感じていた。

もちろん、講座を聴いているとき、同期と何気ない会話をしているとき、街をあてもなく一人で歩いているときも、全てが幸せだった。

実際、贅沢なことだしね。


講座終了後2年間は、自分癒しをするということがミッションでした。
ディプロマをもらうために、レポートの提出と共にそれは必須条件でした。
何と言っても、“自分を癒せて、初めて人を癒せる”ですからね。

私もプロのセラピストの手をお借りしたり自分でもワークしたり。
私は、ディプロマは取得してないけど、2年間みっちり自分と向き合いました。

その後も自己探求は続けています。
そして、渡英当時より数段生きやすくなった今に至ります。
いずれにしても自己探求はこれからも継続していくでしょうね。


以上、私のロンドン滞在記でした。



長沼美恵/Mie Naganuma


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