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新型コロナウィルスによりオンライン化元年になる

働き方の変化は加速する

#ZDNet

この記事の結びには、こう書かれています。

新型コロナウイルスによる需要減少の悪影響を、経済削減の効果を上回るかもしれないが、その効果はコロナウイルスが去った後も残り続けるだろう」とあります。

その一つが、新型コロナウイルスによる社会的変容が、デジタル経済の恩恵を恒常化させることになると考えられます。

そこで、個人的見解で恐縮ですが、新型コロナウイルスによるデジタルの恩恵となる「オンライン化」について考えてみたいと思います。

オンライン化元年は今はじまった

オンライン化が既に始まっていますが、1)対面のオンライン化、2)手続きのオンライン化、3)エンターテイメントのオンライン化の3つに分けて、考えてみます。

1)対面のオンライン化

既に授業やセミナー、イベントなどのオンラインで実施されていますが、新型コロナの影響により、ほぼスタンダードになりました。

今までは、オンライン化を選択できるレベルから、必須ツールというレベルになっていく時期が、今だと思います。

特にリモートワークが可能なお仕事も増えましたが、リモートワークが可能なお仕事は、会社がそれができるように設計することが求められます。

そして、オンライン化が必須ツールとなった次の段階では、従来オンライン化が検討されていなかった領域をオンライン化する流れになると思います。

そのためには、オンライン化のためのオペレーションを設計して、実装化する必要があります。必須ツールとして求められている現在、迅速な対応が求められるでしょう。

例えば、行政の相談窓口。(個人的には、確定申告に関する相談窓口がオンライン化したらいいなと思っています)

あと追加でお話しすると、医療業界におけるオンライン診療の普及が期待されます。

対面診療が必須の診察のあり方が、切迫する新型コロナ蔓延によって診察のあり方そのものを考え直すきっかけとなっています。

他国のデジタル技術は医療のあり方を根っこから変えている現状を見ると、従来の医療のあり方そのものを変えていく流れが、どんどん加速しそうですよね。

2)手続きのオンライン化

さまざまな手続きも簡素化する上でも、手続きのオンライン化に弾みがつきそうです。

特に、デジタル化が大分浸透していますので、次の段階として1つの手続きで重複する手続きを省略できることも期待されます。

例えば、契約書の締結なんてそうです。

契約書といえば、2部用意して、印鑑を押して郵送して、という手間がかかっていましたが、クラウドサインというサービスを使うと、オンライン上で署名捺印が完結します。

このように、紙で行う必要があるもの以外、手続きがデジタル化されオンライン上で完結できる仕組みが隅々にまで行き渡ることが期待されます。

大きな柱として、行政手続きのオンライン化です。手続きが重複している部分は、情報管理を一元化するシステムが実装化され、法整備が行われれば実現可能です。

3)エンターテイメントのオンライン化

既に時間的・空間的制約のある体験型のアトラクションも、オンライン上できるような仕組みがどんどんできつつありますよね。

例えばカラオケはアプリで最新の曲をダウンロードして歌えますし、全国ランキングで歌唱力も競えます。

あとは、スポーツについても、既にストレッチ等のハウツーものは既にYouTube等で観ながら真似ることができます。

zoom飲み会も、自前でお酒を用意して、オンライン上でお話しながら飲み会気分を楽しめます。

美術館の鑑賞もInstagramでライブ中継もできますよね。現場の学芸員の方から詳しい解説を聞きながら、鑑賞することもできます。

海外の動物園でも、24時間ライブ中継で動画を配信していますので、観たいときに大好きな動物を観ることができます。

オンラインでは対応できない、例えば五感を使う、観て触って匂って、肌で感じられるような体験型のエンターテイメントもについては、どうでしょうか。

実際に行うのと、オンライン上で体験するものとの感覚値に差が無くなるような、技術向上が図られるでしょう(体験するということがイベント化するほど、体験の希少性がより強くなるでしょうね!)

その技術の恩恵は、わたしの想像力を超えていますが楽しみですね。

オンライン化元年のこれから

技術はあってもできなかったことを、新型コロナウイルスがきっかけで、どんどんオンライン化が進んでいます。今は、日本全体の設計に組み込まれていく段階です。

5Gという通信環境も後押しとなり、近い未来に、あらゆる分野におけるオンライン化の実装化も進んでいます。

個々人が画面越しにできることが増えて、それによるハンディを感じられないことを体感していき、オンライン化が普及し、日本全体のスタンダードになっていくことと思います。

とても近い未来にどうなっていくか、楽しみですね。

オンライン化における必要なマインド

ここからは、オンライン会議やセミナーを受けて、従来のコミュニケーションとの違う感覚知について、言葉にしてみたいと思います。

オンライン上でコミュニティを図る上で、必要なマインドとして、今まで以上の①主体性、②柔軟性、③共有と共創が、より強く求められると感じています。

以下、一つずつ説明します。

①主体性

オンラインで繋がるときは、何か目的があります。

例えば「ダラダラしゃべる会」も、「ダラダラしゃべる」という目的がありますし、雑談が目的の場合でも、「このメンバーとの雑談から得られる何かに期待する」という内なる目的があります。

そのため、どこにチャネルを合わせるかを決める必要がありますし、対面で関わる以上に、主体的な関わりがないと、オンラインで繋がれません

もう少し言うと、オンライン上で繋がる前に、このつながりをもつ自分はそもそも「どうありたいか」を明らかにしておく必要もあると思います。

つまり、主体的に関わることは、他者や組織に対して、自分自身を明らかにしていく作業です。そのため、より今まで以上の主体性も求められていくと思います。

②柔軟性

オンラインセミナーや授業を通して、強く感じるのは、今まで自然に使っていたコミュニケーションのあり方を、少し変える必要があると思っています。

オンライン上では、非言語コミュニケーションの割合よりも、ジェスチャーや言葉などで認知できる手段でのコミュニケーションを積極的に使って伝える必要があります。

オンラインの特質上、今まで以上の「空気を読む」という、いわゆる「察する」ことを相手に委ねることは出来ません。

相手が●●してくれない、という言い訳が、オンライン上では成立しないのです。

このように、オンライン上に於ける新しいコミュニケーションの仕方を柔軟に取り入れる、「柔軟性」を保ちながら、物事を進めていくと、きっとスムーズなやりとりができるのではないでしょうか。

③共有と共創

様々な情報が溢れるこの時代ですね。

情報を活用して、未経験のことも出来る可能性を秘めている一方、自らが主体となりメディア化することで、文章や動画を通じて、自ら発したコンテンツを社会全体の共有財産にしていくことができます。

貴方だからこそできた、貴重な経験を社会的価値にするためにも、社会全体にコンテンツとして還元していくことは、個々人の中にある共有マインドによって生まれます。

共有マインドによって、情報が発信され、情報を循環していく流れが生じ、その情報の点と点が有機的に繋がって、面になり、立体になり、一部のコミュニティでは、目的を持って共創していく力を帯びていきます。

情報が社会的価値を持つためには、情報を発信する側の共有マインドと共創のマインドがあってこそ、だと思います。(例:東日本大震災時の災害時に必要なモノなど)

オンライン化というデジタル環境下に於けるコミュニケーションは、容易にコンテンツ化し共有できます。情報の正しい、間違いでは無く、共有することで、互いに助け合い、修正し合い、共創していくために、より主体的に関わり、柔軟に対応するマインドが必要になっていくと感じています。

以上です。

新型コロナウイルスによる経済的打撃以上に、デジタル経済の恩恵をふんだんに受けられるように、個々人が主体的に柔軟性を持って、共創していく社会を作れればいいですね!

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