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noteを始めることにした

 2021年の夏、私にとっては、2回目となるオリンピックをのんびりとテレビで観ていた。その頃、右足と右手が、それぞれ、ちょっと変だけど治る病気になったのだと思って、整形外科などに通っていた。8月末、いくらなんでも可怪しいと某大学病院に駆け込み、すぐに入院となり9月には、ALSであると確定診断が出た。それから4ヶ月、今、想像もしなかった日常を過ごしているのである。本当に人生何が起きるかわからない。
 この4ヶ月は、あまりにいろいろなことに立ち向かわなければならず、そのすべてにおいて妻が動かなければ何も前に進まない状況となっている。残された時間、少しづつnoteに様々なことを書き残そうと思い立った時、私からの視点だけでは意味が無いと思った。ここには圧倒的に介護を受けなければ生きていけない人間と、四六時中、介護をすることから離れることができなくなった人間がいるのである。
 私は進歩派を気取っていたりはするけれど、やってしまったことは、まさに昭和の親父、仕事を最優先にして家を顧みない人生。波乱万丈という事業も、それなりに形となり、これから妻とのんびりすることができるかもしれないと思っていた矢先、さらなる出来事が始まってしまったのだ。妻の心情は、私の想像を遥かに超えるものがあるはずだ。
 そんなわけで、それぞれの言い分を、ひとつのnoteに投稿してみようということになった。障碍者が生き生きと社会に存在しているとすれば、障碍者と一体として語られるべき人たちがいるはずなのだ。ということで、まずはnoteを始めてみることにしたい。

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