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そのほかの政治団体の公約【JAPAN CHOICE】

はじめに

 衆議院選挙で候補者を擁立するのは政党だけではありません。選挙のときに一定の条件を満たした政治団体や確認団体も、選挙区や比例区に候補者を擁立しています。JAPAN CHOICE (政策を比較する・投票ナビ・世論地図)の主なコンテンツで扱っているのは衆議院解散時に国会議員が所属していた政党だけですが、本記事ではそのほかの政党や確認団体の経歴や政策について取り上げていきます!

 なお、本記事に記載する政策はすべてそれぞれの政治団体の公式サイトから引用しております。

衆院選2024年版のJAPAN CHOICEはこちらから。
https://japanchoice.jp/

政党- みんなでつくる党

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みんなでつくる党の立ち位置

 政党助成法では、

  1. 国会議員5人以上を有する政治団体

  2. 国会議員を有し、かつ、前回の衆議院議員総選挙の小選挙区選挙若しくは比例代表選挙又は前回若しくは前々回の参議院議員通常選挙の選挙区選挙若しくは比例代表選挙で得票率が2%以上の政治団体

上の二つの条件のうちいずれかを満たす政治団体を政党と規定しています。JAPAN CHOICEでは、この規定を参考にし、取り扱う政党の基準のひとつに現職の国会議員の有無を含めました。
 しかし、公職選挙法では政党助成法が定める政党要件のうち、現職国会議員の所属に関する規定がありません。そのため、政党助成法上の政党ではないものの、公職選挙法上の政党要件を満たし、政治活動や選挙運動を行うことが可能な場合があります。みんなでつくる党はこのような仕組みで公職選挙法に基づく政党として立候補者を擁立しています。

みんなでつくる党とは?

 2013年に立花孝志氏が立ち上げた、NHK問題の解決を政策課題として掲げるいわゆるシングルイシュー政党の流れを組む政党。大津綾香氏が2023年3月から現在まで党首を務めています。「次世代を担う子どもたちの成長と可能性を大切にし、多様な視点を尊重する社会を築く。私たちは「今」を変え、多様な経験と視点を持つ人々と共に次世代の学びと成長の機会を守り、ともに成長する社会をみんなで創っていきます。」という基本理念を掲げています。
今回は党首の大津氏をはじめとする6名が関東を中心に立候補しています。

みんなでつくる党の政策

  • 政治改革

    1. 裏金問題に終止符を!

    2. 年齢格差の是正

    3. 既得権益の打破

  • 少子化対策

    1. 個人が尊重される価値観

    2. 子育て経済的負担ゼロ

    3. 親を頼れない子供への支援

  • 経済政策

    1.  使えるお金を増やす

    2.  税制の見直し

    3.  働く個人を応援します
      また、全国知事会の「持続可能で活力ある日本と地域を実現するための提言」への賛意を表明するとともに、多くの人々の参加による政策形成を重視するとしています。

みんなでつくる党の立候補者

 党首の大津綾香氏は東京9区と比例代表の東京ブロックに、高木ひろし氏が東京1区に、AIメイヤー氏が東京23区に、三井けん氏が東京30区に、三上きょうへい氏が埼玉1区に、林マリアゆき氏が今回唯一関西地方である兵庫8区に立候補します。なお、AIメイヤー氏は出身、職歴、経歴いずれも非公開となっています。

確認団体とは

 確認団体とは、公職選挙法上の一定の要件を満たすことで、選挙運動を許可された政治団体のことです。法律では原則として、選挙期間中の政治団体の活動は禁止されているので、この要件を満たすことが政治団体にとって重要です。衆院選の場合、比例区候補者を含む10人以上の候補者を擁立すると、確認団体として認定されます。
 今回の選挙では2つの確認団体それぞれの主張を掲げて候補者を擁立しています。

確認団体1-日本保守党 

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日本保守党とは?

 日本保守党は、「日本を豊かに、強く」というスローガンのもと令和5年9月に有本香氏と百田直樹氏によって創設されました。「日本の国民と、領土・領海、国体を守る。日本を豊かに、強くすることにより、国民福祉の向上と世界平和への貢献を企図する。」という理念を掲げています。過去には、今年4月に行われた愛知県碧南市議会議員選挙にて森下敏弥氏が初当選を果たしました。今回の衆議院選挙においては、小選挙区では4人が立候補し、比例ブロックでは北海道ブロックから近畿ブロックまで計26人が名簿を届け出ます。

日本保守党の政策

  • 日本の国体、伝統文化を守る

    • 宮家と旧宮家との間の養子縁組を可能に

  • 国民の命と領土、領海、領空を守る 

    • 憲法9条2項改正/スパイ防止法の制定/外国勢力による不動産(特に土地)買収の禁止ほか

  • 消費税をまず8%に そして5%に。

    • ガソリン税減税/税の簡素化ほか

  • 価値観外交 

    • 日本版ウイグル人権法、強制労働防止法制定ほか

  • 議員の家業化をやめる 

    • 国会議員の歳費、地方議員の報酬を一般国民並みの給与にまで引き下げる 

  • 高くて不安定な再エネ依存をやめる 

    • 原子力、火力発電のさらなる活用、技術革新を支援ほか 

  • 移民政策の是正 

    • 入管難民法の改正と運用の厳正化、特定技能2号の拡大、家族帯同を許す政府方針を見直すほか

  • 教育と福祉

    • 少子化による「大学余り」の解消、留学生制度の見直し/出産育児一時金の引き上げ(国籍条項をつける)ほか

日本保守党の立候補者

 小選挙区では愛知1区に前現名古屋市長の河村たかし氏が、愛知3区には大橋とおる氏、4区には麻生ちさ氏、5区には元名古屋市長特別秘書の田中克和(かつよし)氏が立候補します。
 比例ブロックでは、北海道には2名、北関東ブロックと東京都ブロックではそれぞれ4名、南関東ブロックでは5名、東海ブロックでは5名、近畿ブロックでは6名が立候補します。

確認団体2-安楽死制度を考える会

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安楽死制度を考える会とは?

 安楽死制度を考える会は、現在日本で認められていない安楽死制度の確立を目指して佐野秀光氏が創設しました。今回の選挙では、「世界で広がりつつある安楽死制度が日本でも欲しくないですか」というスローガンを掲げています。これまで衆院選には東京ブロックや北海道ブロックから4度挑戦してきましたが議席を獲得したことはなく、今回初めての議席獲得を狙います。党創設者の佐野氏に加え、中村治氏が北海道ブロックに立候補しています。

安楽死制度を考える会の主張

  • 自分の最後は自分で決めたい 

    • 自分の人生の区切りの最後を決められることで将来の不安が消え充実した一生を 送る事が出来る

  • 制度を使いたくない人は無視すればよい 

    • 使いたい人だけ使い、使いたくない人は無視して使わなければよい

  • 耐え難い痛みや辛い思いをしてまで延命したくない

    • 重い病気にかかっても、最後には安楽死という選択肢もあるということで、逆に もう少し頑張ってみようという気持ちにも繋がる場合もあるのではないか

  • 人生の選択肢の一つとしてあると「お守り」の様に安心

    • 頑張ることが美徳とされてきたことが人間に悩みやプレッシャーを与えてきた。 人生の一つの選択肢として最後は安楽死と言う選択肢もあると言うだけで「お守り」の様に安心感に繋がるのではないか

  • 家族などに世話や迷惑を掛けたくない

    • 病で動けない体になった場合には、家族などは世話をしてくれると思いますが、その様な世話を掛けたくない迷惑を掛けたくないと思われる方もおられる

  • 将来の不安に備えた貯金をする必要がない

    • 安楽死制度があれば、無駄に将来の不安の為に貯金をしなくても、お金を自分の 人生計画に併せて使える

  • 予算を掛けずに国民が安心感を感じれる 

    • 予算をかけずに千差万別の価値観を持つ多くの国民が共通した安心感を感じれる

安楽死制度を考える会の立候補者

 党代表である佐野秀光氏と、党北海道地区代表の中村治氏がどちらも北海道ブロックの比例代表で立候補します

まとめ

 以上、非常に簡単ではありますが今回の衆院選に候補者を擁立しているJAPAN CHOICEで扱っていない政党や確認団体を紹介しました。私たちMielkaが提供するサービス JAPAN CHOICE では、「政策を比較する」というページで政党助成法に基づく国政政党が掲げる公約を分野別に要約し公開しています。今回紹介した各政党の公約との比較は出来ませんでしたが、ぜひJAPAN CHOICEもあわせて使いながら、どこに1票を託すかを決めるのに役立てていただけると幸いです。

本記事の内容は以上になりますが、私どもの活動にご理解、ご賛同いただける方、この記事が「いいな」と思った方はご支援いただけましたら幸いです。

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