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【2月2日京都市長選】京都を知ろう!~経済編~

今回は、京都市の経済です。
お金の動き京都と関西の経済の状況と特徴をデータを用いながら、いまの京都をわかりやすくお伝えしてきます。

〇京都市の所得推移
2018年までの推移をみると着実に所得の伸びがあることがわかります。

所得

しかし、2019年秋・冬のレポートでは、百貨店やコンビニなど消費は堅調で、住宅投資も持ち直している傾向が見られる一方で、輸出・生産活動の低下で先行き不透明感が広がっていると指摘されています。

〇京都市の観光

観光客

また、京都の観光客数は減少傾向が見られますが、宿泊滞在の比率が増加傾向にあります。
また、京都市内の宿泊施設は増え続けていることで、京都に宿泊しない理由として「予約できなかった」と答えた割合が減りました。(2015年や2016年は15%以上だったものが、2017年や2018年には9%程度に低下)

経済.pptx

一方で、京都市で使うお金(観光消費額)は増加しています。
これは、滞在日数の増加や外国人観光客の増加によって、宿泊や外食でお金を使う人が増えたからだとみられています。

〇関西の経済規模をみてみる
関西地域(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)の全国シェアは2018年でみると、総面積はおよそ8%ですが、輸出通関額は約21%、百貨店・スーパー販売額は約20%、製造業事業所数は約19%、製造品出荷額は約17%、総人口は約17%、域内総生産も約16%というように、関西地域の経済規模は日本全体の2割弱を占めています。

〇経済が発展するには何が大事なのか
経済が持続的に発展していくには、積極的に会社の機器類などの設備に投資をしていくこと(設備投資)と効率化した働き方(労働生産性の向上)、給料が増えて使えるお金を増やすこと(所得改善による消費の拡大)が不可欠です。また、日本全体で外国人観光客が増加する中で、インバウンド需要を一層取り込む施策も重要です。
関西の海外との結びつきの特徴として、全国的にはアメリカ向けのシェアが高い一方でアメリカ向けのシェアが高い日本全体の傾向と違い、関西では中国向けのシェアが高いという特徴があります。関西は中国などのアジア地域との結びつきが強く、中国・アジア経済の動向が関西の経済にも今後影響を与えていくでしょう。

〇インバウンド消費についてさらに詳しく
 2020年は東京オリンピックが開かれるなど、インバウンド消費への期待が膨らむ年でもあります。京都は訪日外国人にとって1,2位の人気を誇る観光都市であり、外国人観光客の使うお金が京都の経済を支えている側面もあります。そこで、京都を訪れる外国人観光客のモノやサービスに使うお金(インバウンド)の需要について詳しくここでは説明していきます。
2018年には京都市を訪れた観光客の消費額が1兆3082億円と過去最高を更新しています。このうち、外国人観光客の消費額は全体の約3割にあたる約3000億円で、一人当たりの消費額は日本人観光客の2倍以上もあります。これは、外国人観光客の過半数が京都に宿泊しており、宿泊代や飲食費、買い物代などが増加したことが理由だとみられています。
しかし、まだ京都観光の消費金額は全国平均に及んでおらず、2018年では47都道府県中33位と低い水準です。コト消費や買い物などの面で魅力に欠けてしまっていることが課題だといわれています。

まとめ
京都市と関西全域における経済状況と京都市の観光におけるインバウンド消費についてまとめてみました。
京都市長選挙においても、各候補者はそれぞれ経済政策について言及しているので、現状を知った上で候補者の政策を読んでみてはいかがでしょうか。


【参考資料】
・「京都市の経済 2018」京都市HP(https://www.city.kyoto.lg.jp/menu2/category/30-4-0-0-0-0-0-0-0-0.html)
・「京都府のインバウンド需要」訪日ラボ(https://honichi.com/areas/kansai/kyoto/)
・「グラフで見る関西経済 2019年12月」三菱UFJリサーチ&コンサルティング(https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2019/12/gr_1912_kansai.pdf)
・「京都経済情勢レポート2019年秋」京都銀行HP(https://www.kyotobank.co.jp/houjin/report/jyousei.html)
・京都市観光HP(https://www.kyokanko.or.jp/report/20190902/)


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