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京都で自転車に乗るなら知っておきたいことをまとめてみた

京都に住む人々の足として大活躍な自転車。
自転車が沢山走っているのを見かけるのではないでしょうか。
自転車が浸透している町だからこそ、京都では自転車にまつわる問題もたくさんあります。例えば、平成29年度では、36,619台の自転車が撤去されていたり。
生活に欠かせない自転車という例を一つとっても、実は地方政治が関わっています。
今回は身近にある政治として自転車を取り上げ、京都の自転車政策や自転車が撤去されたときの対処法をお伝えしていきます!

京都市では駐輪場の設置が義務!


自転車が道路に溢れている状態だと、歩いている時や、災害が起こって避難しなければならない時に邪魔ですよね。
そのため、公共機関やお店などの自転車の利用者多い施設では自転車駐車場(以下、駐輪場)の設置が条例として義務付けられています。

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特に多くの自転車の利用があり、かつ大規模なものには、駐輪場を必ず設置しなければならないこととなっています。

京都市ではルールとして、駐輪場の設置がかなり厳しく定められているんです。 

政治×自転車で現れた効果


 平成27年に「京都・新自転車計画」を発表し、京都市では「世界トップレベルの自転車共存都市」の実現を目指した施策に取り組んでいます。

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という5つの成果がHPで取り組み成果として紹介されています。
以下で詳しく内容をみていきましょう。

 1 放置自転車台数がピーク時の100分の1以下に減少

駐輪場の整備や啓発活動、撤去等の対策を行った結果、1日当たりの放置自転車の台数が昭和60年(ピーク時)の2万4千台から240台になりました。ピーク時だと、2日間だけで今の京都の1年間の放置自転車数を越えてしまう状態だと考えると、どれだけ自転車が放置されていたのか想像しやすいのではないでしょうか…。

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 2 自転車事故の件数がピーク時の3分の1に減少
自転車を安心・安全に使うために、積極的に自転車安全教室の実施や自転車ルール・マナーの啓発活動などの施策に取り組んできました。その結果、平成16年(ピーク時)の2815件から平成30年には954件と自転車事故件の数が3分の1に減少しています。

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しかしながら、平成28年の資料で見ると、京都市では自転車事故が全交通事故に占める割合が24.1%で全国平均の18.2%と比べると高い状況が今なお続いているといえます。通勤や通学の交通手段として2割以上が自転車を用いている京都だからこそ、今後も自転車事故を減らすための取り組みは必要だといえるでしょう。

 3 駐輪場が5年間で1.2倍,10年間で2倍以上に増加

 駐輪場の設置箇所数が234箇所となっています。(店舗等に併設された駐輪場を除きます。)これは、設置を義務付ける条例を作った効果だといえるでしょう。

 4 自転車保険の加入率が5年間で55ポイント増加!
自転車保険の加入は平成30年4月から京都市の条例で義務付けられました。その結果、加入率は81%と非常に高くなっています。
自転車保険は月々100円~加入できることもあり、その手軽さも普及に一役買ったのでしょう。

 5 自転車走行環境の整備延長は5年間で9倍に

 自転車が車道の左側を安全・快適に走行できるように,自転車の走る場所と方向を示したものが道路に描かれています。これは、矢羽根マーク(自転車走行推奨帯)と呼ばれ順次整備されています。
このように自転車を乗っている人も乗っていない人も快適に過ごせるような町にするように、京都市の中で話し合いがおこなれてルールを作られています。
そして、この話し合ってルールを作ることこそが政治の役割なんですよ!

放置自転車として撤去されてしまった場合


京都市内はほぼ全域が「自転車等撤去強化区域」に指定され、自転車を駐輪場以外に置いたままにして離れる(放置する)と撤去されてしまいます。
経験者も多いのではないでしょうか。
京都市内では国際会館、三条千本、桂駅西口、くいな、石田付近に保管所があり、そこで撤去された自転車を引き取りにいくことができます。
その際に、住所や氏名を確認できるものが必要となります。
また、引き受けるときに、撤去,保管の費用として、自転車1台2,300円、原動機付自転車1台4,600円を支払う必要があります。

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保管期限は、自転車が撤去した日の翌日から4週間,原動機付自転車は撤去した日の翌日から6か月間となっています。

そして、撤去された自転車がどの保管所に保管されているかどうかをチェックする必要があり、以下のサイトで検索できます!便利ですね!
https://kyoto-bicycle.com/removal
引き取りに行く際の詳しいことも書かれているので、よく読んでくださいね。

おわりに


京都は自転車で移動しやすい土地柄かなり多くの人が利用しています。一方で、自転車事故の数が全国平均より高く、放置自転車の問題など自転車に関する問題も多くあります。
この問題を少しでも解決するために活躍するのが政治であり、政治はわたしたちの生活の中に知らないうちに浸透しているといえますね!

【参考資料】
京都市サイクルサイト(https://kyoto-bicycle.com/rulemanner) 京都市の自転車政策についてー京都市ホームページ(https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000260156.html)
京都市自転車安全教育プログラムー自転車安全教室取組事例集ー(案) (https://www.city.kyoto.lg.jp/templates/shingikai_kekka/cmsfiles/contents/0000235/235156/shiryo3.pdf)


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