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JAPAN CHOICE 2019参院選

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2019年参院選に際して、データビュジュアライズサービスJAPAN CHOICEを開発しました。 このマガジンには、サービスと連動して、選挙と政治を多方面から分析した記事とJAP… もっと読む
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#分析

「女性議員が少ない問題」を考えたら、これからの政治が見えて来た。

1. 女性議員が圧倒的に少ないという現状  世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数2018で、日本の順位は149カ国中110位。分野別では政治分野で125位と特に低く、女性議員が少ないことが、日本のジェンダー平等の足を引っ張ってしまっています。  日本では、2018年5月に「候補者男女均等法」が成立し、あくまで各政党の努力義務ではあるものの、候補者を男女均等にすることが求められることになりました。今回の参院選は施行後初めての国政選挙になります。注目度の高さから

政治に情報革命を! 政治×テクノロジー「ポリテック」徹底解説! -後編-

 この記事は、「政治に情報革命を! 政治×テクノロジー「ポリテック」徹底解説!-前編-」に続く記事です。前編も併せてご覧下さい。 後編の本記事でも、海外の事例紹介をさらに見ていきましょう! 2. 海外のポリテック先進事例(続き) 上記サイトは、こちら 上記サイトは、こちら  この記事では、わずか5事例5か国しかご紹介できませんでしたが、他にも、地方経済のマッピングや企業から政党/議員への資金の流れの可視化など国によって様々なポリテックサービスが存在します。以下に紹介

政治に情報革命を! 政治×テクノロジー「ポリテック」徹底解説! -前編 -

はじめに 近年、国会におけるタブレット端末使用の問題視やサイバーセキュリティ担当大臣がパソコンを使用したことがないと発言するなど、政治の場におけるテクノロジーへの感度の低さが話題に上がっています。  手のひらに収まるほど小さな端末で誰でもインターネットにアクセスできる時代に、政治の場へはテクノロジーの導入が遅々として進まず、今も紙の書類を使う文化が根強く残っています。 そんな政治の状況を変えようと、日本を含め世界では政治とテクノロジーの融合を促す流れが活発になりつつあります。

【6年間の政権を振り返る】公約はいくつ実現されたのか? -前編-

はじめに 6年前、皆さんはどんな世の中だったか覚えていますか?  国内では、ホテルのレストランで「バナメイエビ」を使用しながら「芝えび」と表記するなど食材偽装が多数発覚し、プロ野球では楽天イーグルスが初の日本一に輝きました。海外では、アメリカでオバマ前大統領が2期目の当選を果たし、初の中南米出身者としてローマ法王フランシスコが選出されました。(1) そういえばそんなこともあったなぁというものが多いのではないでしょうか?  6年前には参議院選挙もあり、今年の7月で任期を迎える

世論からみる安倍内閣の6年

はじめに  もしテレビや新聞に親しんでおられるなら、最低でも毎月1度は必ず「内閣支持率が上がった」、「世論はこの政策に反対している」というようなニュースを聞くと思います。  でも実際のところ、ニュースを聞いたそのときには、支持率が上がったことや世の中の政治に対する反応を記憶していても、1ヶ月後また同じニュースに触れる頃には忘れているものです。ましてやこの1年間、世論がどう動いてきたかなんかわかりっこ無い方が大半だと思います。  今回は、私たちMielkaが作った「6年間の

世界から見た日本は「民主主義」とは言い切れないかもしれない。

はじめに 日本は民主主義国家だ。そうやって習ってきたし、実際にその通りだと思っている方は多いはずです。 もちろん選挙権があって、表現の自由があって、直接請求権もあります。  一方で前回の衆議院選挙(2017年)の投票率は53.68%でした⑴ 。言い換えれば議会が国民のおよそ半分しか代表していないとの見方もできます。  民主主義のレベルは、0か1で語ることはできません。この記事では日本の民主主義を各国と比較するための指標をご紹介します。是非日本の民主主義の在り方を考える一助

【昨日の敵は今日の友】野党はどうして共闘するのか?

はじめに  6月6日の新聞各紙は、安倍首相の首相在任日数が、戦前に首相を務めた伊藤博文と並び、歴代3位になったと報じました(1)。2012年末から現在まで安倍自民党は政権を維持し続け、国政選挙にも5連勝。また次の首相候補として語られるのは、石破茂元幹事長・岸田文雄政調会長など、自民党の議員ばかり…。  このように政権の話題になると野党の話題がほとんど出てきませんよね。それもそのはず、かつて野党最大勢力であった民進党は立憲民主党と国民民主党に分裂し、自民党に所属議員数では大きく