1Q84について

1Q84について。私はあの物語が好きだ。いや、好きという言葉では表現できないものがある。
小6の時にあの本と出会ってから、ずっとずっと私の中のすごく深いところに、あの物語はいつでもあった。中学校、高校、そして今も、
大事なことを考えなきゃいけないときとか、判断しなきゃいけないときとか、いつも。いつでも。
私の中にはいつも根底にあった。そう思う。
あの本を通して、私はあまりにも多くのものごとを知ったと思う。
私の人生の一つのバイブルであることは間違いないだろうし、これからも、ずっとずっと読み続けることになると思う。
それくらい、大事な本。
この青春時代の大事な時期に、何度も何度も読み返した本。
そういう本があるだけで、もう一つの達成のような気がするな。

彼の言葉は、いつでも、私の頭の中に、ものを考える一つの基準のようなかたちでしみ込んでいる。
彼の言葉をたった今発された言葉かのようにみずみずしく再生することができる。
はたから見たら私の人生なんて、ちっぽけな、影のようなものかもしれない。
それでいいんだ。
私はもうすでに、こんなかたちで彼の物語に触れてきて、こんな充実を味わってきたんだもの。
自分が自分である、という、確かな根拠。
それだけで、もう十分のような気さえする。

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