復縁のチャンスだったのかどうなのか？（後編）

昨日、☟の記事をアップしましたので、こういう場合はすぐ後編を書くべきだと思い、立て続けに書いております📃

就職後１９９３年

私とＯさんは同級生ですから、大学に入る時に遠回りする選択を私がしていなければ（実はちょっと考えたのです、仮面浪人を💦）、あるいはお互いに大学での講義で単位が足りない、必修科目を落としていないという事態さえ無ければ、同時期に社会の荒波に船出しております。

果てして無事にお互いそういう懸念は無く、１９９３年４月を以て学生から社会人へとステージが変わりました。

その頃の私の女性環境(?)は、いつかまた書こうと思っていますが、高校の吹奏楽部の後輩の女の子と、きっと両想いだったはずなのに、お互いがお互いのリスクに縛られてしまって告白し合えないまま・・・という、ドラマティックな環境でした💔(*ﾉωﾉ)

対する、もはや時折登場する親友Ｙよりも、身の回りのこととかを相談し合ったりする仲になっていたＯさんは、前回の記事で書いた新しい彼氏と恋人関係が続いていて、これまた長期政権を築きつつありました。

ただ私もそうなんですが、就職先は思春期を過ごした広島ではなく、私は元来の故郷・富山、そしてＯさんは縁も所縁もない名古屋でした。

私の場合は一人っ子なものですから、両親が住む元々の故郷で就職し、将来的に両親の面倒を見なきゃいけない、墓守りをしなきゃいけない、そして遠距離恋愛になるような彼女はいない（悲）ということもあり、富山での就職も割り切ることはできたのですが、問題はＯさんです。

結構特殊な職種を希望していたＯさんは、全国色々な所に就職先を探し求め、最終的に名古屋にて就職することを決めた訳です。
となると、ずっと続いてる彼氏は広島に残っているとのことで、必然的に遠距離恋愛になる訳で。

まあ最初はＯさんは上手くいくように思ってたみたいです。

広島を最後に離れて私は富山へ、Ｏさんは名古屋へ向かう時、私達は同じ新幹線に乗ることにしたんです。
Ｏさんから、
「最後だし、一緒に途中まで新幹線に乗らない？」
と、広島を離れる前日に行われた、母校の定期演奏会の際に言われたんです。

勿論、既に女として意識するより友人として付き合ってる感覚のＯさんの提案ですから（ちょっと意地を張り無理してる感見え見えですが）、喜んで広島駅の新幹線改札で待ち合わせしました。

何時の「ひかり」に乗ったかは覚えていませんが、多分昼前くらいではなかったかと思います（余談ですが、この年のダイヤ改正で、「のぞみ」が１時間に１本走るようになり、まだまだ新幹線は「ひかり」中心でした）。

新大阪まで一緒になる訳ですが、とにかく色々なことを話しました。
今までのこと、将来のこと、昨日のこと等々。

その中で、Ｏさんと今付き合ってる彼氏との話も聞いてみたんですが、遠距離で続けていくことにした、お互いが行ったり来たりする予定と、かなり自信満々でした。

私は応援してるよ、とは言いましたが、内心無理だろうとも思っていました。
実際、学生時代に一度Ｋと遠距離恋愛で残念な結果になってる訳で、時間がある学生時代でそうなっちゃうんだから、時間に制約がある社会人となったら遠距離恋愛なんて無理でしょ？

しかも名古屋と広島は、時間的には新幹線で当時の「ひかり」で３時間弱。意外に速いようで、でも実際はお金が掛かりすぎるし、思ったほど会う時間は取れない。

恐らく、いつかは終焉を迎えるだろうと予測しつつの、「応援してるよ」でした（あざといなー）。

お互い色々な事情を抱えつつ頑張ろうねという意味を込め、私が新大阪で「雷鳥」に乗り換えるため下車する時には、固く長い握手を、Ｏさんと交わしました。Ｏさんは名古屋へ向かうため、そのまま「ひかり」に乗り続けます。方向音痴を自負している方なので、名古屋と言うのは、この新大阪の後、２つ目に停まる駅だからね、等と半分冗談を言って気を紛らせ、バイバイしました。

そして私は富山県民になり、Ｏさんは愛知県民になり、４月１日から社会人となった訳ですが、早速Ｏさんから手紙が届きました。

「元気ですか？案の定、名古屋を降りた後、移動に迷っちゃった。ミエハルくんが心配してた通りのことをしてしまいました。新大阪でミエハルくんと別れた後、ちょっと悲しくなって、泣いてしまったのは２人だけの秘密にしてね。いつか笑って再会できるように、お互いに頑張ろう！」

と、１００％この通りではないと思いますが、こんな内容の手紙が届きました。

新大阪で別れた後、ちょっと泣いちゃった、なんて書いてくる所が、彼女の小悪魔的な部分💦
でも嬉しく思っちゃうんですよね😅

私も、一応富山と名古屋は同じ中部地方なんだし、何かあったら連絡ちょーだい！と、わざと明るめの手紙を返信しました。

その後もたまに手紙のやり取りしたり、私が飲み会で酔っ払ったら、酔った勢いでＯさんに電話したりと、この辺りは完全に友達としてのノリですが、付き合いが続いてました。

遠距離恋愛も、破綻する…こともなく続いていたようです。

危険信号１９９５年

お互い就職して２年経ち、私は職場で１つ年上のお姉さんに翻弄されながらも、何度目かの片思いをしていた頃。

しばらく音沙汰が無かったＯさんから、ある日突然手紙が届きました。

内容は当たり障りのない近況報告みたいな手紙でしたが、何年も付き合いのある元カレとしては、ピンときてしまうのです。

『何かあったな』

私はすぐＯさんに電話しました。
案の定、遠距離恋愛の彼氏と上手くいかないという悩みを抱えていました。

だから言ったじゃないか～（いえ、言ってません。思っただけですが💦）

お互い２５歳という年を迎えると、そろそろ単なるカップルとして付き合うだけではなく、これからどうするのかを考えねばならないという、当時の私には無縁の悩みです。

ゴールが結婚なのであれば、お互いの就職先が広島と名古屋で離れている以上、どちらかが退職して、相手方の住む地へ移らねばならない。

答えのない２択問題です。

当面は別れたくないからということで、答えを出すことを回避したとのことでしたが、Ｏさんと話していると、実はもう答えは出てるんじゃないの？と思わざるを得ませんでした。

全国を回ってやっと見つけた、名古屋の理想の就職先で、仕事も楽しくなってきたというのに、退職して広島へ戻るという選択肢など考えられる訳がないのです。

ただそれを相手に伝えるのには、もう少し勇気が必要、私はそのように捉えました。

折しも私は職場のお姉さんに匂わされ、振り回された挙句、婚約者がいたというオチで、富山初の失恋を味わい、やっぱり非モテ野郎はどこへ行っても女性運がないと、ヤケになっていた頃です（苦笑）

何度かやり取りする内に、どちらからともなく、
「一度飲もうか！」
という展開になりました。

しかも偶然というのは恐ろしいもので、なんと私に、７月下旬に１週間、名古屋へ研修を受けに行くよう、出張命令が出されたのです（詳しく書くと、法務省の上級戸籍事務研修という研修です）。

この出張を利用しない手はない！

研修最終日の金曜日、夕方名古屋駅で再会を約束し、飲もうということになりました。

奇跡の２夜

１週間に渡る地獄の研修を終えた金曜日、私は２年４か月ぶりに再会するＯさんに会いたくて会いたくて(^_^;)

実は金曜日に飲んだ後、ホテルに一泊して次の日に富山へ帰ろうかと思っていたのですが、Ｏさんはホテルなんかに泊まるより、アタシのアパートに泊まればいいじゃん！どうせなら金曜と土曜、２泊すれば？と提案してくれまして、私のテンションは上がりっぱなしo(^^o ) ( o^^)o

いくら男女を超えた親友関係といっても、２夜も同じ屋根の下で過ごせば、男は何するか分かったもんじゃないですよ？(*￣m￣)V

あわよくば一度失敗した復縁も…なんて考えている私。復縁したところで、富山と名古屋という遠距離になってしまいますが💦

ともかくアレやコレや妄想を膨らませていましたが、

「ミエハルくーん、久しぶり！」

という声の主の笑顔を見た瞬間、私の妄想ははじけ飛びました。

『いかん、俺のことを信頼してくれているから、一緒に飲んだり、泊まれば？とか言ってくれるんじゃないか、下心は封印！』

Ｏさんは全然変わってなく、むしろ最後に会った新幹線車内の時よりも元気で若々しいくらい。
よっぽど今の環境が水に合ってるんだろうなぁ・・・。とりあえず、

「心配しとったけど、思ったより元気だね！」

「うん、久々に中学高校で一緒だったお友達と飲めるんだもん。お店は探しいおいたから、そこでもいい？」

「助かるよ～」

てな会話のスタートでしたが、ここでハッキリと「お友達」と言明されています┏(x_x;)┓
下心は封印したものの、ちょっと一抹の寂しさが…(;´▽｀A``

Ｏさんは学生時代はあまり飲めなかった印象なのですが、社会で鍛えられたのか、この日は凄いハイペースでグラスを空にしていきます🍻
その酔った勢いでか、遠距離の彼氏とどうするつもり？と聞いたら、別れるつもりと断言しました。

一方で私の方はどうなの？素敵な女の子見付けたの？と聞いてくるので、つい先月、お姉さんに失恋したばかりだと回答しました。

すると
「お互い、フリーだね！」
と、明るく一言。

男ってアホなので、封印した下心が酔いも手伝って封緘を破って、顔を覗かせてきます。

結局この日は２次会へ行くつもりが、行けなくなるほど１次会の店で互いに飲みすぎまして、早々にＯさんのアパートへと帰ることになりました。

初めて一人暮らししてる女の子のアパートに入る！
という高揚感もありましたが、明らかにＯさんは飲み過ぎ（苦笑）
それが、久々に私に会って嬉しかったから、ならば良いんですが…。

とりあえず初日の夜は、お互い飲み過ぎたということで、早々に寝ることになりました。
もちろん何もしてませんよ！
私はＴシャツと短パンに着替えるために、わざわざトイレで着替えましたから。
「今着替えてる内に、Ｏさんも着替えて～」
と叫んだりして（笑）
その日はワンルームで、私はソファ、Ｏさんはフローリングに布団というスタイルで、即爆睡しました。

そして一夜明けた翌日、なんとあれだけ泥酔していたＯさんですが、土曜日も仕事があるということで、朝６時半にはシャキッと起きてました。

私は頭が痛い～、と唸ってましたので
「ミエハルくんは、ゆっくりしててね。あ、今から着替えるから、ちょっとアッチ向いててね。夕方仕事からなるべく早く帰るから、帰ったらご飯に行こうね。今日はカラオケも行きたいな。それまで、留守番よろしくね」
なんて凄いパワフルな人だ…。

カギを預かり、近くのコンビニも教えてもらって、行ってらっしゃーいとＯさんを見送りました。

私はこの留守番の間に、出張の報告書を書いてしまおうと思っていたのですが、暑い！暑過ぎる！
クーラーも使っていいとは言われましたが、電気代を私のせいで嵩ませるわけにはいかないと思って、使わなかったんです。
結局出張の報告書を作る気にもならず（笑）、一日中テレビを見ていました(^_^;)

そして夕方、Ｏさんが帰ってきました。
なんかヒモみたいな一日でしたが、これからが本番とばかりにギアチェンジ。
Ｏさんも
「スーツ着替えるから、アッチ向いてて～」
と一言。
朝方は私が二日酔いだったから、着替える時にアッチ向いててだったと思うんですが、もう酔いも醒めた夕方でも、着替える時は壁を向いてればいいというのは、逆に私を信頼してくれてるってことですよね。

んー、だから難しいんだよなぁ…s(･･;)

ともかく２日目の夜はＯさんは歌いたいらしく、食事はファミレスで早々に済ませ、すぐカラオケへと移動しました。

私はよくプロフとかで、カラオケの最長時間は７時間半です、と書くことが多いのですが、この日がまさにその記録を達成した日となりました🎤

一軒目のカラオケ屋さんに入ったのが夜７時頃。そこには１１時まで滞在。延長ができなくなったため、帰るかと思わせてまさかのカラオケ二軒目。そこで深夜３時近くまで歌ってました♬

よーそんなに持ち歌があったなー（苦笑）

流石に三軒目はなく、Ｏさんのアパートに戻ったんですが、どっと疲れがでましたね(;^_^A 
もうお互いに面倒になって、かどうかは分かりませんが、パジャマに着替える時、お互いに背を向けて着替え始め、着替え終わったら「終わったよ」と報告する方法で着替えてました。

そして昨夜と同じく、私はソファで寝たんですが、疲れてるのに悶々としてなかなか眠れません。
Ｏさんは先に寝てしまったんですが、Ｏさんの方を眺めてると、パジャマが透けてる！？
ブラジャーとパンツが、柄まで分かるほど透けて見えるんです！上下とも白を基調としたイチゴ模様。

（これって、ＯＫってサイン？）

私はさらに悶々として寝付けなくなってしまいました。

エピローグ

翌日、私はＯさんに手作りで昼食を振る舞ってもらい、有り難く頂いてから富山へと帰ったのですが、帰る途中でも思い出されるのは、パジャマからクッキリ透けて見えたブラジャーとパンツ、そしてその模様。

もし私が我慢出来なくなって…になってたら、果たしてＯさんは受けてくれたでしょうか？
それとも何するのよ！と、私は突き飛ばされたでしょうか？

この話を飲み会とかで女性陣に話すと、
「絶対それは誘ってる！なんで襲わなかったの？」
と１００％言われます(-_-;)

私としてみれば、復縁のチャンスだったのかどうか？
Ｏさんは私を試していたのかどうか？
Ｏさんとも今では中学時代の話もなんでもオープンに話したりしますが、２５年前のこの件については、まだ聞けません(;´▽｀A``

いつか聞ける日が来るのかな～。

思いのほか長文になってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました！