【連載小説】語研活動日誌 #12
前回(#11)
まえがき
*とくにない。
#12 語研的オートクラシー 部の活動記録を眺めていると、顧問の確認印がやよいの目にとまった。
「そういえば、ここの顧問って誰? 会ったことないけど」
「三好(みよし)先生だよ。うちのクラスの担任」
三好はさゆりのクラス、1年C組の担任を務める英語教師である。25歳と非常に若い新人教師だ。さゆりは部の設立に顧問が必要だと聞いたとき、真っ先に担任である三好に依頼した。新人であることもあり、部員の監督に時間が取れないからとはじ