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イチャイチャするおっさん達

私は【M】なのだ

どちらかと言えば【M】

【M】な筈なのだが


彼に会うまでは・・・・・

彼の名前はジョモ(仮名)

私の知る限りなく変態だと思っている


彼は神戸の協力店で働いている

私とは、長い付き合いで、もう何十年になる

彼とジョモは

同じ年ということもあって非常に馬が合う

ジョモは私以上にテキトー人間だ

そんなジョモが一段と輝く場所が呑みの席


年末にジョモと相棒と忘年会をした時の話

場所は都内のちょっと高めの焼き鳥屋さん

奥まった半個室で、相棒とジョモはもう呑んでいた

遅れた来た私を、笑顔で出迎えるジョモ

「遅い〜」

「何してんの〜」

「待ってたで〜」

既に酔っているね・・・

こりゃ追いつかないと思い

ビール、レモンサワー、ハイボールをどんどん流しこむ

追いつき始めた頃、ジョモが暑いと言い出して

上着を脱いだ

すると、ワイシャツから思いっきり乳首が透けている

しかも、ピンと乳首が立っているのだ

「こ、これは、やらねばなるまい」

私の中の、もう一人の私が叫んだ


思わず、酔っ払っていた私は

呟きながらアクションを起こした


「ガリクソン❗️」


と言って、ジョモの乳首を指でガリッとした

するとジョモが

「痛い〜何すんの〜」

「やめてぇや〜」

と笑顔で微笑んでいる

微笑んでいるのだ・・・


「だって、上着脱いだらいきなり立っているだもん」

「これは、やらねばと思ってね」

「ごめん、ごめん、悪かった」

「いきなりするからビックリしちゃったよ〜」

「透けているよ乳首」

「あんたに会ったから興奮してしもた」

「ばっかだなぁ〜」

「今日は特別やで」

「毎回、乳首は立ちません」

「でも、形ええやろ」

「どや?」

その誘いに乗り再び私の手が動く


「ガリクソン❗️」


「あかんて!」

「やめてぇ〜人前で」

「人前って、相棒しかいないじゃん」

「自分、見られると興奮すんねん」

「アホか」

その後何度か、このアホなボケとツッコミを

呑みながら繰り返す

私とジョモ

流石に相棒がそれを見て叫んだ


「おい!おっさん二人!」

「さっきからずっと何してんねん」


相棒も酔っ払って、エセ関西弁が飛び出た

「え!君も参加したいんか?」

「するか〜ボケッ!」

「いつまで、二人で乳首で遊んでるんだ」

「おっさん二人でイチャイチャと」

「焼いているんか?」

「アホか?」

本当にこのお店がちょっと高めで

半個室でよかったと思った


だが、その日の自分を疑った


【S】ではないのだろうか?


だが、後にも先にも私が「ガリクソン❗️」をするのは

ジョモしかいない

だから、多分ジョモに対してだけ

私は【S】になるのだろう


ジョモはこれでも、営業部長

部下には見せらない姿を私と相棒は

毎回見ることが出来る

そんなジョモも

常々言っている


「わいは、ドMやで❗️」


*作中に書いてある関西弁は間違っていると

思いますが、お許しください

いつも酔っ払っているんで

こんな感じで喋っていると勝手に思っています




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