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相変わらずの人の言葉は響かない

愛のある言葉は伝わると以前書いたが、今回は全く逆のお話。

非常にお世話にっているお客様からのご紹介でその人とは会った。営業をしていてお客様から紹介を貰えることは、とても嬉しいことなのだけど、たまにその紹介が悪い方に出る時がある。実はそんなに知り合いではないのに、話の流れで紹介してしまった時などがそうである。

人との出会いは不思議なもので、最初の印象がその後を左右する。その人とは電話で何度かやり取りをして、打ち合わせを兼ねてその人の地元のファミレスで食事をしながら話をしていると、電話では見えなかったその人が見えてきた。最初は普通に話していたのだが、だんだん慣れてきたのか、その人の素が見えて来た。まず、自分は有名な会社の部長なのだと、威張り始めた。そして、明日は運動会らしいのだが、部下に早朝から順番取りに並ばせているという話を自慢げに話始めた。

この話で、私の気持ちはもう止めようと思っていたのだが、非常にお世話になっているお客様からの紹介の手前無下に断ることが出来なかった。結果としてはその後、お付き合いせざるを得ない状況となるのだが、久しぶりに全く仕事とは関係ない対応でその人と会った。あれから何年も経過しているのに、相変わらずな人だった。周りのスタッフさんは、「お休みのところありがとう」という言葉や、「関係無いことなのにすみません」と言ってくれたので救われたのだが、その人は、そんなの対応して当たり前じゃんという態度だった。

私は、もう諦観しているので、イラッとすらしないのだけど、問題を無事解決した後に、また、自慢とこれからの展開を熱く語り始めた。大きな会社の顧問になったのだと、忙しいのだと、最近の営業は勉強が足りんと、今後は事業をもっと展開していくと言っていた。同じような話を最初に会った時も言っていた気がするが、その後の展開は全く変わっていないのが現状だった。

会話の中で、その人が言った言葉が印象的だった。普通ならば私の中で、響く言葉なのに全く響かなかった。

その言葉は

【会社を見ないで人を見て判断しろ】

その人は確かに頭の回転は良いし、頭も切れる人だと思う。だが、人として根本的に私とは合わないのだ。自分と横の繋がりがある人や上の繋がりがある人には、良い人として接して、自分より下の人や業者さんには、無理難題と傍若無人の振る舞いをする。決め台詞が【損して得をとれ】だった。その人と付き合って、得をとることなどあり得ないのに。

【会社を見ないで、人を見て判断して下さい】

【今は損しても必ず得をとってもらえるように頑張ります】

言い方や言う人が違えば、言葉は伝わり響く

最早わかり合おうとも思わないけど、その人が発する言葉に、どんどん冷めていく。私の中で、これほど仕事だけという割り切った考えで付き合うのもその人だけだ。

永く付き合いたいと思うお客様が、親会社の意向でお付き合いが出来なくなった時があったり、何らかの不幸があって会社をたたむお客様がいる。

いろいろなお客様によって支えられているからこそ、私もお客様のお手伝いやサポートをしたいと思う。お互いの気持ちがあってこそと思うのだが、ビジネス的には甘すぎるのだろうな私は。

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