目指せダンディなおっさん
相棒がぼそりと言った。
「もう、若い時のような健康体には絶対戻らない」
いつもなら、ここで私は「そんな悲し事いうなよ~」と言うのだが、最近お互いに病弱なこともあって、私は素直に認めた。
「そうだね。完全な健康体には戻らないね」
「だったらさ、もう、不健康な体と共に生きるしかないじゃん!」
「それも、気長にごまかしながらさ」
すると相棒が言った「そうかもしれないな」
「落ち込んでもしょうがないし、認めて受け入れるしかないんだよな」
「受け入れた上で、出来ることをしていこうぜ!」
「今までのようにバカ飲みを避けて、適度にほどほにさ」
「らしくないよな~」
「でも、飲めるじゃん!食べれるじゃん!そっちの方が楽しいよ」
「しょうがない。認めざるを得ないかな」
「少し早まっただけだよ。だってもう少し歳をとったらどうせそんなに飲めない、食べれないんだからさ」
「そう思えば、今まで浴びるほど飲んだのだからいいんじゃないの?」
「たしかに浴びるほど飲んだよね。騒いだよな~」
「そうだよ、これってもしかしてダンディなおっさんへの第一歩かも?」
「ダンディなおっさんね~」
「俺はそこまでポジティブにはなれないけど、ダンディと言う言葉には憧れるね」
「だろ~」
「目指そうぜ!ダンディなおっさんからのダンディなじいさんを!」
「ダンディがダーティーにならなきゃいいけど」
「ダンディとダーティーって似ているけど、ダーティーは嫌だな~」
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