タンス

ここに大きなタンスがあったのに
今はどこにもない
一体誰がうごかしたんだい？
ほらまた人のせい、一体何が変わったんだ

僕は探偵で誰かが犯人
嫌だったんだろう。また怒っている

やっと見つけた大きなタンス
でも中身がない
思い出とかあったのにな
何もない空っぽだ、君の名前さえもない

彼女を鎖に縛り付けて
椅子に座るだけ話すこともせずに

おっと見たことのないものがある
たしかに僕のタンス
棚を開けると海が入ってる
君のものかな？僕には触れることもできない

言葉だけで君を抱きしめていた
何も残るものなどなかったね
寂しくないと言いはる思いが濡れている

ここには大きなタンスがあった
今はどこにもない
心の奥底にしまったんだ
後悔。そんな名前をつけて僕の中に

ここに大きなタンスがあります
今はどこにも動かせない
いつまでもいつまでも残っている