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永遠なれと謳ふ者《詩で綴る物語》


しんしんと
深い水の底ですら命を永らへる

永遠なれと謳ふわたしは磐長

姉妹で嫁いでおきながら
醜い顔に生まれついたがため
粗末に送り返さるとは
受けたこの身のなんたる恥ずかしさ
天孫瓊々杵尊
何を持って忘られようぞ

かたや妹
美しきその姿をもってして
不義を疑わるとはあはれなもの
悔しさ募り
火中の産屋で三柱を
産み落とせし覚悟あっぱれなり

されどこの身の口惜しさ
追はれた以上情けはかけぬ
たとえ柱が国土の祖であろうとも
さあさあいかにせば
いかがせば不老不死を授けられようぞ

情の怖さを懐に秘め千の思ひと引き換へに
我が身を深き水底に


脈々と流るる終古の時に泳ぎ泳ぎて
死しても朽ちないわたしは磐長

永遠なれと謳ふ者

いつの日か
晴れて願へる時が来ば
水底よりその折こそわたしは叫ぶ

我が国土に力あれ

(旧仮名遣いや旧表現を多少用いているため、リズムを壊さないように縦書きバージョンも)




磐長姫
此花咲耶姫と共に天孫ニニギに嫁ぐが、容姿の醜さを嫌われ送り返される。
永遠を意味する石の要素が付着された日本神話に登場する女性。
妹の此花咲耶姫をモチーフにした自作詩も以前投稿しました。お読みいただければ嬉しいです^ - ^

此花咲耶姫《咲や咲や》はコチラです

全体の雰囲気を考えた末、軽く旧仮名遣い、旧言葉使いに挑戦していますが正直勉強不足です。また、縦書き横書き一長一短だな、と思う次第です(⌒-⌒; )

間違いがあれば指摘していただき修正したいのですが、縦書きに拘ったがためままならず!(画像のため)なんてことだ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
未熟者ですのでお許しくだされ。

またBAR 物語詩では、神話系をモチーフにしたものを、これからも多く置かせていただきますので、お酒を召し上がりながら常連さんも一見さんも、どうぞごゆっくり^^

さてさて
今日も、お越しくださりありがとうございます
今宵、こんなカクテルはいかがでしょうか?

7月16日のカクテル(誕生日酒より)

サザンコーラ

サザンカンフォート(フルーツフレーバーのリキュール)
コーラ
レモン(スライスかカルチェ)

もし今日が誕生日の人がいたとしたら
その方に送る誕生日酒の言葉はこれです(^^♪

《力を貸すことに喜びを感じる素直な人》



#note商店街 #詩 #物語

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