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吉田 翠*詩文*
2017年12月30日 17:06
幾重にも連なった玉の飾りを外す 見えない山の向こうでは小さな集落が跡形もなく消えたとか そんなことはあるまいただ焼かれたのだろう まもなくわたしはあの方がいらしたという高貴な座に身を置く愛した野に唄う小鳥を遠ざけ匂いたつような色事も知らぬまま 檻の中の高貴な座に身を滑らせる 日毎光の導きを聴きその声を纏い大地に君臨する猛々しき王がいくばくかの神妙
2018年2月26日 17:48
詩をメインに繋ぐストーリー何処かに行くつもりも、アテも無かった。それでも、何も信じなくなったわたしは考えられる限りの汚い手を使って、結局は船に乗った。花は枯れるより前に腐った。だからその時魂の肉片を火薬の匂いがする悪魔の下僕に売った。ミセモノゴヤノ カチク ダッタカラ まるで。うまくやれよ、ラナー赤黒く光る、頭の落ちた薔薇の棘がさかんに引っ掻きキズを作る。そしてたいしたこ
2018年2月22日 17:24
あなたが叫ぶ引き金から飛び出した鉛は罵声を切り裂き石の壁にめり込んださあこれで生きられる命を取られないし食い物にありつける捕まえろ、早く自分を傷付けほらわたしをまた孤独にするうまくやれよ、ラナー故郷を捨て逃げ込んだこの街でわたしはきっと花を売ろう群衆の熱は火炎瓶を溶かしやがて来る静寂を待つほらわたしひとりが行き先の無い道の端で花を売る何日かすればまた怒り狂う