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吉田 翠*詩文*
2019年10月21日 17:50
ふわりはらり役目を終えて落ちる木の葉 優しかった言葉を大事だった思い出を優しかった時間を大事だった人を 大切にしていた順に少しずつ最後には自分の事すらも何もかも 忘れてしまえればいいのに そうやってわたしは木の葉の下でまるまってしわがれた夢は夢としても あと少し冬が来る前にあと少しだけそこから見えるものだけを見ていたかった 秋は何かと感傷的になったり
2019年10月7日 18:13
西陽を受けた一樹の前に立ちいつか聞こえるのだろうかと耳をすます 土をかぶった根の奥から風を受けて揺らぐ枝先から 声は聞こえるのだろうかと耳をすます やがて落ちるとわかり施された化粧は哀しみの色なのか喜びの艶なのか 遥か昔からそびえ立つ一樹の声 何故生まれてきたのかと問い続けた日々の終焉に答えはあるのか聞こえてくるのか 遠く遠く同胞(はらから)の声が