マガジンのカバー画像

179
自作の詩です☆読んでいただけたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

詩 さざれ波

詩 さざれ波

あたり一面
わたしの渡るみなもには
さわさわと
小刻みに波が立つ
それは背を押す
風の声

さざれ波
立つ瀬を渡り
ふりかえり
風の旋律
ひかり集めて

そよとわたしの頬を叩き
やがて何も残さずに
きえた

さあ行こう
まだ道は続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな事やっちゃっていいのかな?🤨

短歌部分の「さざれ波」は、立つにかかる枕詞としても

もっとみる
詩 おいらく

詩 おいらく



よく知りもしない草に手をついて
落とした色を見る

星の少ない夜にあらわれた
翳りをおびる無彩色
どこまでもどこまでも広がり
落とした色は仮の姿だと思い知った

熱の枯れた土の上で
目を閉じて
熱の枯れた身を
ひとり笑う

知ったつもりの黒いしじま

待ちくたびれた星が
蛍を呼んだ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちびまゆさんが日曜作曲で発表された『tobari』とい

もっとみる