マガジンのカバー画像

179
自作の詩です☆読んでいただけたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

2018年6月の記事一覧

おばちゃんとお地蔵さん《詩で綴る物語》

おばちゃんとお地蔵さん《詩で綴る物語》

峠のお地蔵さんが微笑んだ
きっとたくさんの子供に囲まれますよ、と

それは三年前の嫁入りの日
頬をそめて俯いて
しずしずと進む道中で
にこやかに笑うお地蔵さん

なんのことやら罰当たりな
結局三年子が授からず
泣く泣く里へ返されるとは

それでも再び繰り返す
きっとたくさんの子供に囲まれますよ、と
相も変わらずのお地蔵さん

流れる月日に父母が亡くなり
出戻り女は肩身も狭く
何故か

もっとみる
散文詩

散文詩

・・・・以下に、軽くですが思うことをこのような記述の練習をしたくて書いてみました。古典的な散文詩の形式にも近いと思います。

この記述方法は文体によって合う合わないがあると感じることができたので、良かったです☆彡

またパソコンならともかく、スマホだと横書きはやはり厳しいかな、と思い縦書きも作りました。
ちなみに横書きでsift改行は使わず、段落改行のみです。
縦書きの文章は、画像です。
これ以上

もっとみる
詩 情念恋歌

詩 情念恋歌



こういう情念をとことん匂わせる女性というのは、やはり一夫多妻制時代、いやいや現実は多夫多妻もなかったわけじゃない、そんな時代の貴族に多かっただろうことは容易に想像がつく。

武家の時代よりももっと昔、男女の奔放さを歌に乗せてどこまでが戯れで、どこまでが本気か、その駆け引きがそのままその人の器量になっていた時代。

妻問い婚。そりゃ厳密な婚姻制度など、あるようで無いような社会なら、逆に恋

もっとみる