約束

君がいなくなって
何年経つんだろう

ラジオの深夜放送聴きながら
落書きだらけのノートに
鉛筆の音を走らせていた

帰る手段のない
はしゃぎまわっていた
青くさい世界
懐かしい世界
古びた過去というホーム
帰れないホーム

もう最後だからと
携帯電話に声を残して
君はいなくなった

その日
わたしは何も誓わなかった
それでもいま
今まだわたしはここにいる

とっくに動かなくなった