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記事一覧
風のエレメントを持つ人
神々しくも強く気位の高い炎の化身
炎に命じられれば
どんな困難があろうとも従わなければならぬ
純真さゆえの幼ない顔を持つ
誠実で慈悲深く勇敢な娘、炎の妹は
炎が恋した、迷い人を連れ戻る無謀な旅に出た
邪なこころを持つ者は土地に邪神を生む
星と波を頼り襲い掛かるものを倒し
誠実で慈悲深く勇敢な娘は島から島へと過酷な旅の末ついに
ついに迷い人を救った
風は無言で雲を運ぶように
ななつの祝い《詩で語る物語》
さぁさぁお通りなされ通りなされ
かわいいべべに初めての紅。
健やかに大きくなりなされとななつの子の手を引いて向かう先は鎮守様。ぐるりと森に囲まれた、奥深いところに御坐します。
道らしきものを挟んで両脇には、そろそろ色も見ごろな銀杏の大木。
鎮守の杜にそびえ立つ、見事な銀杏の枝ぶりは、ここから先の道をたやすく通さぬための番人のよう。
赤子の時も三つの祝いの時も、同じ小道を通りました。その度ごとと
たくさんの愛をこめて
Aloha nui loa
さぁ精霊たちよ目を覚ましておくれ
わたしの真実をマナに届けておくれ
昔々この地に住まう人達が選んだものは文字では無くわたし
Aloha nui loa
海に抱かれ大地にくちづけ
わたしの全ては祈りになる
かつて精霊達は何を知っていたのだろうか
「ある日どこぞの乱暴者が唾を吐き踏みつけにしようとも、その時猛々しき炎は顔色ひとつ変えることはないでしょう」
「ある時
ありがとうございました
5月からスタートしたマガジンnote商店街。
先日オーナーのオゥエノさんより、今月20日をもって終了とのお知らせがありました。
https://note.mu/oweno/n/na67791ff4690?magazine_key=mb0efff34ab40
それぞれが事情を抱えながらnoteを続けています。
気苦労も多い中、共同マガジンを立ち上げられてこれまで頑張ってこられたのだと思います。
おばちゃんとお地蔵さん《詩で綴る物語》
峠のお地蔵さんが微笑んだ
きっとたくさんの子供に囲まれますよ、と
それは三年前の嫁入りの日
頬をそめて俯いて
しずしずと進む道中で
にこやかに笑うお地蔵さん
なんのことやら罰当たりな
結局三年子が授からず
泣く泣く里へ返されるとは
それでも再び繰り返す
きっとたくさんの子供に囲まれますよ、と
相も変わらずのお地蔵さん
流れる月日に父母が亡くなり
出戻り女は肩身も狭く
何故か