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掌編 正しい杖の使い方
神話部は、夏祭りが終わったばかりですが、既に次のお題の締め切りが近付いてま、ます😂
お題 《杖》
掌編小説
掌編小説 正しい杖の使い方
この辺りで宿を取ろうとしていた旅の一行は思わぬ騒ぎに足を止めた。
「庄屋さま〜!由兵衛さんが!」
血相を変えた男が庄屋の屋敷に飛び込んで行った。
「どうしなすった?」旅の一行の若い衆が騒つく村人に声をかけた。
「急に倒れたんでしょう。これで五人目
掌編 まだ見ぬ学舎へ
神話創作文芸部ストーリアの夏企画への参加作品です。
企画は「ストーリア学園」をキーワードに、それぞれが創作を行うというものです。
今回わたしはストーリア学園を、神々が生徒として学ぶ学園(教員も恐らく神々)と言う設定で、掌編作品を書いてみました。
学園を軸に、学園外でのストーリー展開になっています。
お読みいただければ幸いです。
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まだ見ぬ学舎へ
土地を訪れた旅
天宇受売命という存在 後編
前編はコチラ
後編 ② 戯れては笑ひゑらぐ
天と地が分かれ、山河が整い男女が現れ結ばれて子孫を残す。やがて闘争や支配、統治に進む。
これを軸に様々な理に対する説明や、正当性の提示という枝葉を付ける。
時代の経過に伴い、世相思想を反映させ、後の人々の手による解釈や脚色も加わりながら、神話は整ってきたのだろう。(少なくとも日本の神話は)
物語が進むにつれて、人の感情の投影が増え、神々が徐々に人に
天宇受売命という存在 前編
日本神話の中でわたしが最も好きなキャラクターは天宇受売命(アメノウズメ)だ。
彼女の説話から、古い古い時代の素朴な神話の精神を垣間見る事ができるからだ。
さてその上で、後世①かかる説話から彼女の存在を薄めてしまったように感じられる事。②彼女の事を具体的には見出せずとも、強く彼女の存在を感じる事。このふたつの事象について、前後編にわけて書いてみたい。
それによって、わたしの胸中に湧く神話の世界観を、