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読んでみよう2月

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寒いねー。 今月こそは書きためた文章を上げるのだ。
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#エッセイ

その仕事にどこまで時間をかけるか?

その仕事にどこまで時間をかけるか?

いいアイデアは時間をかければ生まれるか書籍や雑誌の編集をしていて、ずっと悩んでいたのが、どこで仕事を終えるかである。例えば、タイトルを決めるという仕事。「いいタイトルができた」と思っても、一方で「もっといいタイトルが見つかるのではないか」と考える。あと1時間考えると、もっといいタイトルが出てくるのではないか、と。原稿作成も同様である。書き上げたものを推敲し、何度か手直しする。

一人前の人なら及第

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SNSで死なないで

SNSで死なないで

中学生がヒッチハイクでアメリカ横断を試みて、ツイッター上でちょっとした騒ぎになっていた。ふつうに常識があればありえないほど危険な話だし、そもそも本人のツイッターやInstagramの投稿を遡るとまるで勇気と無謀を履き違えていて、どうしてこんな歪んだ認識をするに至ってしまったのか…とうろたえてしまう。

彼が正しいとか間違っているとか、それは一旦置いておいて(彼がしていることは間違っていると思うのだ

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経済制裁下のイランに行ったら色々すごかった

経済制裁下のイランに行ったら色々すごかった

イランに行った。アメリカから経済制裁を受けている話題の国だ。最近も原油に関する制裁第2弾が始まったり、制裁に違反したとしてファーウェイのCFOが逮捕されたことが大きく報じられた。

イランはトランプ政権からとにかく嫌われており、イランへの渡航履歴があるだけでアメリカ入国が面倒になる。具体的には滞在期間に関わらずビザが必須になるので、ちょっとハワイへ...というだけでビザを求められたり、あるいはFB

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人を惹きつける東京で、人が人のストレスになる

人を惹きつける東京で、人が人のストレスになる

久しぶりに日本に戻ってきた知人先日、ラオスに住んでいた知人が久しぶりに日本に帰ってきた。ラオスは、隣国のタイやベトナムの経済成長を見ながら、遅ればせながら市場経済を導入して経済成長が始まったばかりの国である。人口も680万という規模。日本とは文化も経済も異なる。

そんなラオスから帰国した彼に「東京で何に驚いた?」と聞いたところ、日常的なある光景について話してくれた。

それは品川駅でのことだ。駅

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見えない編み目にフックをかける

見えない編み目にフックをかける

掃除から始める友人の哲学者、苫野一徳さんと対談した時に、こんなことをお話しされていた。「何をやればいいのかわからない、と悩む子には、台所でも良い、部屋でも良い、まずは掃除から始めると良いよ。とアドバイスしています。」と。

また別の友人。お坊さんの松本昭圭さんは、#templemorningという活動を通じて、朝のお寺の掃除メンバーを定期的にツイッターで募集されているのだけど、「人とのつながりを求

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