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レコードジャケット

前回の流れで、エリントンやベイシー楽団の事を書くつもりでしたが、
今週はコルトレーンの映画を見に行く予定なので、少し寄り道をして、
インパクトのあるレコードジャケット(素晴らしい演奏も一緒に)
をご紹介します。

人物を撮ると頭の部分が切れてしまって、、、
私には遠近感という感覚がないのか? と思うくらい写真を撮るのが苦手。 デザインも飾りつけも、センスが無いのです。

今は音楽はダウンロードでデータ購入できてしまいますが、
昔は中古レコード店でジャケットがカッコイイから現物を買う
~いわゆるジャケ買い~ も楽しかったんですよね。

先日紹介した映画「ジャズロフト」の主人公:写真家ユージン・スミス
は勿論のこと、たった一枚の写真で真実を表現し、人の心を動かすなんて!
写真家は凄いなあと尊敬します。
勿論デザイナーも。
わっ!と心が躍るデザインのアイデアって、どうしたらひらめくんだろう。

HPに載せたり、宣伝用の、いわゆるアーティスト写真(アー写ってやつ)をどこの写真館で撮るのか?と悩むのですよ。

免許証や就職面接用と違うから 「真面目に仕事をし、人間として信頼に値します」 という雰囲気は必要ないのですが。

最近は頼んでもいないのにシミや体形まで修正してくれて、出来上がった写真は、もはや、いつもの私ではなくなって、何だか顔が違う。
なんで髪の毛触らせたり、胸に手を軽く添えて斜め前を見つめさせるんだろう。。。。

反対に、隠すより、個性もアクの強さも全面に出してズバッとその人そのものを写す、、、、という手法もあります。


マイルス・デイビスTUTU

例えば、マイルス・デイビスTUTUなんか、もろにマイルスのギラギラ、ギョロっとした目が怖いけれど、この人は音楽に対してこういう向き合い方をしているんだろうな、、と思わせる。


コルトレーンBLUE TRAIN

一方、その人の「本来あるべき姿」はというのは、
髪もボサボサ,何も整えていないのとは違うかな???と。
女性ならお化粧した方が本来のその人らしさが出るように、
わざと加工してあっても、その人らしさが前面に出るのでは?

コルトレーンも、他のスナップでは純朴な人に見受けられますが、
このアルバムの写真だと、深く静かに考える人という感じがします。
「至上の愛」というアルバムも出していますが、Blue trainでは、
光の感じ、色味がブルーグリーンなのは少し加工されたものです。

さっきのマイルスのそのまんまむき出しとは違いますねえ。

ビリーホリデイの奇妙な果実

本人の写真をそのまま使うより、
あー、ビリー・ホリデイってこんな風に歌うのね、と
このイラストの方が感じさせる仕上がりです。

ルイ・アームストロングに憧れてホーンライクな歌唱をするから、
口が大きくガバーッと開くのです。

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教材のような内容の記事が2本と、不定期でエッセイを掲載する予定です。

ライブやセッションで使える実践的な内容を掲載します。ジャズボーカリストならではのお困りごとを解決する参考書的なマガジンです。

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