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石川県白山市(白峰地区)☆若葉のふるさと協力隊☆2021

石川県白山市白峰地区で開催された「若葉のふるさと協力隊」。

5日間の様子をコーディネート役を務めた緑のふるさと協力隊・秋葉 ふゆかさんと茂友 菜奈子さんにレポートしてもらいます。

●日 程:2021年10月21日(木)~25日(月) 4泊5日
●参加人数:4名

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【1日目 10/21】

金沢駅に集合し、白峰へ向けて出発。
石川県の南部に位置する白山市。今回活動した白峰地区は、白山の麓にある集落で、豪雪や洪水など時には、自然の脅威にさらされながらも、山の恩恵を享受し、今でも日常の中に山暮らしの知恵や工夫が色濃く残っている地域です。

白峰到着後、まずはオリエンテーションと地区散策。
プログラムの確認や白峰の簡単な紹介をして、雰囲気づくりのためのアイスブレイク(他己紹介)をした。

その後は、宿泊先である「あざみ荘」で5人の緑のふるさと協力隊OGとの座談会。協力隊の期間終了後、白峰に残った理由や活動する中で大変だったことなど、若葉のふるさと協力隊参加者からの質問もあり和やかな雰囲気で交流ができた。

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【2日目 10/22】

石川県立白山ろく民俗資料館の見学。
館長さんや職員の方から白峰の歴史や文化についてお話を聞きながら館内を案内していただいた。参加者には歴史に興味がある人もいて、とても熱心に話を聞いていた。

お昼は、織田 捷二さん宅で郷土料理づくり。
堅豆腐やかっちり(じゃがいも料理)など白峰の伝統的な食を楽しんだ。

午後は、当初キノコ収獲を予定していたが、今年は不作だったようで急遽予定を変更し、太田谷にある「とちの木」(国指定天然記念物)を見学した。その後は織田ご夫妻と一緒に、ななぎ大根(焼畑で育てた大根)の間引きを行った。

夕方には、2グループに分かれて民泊先に移動し、各家庭でご飯を食べならが交流した。民泊先の方の人柄もありすぐに打ち解けたようだった。

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【3日目 10/23】

この日は、山口 隆さんに案内していただき、大嵐山をハイキング。
風が強く、少し雨も降って寒くて、決してハイキング日和とは言えなかったけど、山に関するお話を織り交ぜながらの山登りで、参加者もとても楽しんでいた。

午後からは、尾田 好雄さん宅で「たびの」(ガマという植物を編んで作る鞄)作りと藁草履作りを行った。尾田さんのお話や作業を通して、みんな昔の暮らしに関心を抱いているようだった。

この日も民泊だったが、2泊目にしてまるで家族の一員のように馴染んでいる姿が印象的だった。

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【4日目 10/24】

コミュニティホールで開催された区民文化祭に行き、地域の方々の作品を見学した。狭い集落ならではの光景に驚いた参加者もいた。

そして、杉田 春海さんと「菜さい」(白峰の特産品を販売している施設)の畑にてかまし(シコクビエ)収穫、加工場にて脱穀して煎る作業をした。
昼食は「雪だるまカフェ」で山菜をふんだんに使用したランチと、かましいりこ(かましを使った伝統的なおやつ)を食べた。製品になるまでにかかる時間と労力を知って、より一層かましを味わえたのではないかと思う。

地域交流センターで活動報告会を開催。
お世話になった方をお呼びして、ここまでのところで感じたことや白峰のアピールポイントを手書きの地図や写真を用いて発表した。また、一人ずつ感想を述べたり、活動をまとめたスライドショーを見たりと一連のプログラムを振り返る時間となった。

その後、あざみ荘で打ち上げとカルタ大会を行い、さらに参加者の誕生日のお祝いもし、賑やかな夜を過ごした。

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【5日目 10/25】

茂友宅にて山田 浩太郎さんと一緒に餅つきと栃餅(とちの実ともち米で作るお餅)作りを行った。地域の人が見学に来たり、掛け声を出したりして、楽しく餅つきした。

出発の際には、民泊先家族と別れを惜しみながら最後の会話を楽しんでいた。金沢駅到着後は、駅で白山観光協会の永井 隆一さんと昼食を食べ解散した。

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【緑のふるさと協力隊の感想】

このプログラムを通じて、白峰の人の温かさを改めて感じた。
協力をお願いすると快く受け入れてくださった上に、とても親身に寄り添ってくれた。民泊先では、お客さんとしてではなく子供や孫のように迎え入れてくださり、若葉のふるさと協力隊の子が少しでも白峰を満喫できるようにもてなしてくださった。

準備時間が限られていたり、気候の影響で活動内容を変更したり、大変なこともあったけど、参加者や地域の人の反応を見るとやって良かったと思う。

参加者と一緒にプログラムを回ったことで白峰について、さらに理解が深まったり、新たな学びを得たりした。また、プログラムを滞りなく進められるよう先を見て行動し、臨機応変に対応する力が身についたと思う。プログラムを1から作り上げたことで、調整の難しさや企画の楽しさを知り、緑のふるさと協力隊の期間中に、またイベントをしたいと強く思った。

【地域の方の感想】

・民泊を2泊したことで馴染んでくれたし、参加者とより密な時間を過ごせたと思う。参加者の方から「冬にまた来たい」という声が出たのが嬉しかった。「若葉」を違う時期に受け入れることで、季節に合わせ何をするか、食べさせるかなどを考えるのがおもしろい。「若葉」を受け入れることは家族にも新しい風が吹くので良いと思う。

・若葉のふるさと協力隊を受け入れて良かった。いろいろ話もしてくれたし猫とも遊んでくれ、みんな良い子たちだった。

【参加者の感想より】

・非常に濃い5日間を過ごさせていただきました。特に、白峰の人の温かさには衝撃を受けました。また、緑のふるさと協力隊の2人のお話や地元の方と話している様子からも優しい方で溢れていることがわかりました。このような人と人の繋がりに懐かしさと憧れを感じました。5日間では短かったので、近いうちに家族や友人を連れて、また白峰を訪れたいと思います。

・白峰の地域のことを良く知らないで参加したが、資料館や交流する中で知ることが出来て良かったです。また、地域のこと、歴史、今までの出来事を聞くのが楽しかったです。この場所が好きになりました。短い期間でしたが、温かく迎えて下さり感謝いたします。

・5日間を通して、白峰の方々との出会いが何よりも大切な思い出になりました。また、白山麓の豊かな自然や独自の文化、美味しいごはんに、とても癒されました。多くの思い出ができ、第二の故郷ができたような感覚でいます。活動でお世話になった皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

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参加してくれた皆さん、ご協力いただいた白山市役所をはじめ白峰の皆さま、ありがとうございました!

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