LOCAL Community Summit 2019 に参加しました
今日は一般社団法人LOCALさんが主催する「地方のエンジニアやコミュニティの取り組みを、地元だけではなく東京でも発表してみよう!」という主旨のイベントに参加してきました。
LOCALさんは北海道の技術系コミュニティを支援する団体とのこと。
このイベントはみんなの札幌移住計画4というイベント内で開催されていて、会場は北海道愛、札幌愛に溢れていました。札幌移住計画に出展されていた企業には期待に応えられず…だって転職したばかりだし…
以降はイベントレポートになります。
各登壇者の話から特に印象に残ったことと感想を書いていこうかなと思います。Twitterのハッシュタグ #lcs2019で参加された方のツイートも見てもらうとよいかなと 。
登壇された方々のコミュニティに対する熱い想い、コミュニティ運営の楽しさやノウハウ、コミュニティから数多く学んだこと、次に繋げていくことの重要さなど、非常に学ぶことの多い内容で大変勉強になりました。
1. 私とコミュニティと生きる道(そーだいさん)
みんな大好きそーだいさん。
スライドは珍しく非公開とのことですが、昨年GeekOutに寄稿された「私とコミュニティと生きる道」をまとめたものだそうです。
気になる方やまだ読んだことのない方は是非読みましょう!めちゃめちゃいいことが書いてあります。
・コミュニティを通して一人の地方エンジニアの成長した話
・コミュニティに参加することで傍観者から参加者へ、参加者から登壇者へ、そして運営へと深く関わることで知り合いが増えたりマネジメントを学んだりと会社で仕事しているだけでは得られない知識や経験を得られた
・地方は多様性が少なく世代交代も起きにくい、だからこそコミュニティに参加して自分から変化することが重要。地方だからこそコミュニティを活用しましょう
・コミュニティはあなた自身、ブログを書く=インターネットコミュニティに参加するということ、コミュニティがなければ自分で作って欲しい
コミュニティ参加から登壇というアウトプットを経験したことによってインプットが増えた、他のコミュニティとの繋がりができたなど、自分から環境を変えることで得られるものの大きさと、得たものを参加した人に伝えていく恩送りの精神は何度聞いても心に響きます。僕もコミュニティ運営をしている立場ですが、他のコミュニティにも積極的に関わっていって多様性をより大きくしていきたいと改めて思いました。
2. エンジニアに愛される技術イベントを運営するために必要なもの (941さん)
留萌出身の941(櫛井)さんのお話。
・YAPC::Asia、ISUCON、LINE Developer Dayなど大きなイベント運営に携わってきた
・大規模なイベントはいきなりできるものではない。社内の飲み会の幹事など、小さな規模から積み重ねる。飲み会にはすべてが詰まっている
・技術系イベント運営をはじめたきっかけ
Gonzoでのアルバイト時代に1ヶ月かかりそうなサイト構築をエンジニアに頼んだら3日ででてきた。なにこれエンジニアってすごい…好き…
彼らエンジニアを支える仕事をしていきたいと思うように
・運営者が心がけること
- 時系列でやることリストを作る
- レスポンスは早く
- やる必要がないと言われることまでやりきる優しさ=愛
・信頼できるエンジニアと関係性を構築しておくこと
・企画が決まったらターゲット層のエンジニアに相談する
何だったら来てもらえるかを考える
・一人でできないことも周りに橋渡ししてもらえればできる
「レスポンスが早い」を心がけているという話は仕事でも同じだなと。大きなイベント運営をされている方が実践されていることが聞ける機会はなかなか無いと思うので来てよかったなと思いました。
3. 北海道、コミュニティと私の繋がり
このセッションは同じテーマで3名が登壇されました。
普通のエンジニアに戻った人生とコミュニティと (@suzukiさん)
・エンジニア→マネジメント→取締役→エンジニア(現在)という経歴
・人生の転機(転職)にはいつもコミュニティが関わっていた
・取締役時代に体を壊し、そのときに人生を見つめ直した結果「自分のために生きる」ことを決め、エンジニアに戻ることを決意
レッツエンジョイコミュニティ (@jkudoさん)
・コミュニティの楽しさ
・勉強目的で入る→だんだん参加すること自体が楽しくなってくる→参加者に楽しんでもらう
・インプットとアウトプット、参加するからにはどちらもやるのが大事。どんな形でもいい
・コミュニティ沼はいいぞ
東京にいながら北海道と関わる働き方 (@T_akmsさん)
・会社は帯広、仕事は東京
理由:De推しなのでホームゲームが観戦できるのが強い
北海道にいると閉じた世界になってしまうと思った
東京でコミュニティの輪を広げたい
・ 学生時代に北海道のコミュニティに参加
・東京はジャンルも様々で開催数も多い
現地で体感できる熱量すごい
三者三様のコミュニティとの関わり方でしたが、共通して言えるのは楽しそうにコミュニティに関わっているなという印象を受けました。
こんな話が聞ける機会はめったにないので本当に参加してよかった(2回目)
4. ものを作れる人をつくれる場を作りたくて (@tomio2480さん)
今回聞いた中で一番インパクトが強く、また勉強になったのがtomio2480さんでした。
正直スライドだけでは内容の半分くらいしか伝わらないのでは?と思うくらいトークが面白くて盛り上がったのでTwitterのハッシュタグを追ってもらった方がよいかもしれません。
・FuraIT = ふらののIT勉強会
・知らないことは目標にできない
・知らないことを知る機会を作ることがコミュニティ活動のきっかけ
・ 参加者が少ない問題への対策
人を呼びまくる
イベントを開催することで運営側がイベント慣れしてくる
外に認知してもらう
人が集まるようになると参加のハードルが下がる
・参加していた人が学校の卒業、転職などのタイミングでいなくなる問題
小中学生向けにプログラミング教室を開催し、早いうちに優秀な人を獲得する
技術よりも人脈を残せるような仕組みをつくる
中心人物が参加者や発表者に徹する→次代が運営を担うよう促す
東京でコミュニティ運営している自分との違いは「危機感」だなと強く感じました。自分がいなくなったときにコミュニティがなくなってしまう、築き上げたものが失われる。失われたときにその地に何も残らないという恐怖から目をそらさずに残し続けることに死力を尽くされているという感じを受けました。環境に恵まれていることに甘えずに負けないくらい全力でコミュニティ運営をやろう!と思い直しました。
5. LTタイム
LTということもあり感想も短めにいきます
・Python Boot campの紹介 (ryuji Tsutsuiさん)
- イベント紹介
- 開催地募集中
・LOCALに参加し学んだこと (sakuraさん)
- LOCALで人とのつながり、コミュニティ運営を学んだ
- 学生支援(交通費など)がありがたい
・タイトル未定(tkrtkhshさん)
- エンジニアから人事にキャリアチェンジ
- エンジニア→人事な人とのコミュニティを作りたい
・コミュニティ活動、これまでとこれから (nasa9084さん)
- スライド間に合いませんでした
- これまでのコミュニティ活動の紹介とこれからやりたいことの発表
・テクノロジーで社会課題を解決したい!未来技術推進協会の取り組み (Yuumikoさん)
- 未来技術推進協会の紹介(https://future-tech-association.org)
- TECHPLAYでフォロワー800人超えすごい
今関わっているコミュニティやLOCALの話、これからやりたいコミュニティの話で盛り上がりました。
6. 札幌未来茶論2019
こちらは2部構成になっていて、1部はトークセッション、2部は参加型イベントになっています。
各部の内容をグラレコでライブドローイングされていたのでそちらの写真を貼ってまとめとしたいと思います。
第1部:#みんなの札幌移住計画4合同企画「とことん、私とあなたの札幌移住計画」
第2部:#みんなの札幌移住計画4合同企画「仮想札幌市長選」
第2部で立候補された関さんはランサーズを利用されているようで、こんな離れた地でも活用されているんだという事例を目の当たりにして自分の関わる仕事がとても意義のあるものなんだと実感しました(宣伝)
まとめ
コミュニティ活動は自分が思うよりも多くの人に伝わるものがあるんだということに気付かされました。コミュニティ運営に関わるようになってまだ4ヶ月ですが、慣れてきたこともあって「このくらいでいいでしょ」という妥協も生まれていたなと反省することもできました。
今日このイベントに参加したことも多様性を広げるきっかけになりましたし、このようなコミュニティを知ってもらえるイベントの必要性も感じたので自分たちでも何かできないか考えてみたいと思います。
長くなりましたが読んでいただいた方に感謝を。
人生という冒険は続く
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