2020.01.12 「SHOOTING Final」

・とかゆーてるまに最終日です。
今日もロケセット。

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発光人間。

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霊感あるカメラマンが、ここの地下やばいって言ってた。

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ベースキャンプ。

・朝、ホテルに集合したら、カメラマンが開口一番に「毎日毎日、こんな朝早くよく来るねえ。」て呆れてた。
現場好きなんだし、ロスの遊び方わからんし、スタッフ好きだし、ってかあなたのことが好きだから、行くわよ。。。。ツンデレカメラマン大好き。

・4日間ロスでの撮影みて、AD、いいなあって思った。ADいいな。ADかっけえ。撮影現場で一番かっこいいのはダントツのAD。監督の1アイディアで演者の演技や、絵の印象変わると「は〜〜監督やっぱかっこいい好き」って思う。
んで照明部に指示しているカメラマンは(アメリカでは、カメラマンが照明も監督するよ。Director Of Photography 略してDPとかDOPって言われてるよ)それはもうかっこいい。
けどやっぱADが圧倒的にかっこいい。ADはご存知、アシスタントディレクターで、テレビの雑用のイメージがあると思うけど、
広告や映画業界では、現場全体で共有しているシーバーのチャンネルをくるくる切り替えて、撮影部照明部美術部車両部etc..すべてに的確に指示をして現場を進行する大役なんだよ。
ファーストADはまじでむりなので、セカンドADやりたい。英語でADできたらまじかっけえなー。がんばろ。

・撮影終わるの当然さびしい。
撮影の最終日最後のカットのことを「マティーニ」って言うんだけど
マティーニ撮り始めたときくらいから、結構ウルウルし始めてて、やっぱり全部終わっちゃったときは人知れずちょっと泣いた。2、3滴ね。

・本当は、私がどれだけこの現場とスタッフと作品が好きなのを知ってもらいたくて、慰めてもらいたくて、注目してもらいたくて、人前で泣きたかったんだけど、人を選んでるうちに、だめだ誰の前で泣いてもダサいし、これはグッと堪えなきゃだめだと思って我慢した。もう今は大丈夫だけど、あの時は結構感情押し殺してしまったから、もっとちゃんと泣きたかったな。。

・撮影終わって、監督とカメラマンが、「終わったね〜!」って嬉しそうにしてて、この光景去年も見たなあって泣けたり、「去年よりいいっすね!!」て言ってるのが羨ましくて悔しくて泣けたり、

・「あ、でも去年のは、めっちゃくちゃめちゃくちゃいい!俺の作品集のトップだよ」
「俺もです、俺もあの作品で去年たくさん仕事とってきました」っていう会話聞いた時が一番泣けた。
私の中の一番の作品が、監督とカメラマンにとっても一番ってことがめちゃくちゃ嬉しかった。この一番が上書きされる前、もっと早くにそのこと知りたかった。。言ってよそういう大事なこと。。

・あーあ。このあとニューヨーク帰るのほんとにやだな。日本帰って編集立ち会えないのもやっぱ辛い。。終わっちゃったの悲しい。ロスのプロデューサー数名とも、また会おうねって約束したし、いつでも連絡してねって言ってくれたけど、それでもやっぱり皆んなに会えないの寂しい。

・撮影が全部終わったのが22時くらいで各々ホテルに戻ってから、軽く打ち上げでバーに行ったんだけど、「撮影終わりに近くにつれて顔が強張り始めてた」「なんで、そんなにニューヨーク帰るのがイヤなの」って突っ込まれて、
昨日も日記に書いたけど「ここでは、映像制作についてはそれなりのキャリアのある私がいてそれなりのリスペクトをしてもらえるけど、ニューヨークではカラオケ店員としての自分しかいなくて、それがしんどい」「でも本当にニューヨークでの映像やってる人とコネクション作りはがんばってます」って言ったらみんなちょっと納得してくれた上で
「でもその生き方を選んだのは自分だしね」・・(そんなんわかってるから言わなくていい!!と思った 笑)「それが楽しいんじゃん!」「ゼロから始められるなんてそうそうない」とか、私の生き方?を肯定して鼓舞してくれて、嬉しかった。本当にみんな優しいんだ。。

・最近、ニューヨークで感情や生活も死にかけてたけど、撮影にきて、いろんな感情を取り戻した。例えば、親友が一人ニューヨークにいるから、「寂しい」と思うのは違うと思ってたし、そう思うことは失礼になるんじゃないかと思って無意識に押し殺してた、かもしれない。 実際のとこ、寂しかったみたいだし。
睡眠が毎日3〜4時間くらいなのはちょっと辛かったけど、でも1日の始まりで皆んなの宿泊してるホテルに向かう時からワクワクしてたし、たくさんの現地スタッフと交流している時も楽しかったし、モニターに写ったライブ映像見るたびに、「綺麗」「羨ましい」「悔しい」←自分のものにならない(自分の作品と言えないこと)に対する悔しさ。
が溢れ出るし、
「好き」っていう気持ちを思い出させてくれた。人が好きだし、映像が好きだし、撮影現場が好きだし、みんなのプロフェッショナルな力を合わせて最高のものを作ることが当たり前だけど好き。こんなに贅沢なことないと思う。

・ちゃんと思い出せて、感情を言語化して、理解するところまで落とし込めてよかった。

・あと1日半、ロスを観光したら、また飛行機に乗って、何者でもない私に戻って生活しなくちゃいけないけど、
ここで感じたことや一つ一つの出来事思い出を忘れずに、以前の腐ってた私を乗り越えて生活していきたい。
気持ちで言うと、不思議な世界で名前を失った千尋が、自分の名前を取り戻して、日常生活に戻っていくっていうイメージ。笑
たいそうなもんだよなあ。自分の人生をそんなふうに都合よく主人公になりきれてやっていけるなんて。我ながら呆れる。笑

・まあ、後ろ向きなことはやめて(ニューヨークのことを考えること)ロスを楽しもう〜!明日も!

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