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新型コロナウイルスは「自然災害」

こんばんは。片耳の歌う防災士ゴリィこと後藤智之です。防災のことを書くときはちゃんと「本名」で書きます。別に他の記事をテキトーに書いているわけではないですが。

「こころの健康」をテーマに「木漏れ日散歩道」という随筆のようなものを書いています。「ああ、防災でも書いてみたいな」ということで今回から書いていきます。防災の随筆のタイトル・・・「防災随筆」、まんまやんけ(笑)。

今日は「新型コロナウイルス」のことを書いていきます。実は、「新型コロナウイルス」は「自然災害」なんです。


防災士教本に項目がある

僕が防災士が防災士になるために学習する厚さ2cmほどある「防災士教本」。さまざまな災害の知識やその時取るべき行動(主導する役割の人間として)が記載されています。

その中の「危機管理」のひとつとしてちっちゃく(笑)「感染症」が載っています。

「自然災害」の定義は「自然が引き起こした現象で、人に被害を及ぼすこと」なので、「新型コロナウイルス」もこの定義に当てはまります。ただ、これに関して防災士がこう動く、というところの言及はありません。


自然災害下で必要なこと

自然災害で必要なことのいちばんは「自分の身は自分で守る」というのが大原則です。

次に「助け合い」です。地域の皆さんでの助け合い、なんだったら避難所でたまたま隣に座った人どうしでの助け合い。「助け合い」は「やさしさ」です。

次に「アイデア」。困難な状況を乗り越えるときに、アイデアひとつで物事が大きく動くことがあります。これは、自分の身を守るアイデアから始まり、避難している人(避難所など)全体が少しでも快適になるようにするものまであります。地域や企業の維持・復興はまさに「アイデア」次第と言えるでしょう。


コロナ禍でも基本は同じ

今回の新型コロナウイルスの場合は、マスク着用や感染しやすいところから距離を置いたり、酒でハメを外さない(飲むな、ではない)等は「自分の身は自分で守る」になります。

「助け合い」は応援している店のテイクアウトの品を買ったり、やっていればウーバーイーツで頼んだり、そういうことはできますね。

そして、今飲食店やアーティスト等、「今まで当たり前にできていたことができなくなっている人達」は各自で知恵を絞り生き残りを図っています。アーティストはネット配信に切り替えている人が多いですね。感染状況が落ち着いたときにライブをしていることもありますが。


一般的な自然災害との違い

一般的な自然災害と、新型コロナウイルスのふたつ大きく違う点を言うと、「全国まんべんなく『被災地』である」「今生きている人で誰も経験したことがない(前例がない)」ことです。

一般的な自然災害の場合、被災地でないところから「応援」(ボランティア)が入ります。ただ、新型コロナウイルスの場合「ボランティア活動」というのはかなり限定的です。

そして、「今生きている人が誰も経験したことがない」というのはかなり大きな違いです。誰も「正解」が分からない。少しずつ相手の正体が分かってきて「ワクチン」の接種も始まっていますが、既に「第4波」は始まっているといっていいでしょう。

トンネルの出口も見えず、そのトンネルの出口に導く知識のある人間もいないのです。だって、前例がないんですから。


自然災害は政権批判に利用されやすい

東日本大震災のときは民主党政権のとき。当時の内閣は叩かれに叩かれまくり、政権交代になりました。

9年後、SNSが一般的に利用されるようになると、よりその傾向は鮮明になりました。ただ、僕が見ている限りにおいては、「もともと政権批判をしていた人が声高に政権批判を強めている」印象を受けます。

昨年あたりから、「#〇〇政権の退陣を要求します」「#〇〇大臣の辞任を要求します」「#〇〇議員の辞職を要求します」といったハッシュタグがトレンドに入ることが急に増えたように思います。

人は不安になると「攻撃的」になります。「不安」は「自己防御」を意味しますから、事が済むまでじっと身をひそめるか、相手を攻撃するか、どちらかになります。SNSで政権批判に盛り上がっている人達や、「コロナ警察」に日々奮闘されている一方で、不安を抱えながら身を潜めている人達も相当数いるはずです。

少し話は逸れましたが、大きな自然災害が起こると政権批判などの「攻撃性」を持つ人たちが増えるのは世の常で、それは生理学的にも説明がつくのです。


「信頼できる」情報で「やさしさ」を持って行動する

災害のときに、さまざまな情報が出回るのは皆さんご承知の通り。今回も例に漏れず色々な情報が広がっています。カラオケ店やパチンコ店は根拠なく叩かれた最たる業界でしょう。

今、「まん延防止等重点措置」で規制がかかるのは主に飲食店です。それは単純な話で「飲み食いするときはマスクを外すから」です。ただ、対面していなければ感染リスクは低い、飲食物を口にしたらマスクを着けると感染リスクが低い(いわゆる「マスク会食」・・・やっている人いるの?と個人的には疑問)と言われています。

今回でいう「信頼できる情報」とは、「自分で理屈を聞いて『なるほど』と思える情報」です。絶対に間違いのない情報かどうかは、あくまで「現時点では」と注釈が付きます。誰も経験したことがないことなので。

新型コロナウイルスは「飛まつ感染」(口や鼻から出るつばやしぶき等)と「接触感染」(ウイルスが付着したものを触る)が感染経路ですから、それと照らし合わせれば「なるほど」と思える情報があります。

そう考えれば、何が安全で何が危険かは判断がつくと思います。

あとは、「やさしさ」を持って行動しましょう。例えば、不必要に誰かを責め立てたりしない。責め立てているときの「飛まつ」のほうがよっぽど危険です。

「ソーシャルディスタンス」は「人と人との間隔を空ける」こと。それは「人と人とのこころの距離が離れる」ことも意味します。「意識して」やさしい言葉をかける、感謝を言う、ごめんねを言う、これが、コロナ禍という自然災害を乗り切るために必要なことだと思います。

・・・お金のことは、こればかりは僕からはなんとも。ただ、都道府県や市区町村、国でさまざまな支援制度はあるようです。それを、調べてみてください。情報は自分で掴みに行かないともらえない時代です。


まとめ

「新型コロナウイルス」は誰も経験したことがない「自然災害」です。それでも、1年経った今、何の知識もない人はそういないと思います。

「信頼できる情報」をもとに「やさしさ」を持って行動する。今はそれしかありません。どんなに気を付けていても感染はしてしまうものです「自分がうつされるかもしれない」「(無症状の)自分が誰かにうつしてしまうかもしれない」の両方の可能性があることを考えて生活を送りましょう。

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