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「相談されない」というショック

こんばんは。前回僕の意外な過去を紹介したゴリィです。

今は正社員という立場も離れていますし、復帰する気もゼロです(笑)。なので「システム開発の責任者」というポジションに立つこともないです。責任は取りたくないので、頼まれてもやりません(お手伝いならなんぼでもやります)。

さて、今回はそんな今では誰も信じてくれないような立場だったころの話です。


組織変革

2007年3月、僕の入院が発端で開発期間が半年伸びた結果、遅延金「3000万円」をどうするかが話題になりました。折しも関連会社から派遣されていたしゃいんが「いじめ」を理由にうつ病になり、もうひとりうつ病になり、僕は双極性障害になり、という訳の分からない状況で、とにかくまずは派遣した社員を病気にさせてしまったことを詫びに関連会社の役員に謝罪に行きました。

「じゃあ、後藤が責任者をやれ。システムは他でも見れるだろ。」

「そうおっしゃるなら・・・」といって「ある条件」を出して引き受けることにしました。

会社に戻ると、すぐにトップに呼び出され、具体的な話をしました。何をはなしたかというと、「人員総入れ替え」。いじめをおこした顧客管理部門の社員を全員入れ替えるというものでした。ひとりは入れ替える理由もなく真面目に取り組んでいたので残留でしたが。

トップは僕が信頼していた後輩を指名(ココが今回のポイント)。社員も真面目に取り組めそうな社員を選んで、全く新しい体制を取ってスタートしました。

顧客管理がしっかりしていれば、自動計算される月謝の請求のミスも起きません。月謝の額は原則変更できない設計で(以前は自由にできた)、管理部門長決裁でシステム部門の操作ではじめて可能、という仕組み。結果的に決裁は僕、ということになりましたが、決裁をした例は記憶がないんです。


重大事件

システムのバグによる請求ミスが落ち着き、半年くらいで「請求ミスがなくてあたりまえ」になりました。その直後、「お客様相談室の一番お偉いさん」が乗り込んできたのです。

当時、「社員割引制度」というものがありました。社員のお子さんが生徒になると月謝が半額、というどこにでもある制度です。

なぜか、在籍している社員の欄に「退職済」と表示され、月謝も通常額で請求されていました。しかも1年以上前から。それに疑問を感じた社員の奥様から問い合わせをいただいた際、月謝管理部門の社員が「退職済」になっている旨を伝え、それが原因で家族でおお揉めになったそうです。


忙しくてできなかった

顧客管理の責任者(前述の後輩)に、「なんでこうなった?」と聞きました。「忙しくて手が付けられませんでした」と素直な反省の弁。その時、「何やってんだ!」の前に「なんで相談してくれなかったの・・・」という悲しみのほうが強かったです。

おそらく、管理部門の社員は僕がどういう状況で今の立場(管理部門長)を振舞っているかを知っていて、なかなか相談できるような雰囲気ではなかったようです。

これは、申し訳なかったな、とただただ思います。

ちなみに、本来は毎月在籍している支社の事務に1件ずつFAXで問い合わせ、在籍・異動の有無を支社の事務さんが確認していたのですが、最後の確認のときに支社の事務さんが「もうここにはいない」という返答をし、「退職」と扱ったのが実際のようでした。

つまり、事務の報告ミスだった以上、前の責任者だろうと今の責任者だろうとチェックできなかったわけです。加えて、責任者交代のタイミングの前からの状態ということは、引継ぎの際「チェックできないのが当たり前」くらいにしか扱われていなかったのかもしれません。

これは、システム部門の責任者も交えてミスのない方法を考えましたが、見当たらないので「社員割引廃止」を進言しました。ちょうど会社もその方向を考えていたようで、あっさり廃止が決まりました。


複雑な心境

実は、管理部門の社員はあまり僕に相談できない雰囲気にあったようですが、関係のないところからはわんさかと「これどうにかなりませんか?」案件が舞い込んできました。

相談されないよりはされた方がマシですが、いいように利用されていたんでしょうね、きっと。

それでも、当初担当していたシステム部門と、退院後担当に加えられた月謝部門の社員からは割と気軽に相談してもらえていました。もともと、「上司と部下という関係が嫌いスタンス」はこの2部署までは貫いていたので(笑)、相談しやすかったといえばそれまでなんですけどね。


まとめ

すでに正社員は離れ、戻るつもりもないので、僕が誰かの上司になる、という未来はないと思います。でも、もし当時に戻れるんだったら、せめて「相談しやすい」関係はもっと積極的に作っておきたかったな、と思っています。

これをご覧のあなたが職場でどのような立場にあるかは分かりませんが、「上下」でも「左右」(つまり横ね)でも、「相談しやすい雰囲気」というのは是非つくっておいてください。これは、上の立場の人が積極的に話しかけたりすることも重要です。

これこそ、「ふだんからのコミュニケーションの活発さ」がなし得るものです。

あ、でもプライベートで仲が良くても仕事の話になると・・・ということもあるので注意してくださいね。顧客部門の責任者に指名した後輩ってプライベートではむちゃくちゃ会話してましたからね。

今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました!

轟RADIO「こころいろ」

https://gory.jp/koko



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