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今、自殺を考えているあなたへ~未遂経験者より

こんにちは。こころの健康を勉強し、カラーセラピーも修行を始めているゴリィです。他にも音楽活動・防災活動・クイズサイト運営などもしています。

さて、いきなり衝撃的なタイトルの記事ですが、これは批判覚悟で書きます。だって、自殺を考えているあなたに一番寄り添えるのは、未遂経験者の僕のような存在がいちばんですよね。そんなわけで経験者の僕の立場からこのテーマについて触れたいと思います。


自殺をするかどうか、決めるのはあなた

人はそれぞれ「自分の人生」を生きています。さまざまな人といい意味でも悪い意味でも交流をしながら。その「人生」はあなただけのものです。

なので、きれいごとは言いません。自殺するしないを決めるのはあなた自身なのです。あなた自身の人生だから。なので僕は「自殺はしちゃいけない」とかいうきれいごとを言うのはちょっと違うと思っています。

それでも、「安易に自殺」は選んでほしくないと思います。なぜなら、「自殺しよう」と思っているあなたにはさまざまなサポートがあるからです。


僕が自殺をためらった理由

僕が自殺に至るまでの経緯は確か別の記事で紹介していますが、最終的にはマンションの10階から飛び降りようとしました。手すりから下を覗き、あとは前に体重をかけるだけ、というところで思いとどまりました。

それは、体重をかけようとした瞬間、いろんな人の「笑顔」が思い浮かんだからです。「僕がここで死んだら、みんな悲しむんだろうな」という思いが頭をよぎりました。


あなたが生きているだけで、誰かを笑顔にしている

人というのは不思議なもので、例えば病気で寝たきりで何もできないという人でも、「生きている」だけで家族を笑顔にしています。きっとあなたにも家族や友人など、コミュニケーションを取っている人がいると思います。

一度、あなたが自ら命を絶つことで悲しむだろう人を思い浮かべてみてください

生きることが、価値。」というのは、あなたが生きているだけでも誰かを笑顔にしているということです。あなたがこの世から去ることで、悲しむ人間は必ずいます。

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「思いを打ち明けること」の重要性

僕がひとつやり忘れていたことがあります。それは「苦しい胸の内をきちんと打ち明けること」でした。家族でもいい、友人でもいい、職場の仲間でもいい、あなたが思った「私が死んだら悲しむだろう人」に胸の内を明かしてほしいんです。

必ずしも、それだけであなたを苦しめている悩みは解決しないかもしれません。それでも、「悩みを聞いてもらう」ということ自体があなたの気持ちを軽くしてくれます。

ちなみに僕の場合は、自殺未遂をした翌日に仲のいい先輩にそのことを打ち明けました。その日のうちに「1年間休職してこころの健康を取り戻す」ことが決まりました。

結果、1年で僕の「こころの健康」は取り戻せませんでした。7年経った今でも怪しいところです。それでも、事後になってしまいましたが自分の苦しみを打ち明けた結果、きっかけ作りはしてもらえました。

「人から受けるサポート」はものすごく重要です。もし、あなたが「相談」をしていないのであれば、一度誰かに話を聞いてもらってくれたら嬉しいです。


「治療」を受ける

「自殺を行動に移そうと思っている」ほどの精神状態であれば、高い確率で「うつ病」と考えられます(僕のように「双極性障害(躁うつ病)」という可能性もあります)。

迷わず、「心療内科」や「精神科」のクリニックのお世話になりましょう。間違いなく、「休職」の診断書が出ると思います。それを職場や学校に出せば、それを無視することはできません(稀ですがもし無視されたら「ブラック企業」「ブラック教育機関」なのでさっさとおさらばしましょう)。

真面目なあなたは「僕が抜けたらみんなに迷惑がかかる」と心配するかもしれません。でも、大丈夫です。あなたが精神的にそこまで追い込まれていたら、とっくに周囲には影響が出ています。


「公的」なサポートもある

日本にはさまざまな公的なサポートが存在します。それを使うのもひとつの方法です。

職場のことで悩んでいるのであれば、思い切って退職してみる。「ハローワーク」に行けば3カ月の収入保障、職業訓練を受ければさらに3カ月の収入保障があります。「こころの健康」を取り戻しながら新たな天地をみつけることはじゅうぶんに可能です。

そして、お金の問題。今は新型コロナウイルスの影響でさまざまな公的支援があります。市区町村で違いはありますが、低い利息(場合によっては無利息)でお金を貸してくれる支援などが代表例です。

また、お金の問題で立ちいかなくなったら、弁護士事務所に相談してみましょう。「自己破産」という最終手段を前に「任意整理」という制度があります。「任意整理」は打ち明けさえしなければ誰にもバレない制度です。


誰かを支えてみる

実は、昨年「突発性難聴」で左耳が聴こえなくなってから、何度か自殺を考えました。実際、具体的な方法も考えました。そうなるとあとは実行するだけ。

でも、実行はしていません。それは、「パートナー」の支え合いと、応援しているアーティストから支えられていると同時に活動を支えているから。

「支える」という行為自体、「必要とされている」という意味で「自己肯定感」が高まります。「パートナー」とは「愚痴の聞き役」くらいのことしかしていませんが、やっぱり同じです。

そして「支える」という行為自体が、「支えられる」という援助を得やすくなるのです。

果たして自殺を考えているあなたにそんなことができる余裕があるかどうかは分かりませんが、もしできそうなのであれば、チャレンジしてみてください。


自殺はここまでやってみてからでも遅くはない

「自殺」を考えている人の多くは、「サポートを受けてみる」という手順をすっ飛ばしちゃってるのではないかと思います。そりゃそうですよね、こんなことに頭を回す余裕はないわけですから。

でも、勇気を出して一番信頼のおける人に悩みを打ち明けることだけはやってみてください。きっとこれまでに挙げてきた対処法を教えてくれるか、手配してくれると思います。

できる対策をやってみた上で、自殺するかもう一度考えても遅くはないですよね。あらゆる手を打ったうえでもう一度考え、結論を出すのは「あなたの人生」なので、口ははさみません。

ただ、これだけは言わせてください。あなたの存在は誰かを笑顔にしているのは間違いありません。

「生きることが、価値。」


最後に1曲紹介して終わります。また、次回お会いしましょう。

(木漏れ日散歩道)

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