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警戒レベルが違う情報!どうすれば?

こんばんは。きょうは防災士として記事を書きます。改めまして片耳の歌う防災士ゴリィこと後藤です。詳しいプロフィールはサイトをご覧ください。

さて、梅雨も終わりに近づいているのかいないのか、あちこちで大雨の災害が起きています。命を落とされた方のご冥福をお祈りするとともに、これ以上犠牲になる方が出ないよう祈るばかりです。

というわけで、今回は「大雨警戒レベル」のお話です。


大雨警戒レベルをおさらい

テレビの情報も分かりやすくなってきたのですが、いちばん端的に表現していると自画自賛している「大雨警戒レベルを直感的に表現」画像です。

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改めて、レベル3は「危険な場所にいると思われ」かつ「避難先に着くまで時間がかかりそうな人全員」の避難開始タイミングです。「私は今安全、そして避難も間に合う」という自信がない人は全員避難してください。

レベル4はもっと端的。「私は安全な場所にいる」という自信のない人はとにかく全員逃げてください。ここが「避難のラストチャンス」になります。ちなみに、「危険度マップ(分布)」では「うす紫」のうちが「避難のラストチャンス」です。


こういう場合、どうすれば?

警戒レベルの違う情報が出る」ということはよくあります。例えば、気象庁から「土砂災害警戒情報」(レベル4)が出ている一方、市区町村からは「高齢者等避難」(レベル3)が出される。

これは、タイムラグや刻々と大雨の状況が急変している状況にあってはやむを得ないことです。

そして、危険度分布(キキクル)を入れるともうすでに濃い紫・・・なんてこともじゅうぶんにあり得ます。

さあ、どうしたらいいでしょう?


シンプルに「一番高いレベル」を基準にする

今日の仙台は、仙台市西部に「土砂災害警戒情報」(レベル4)が出されていましたが、危険度分布は「赤」(レベル3)が最高、避難情報はなし、という状況でした。

この場合、「土砂災害警戒情報」(レベル4)が基準になります。「自分が土砂災害に巻き込まれない」という自信がない人は全員逃げる、ということになります。逃げるのは早いに越したことはないのです。

ただ、このケースの問題がひとつ。「避難情報」が出ていないと「避難所」が開設されていない場合があります。この場合、知人宅やいっそのこと大雨注意報しか出ていなかった「仙台市東部」に来て、お買い物を楽しめばいいのです。

「気象庁からの情報」「市区町村からの避難情報」「危険度分布」のどの情報ががいちばん高いレベルになりやすいか、というのは正直分からないところです。とはいえ、「大雨警報」が出ないとこういった情報を気にかけることは少ないと思いますので、「大雨警報」が出たらこの3つの情報を比較しながら、あなた自身がどう行動するか決めていただければ、と思います。


まとめ

防災に限った話ではないですが、「常に最悪を想定する」という考えもときには必要で、防災に関してはなおさらのことです。

「一番上のもの」または「一番下のもの」を基準にする、というのはよく使われる手法ですね(「平均を取る」というのもありますが)。

今回は「危険」な話を取り上げているので、「一番危険な情報を基準に動く」というのが分かりやすい答となります。

「警戒レベル3」の「赤」は「行動を促す色」でもあります。「警報」が出たら、「行動しなさい」ということで情報収集と、それをもとにした「判断・決断」を必ずしてくださいね。

ボーっとしているといつの間にか「警戒レベル5」になってしまう可能性もありますよ。

それでは、今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました。

トドろき防災

https://gory.jp/todobou


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