レイラインの謎を追う【豊受大神社】出雲を追われた神の行方とは、元伊勢がある丹波国

遠い昔、神世七代が天地開闢(てんちかいびゃく)されてから伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)の国産みによって産まれた島、日本。

今回訪れるのは丹波国。丹波国で祀られているのは豊受大神(とようけおおかみ)。豊受大神は、伊邪那美から生まれた和久産巣日神(わくみすびのかみ)の娘です。

五穀豊穣の神であり、月と水の象徴とも言われた豊受大神に護られた丹波国は、恵みの清流に分けられた複数の盆地で形成されており、その肥沃な大地では、米作りが今も盛んに行われています。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、皇居の外に定住の地を求めて、90年の年月をかけて日本各地を巡りました。豊受大神が鎮座する籠神社(このじんじゃ)奥宮にも天照大御神はお還り(おうつり)になられ、ここでの4年間が契機となり、後に、豊受大神は現在の伊勢神宮へ呼び寄せられました。

百人一首にも詠まれた大江山の麓に鎮座する元伊勢三社。原生林の中にひっそりと佇む三社は、古の日本の記憶を感じさせます。

元伊勢内宮・皇大神社(こうたいじんじゃ)の御神体である霊峰・氷室ヶ嶽(ひむろがたけ)。霊験あらたかな御山は古くから禁足地とされています。
豊受大神が祀られている元伊勢外宮・豊受大神社(とゆけだいじんじゃ)の境内は、強く、厳かで、活動的な気が漲っています。

出雲の神々が天照大御神に国を譲り渡した時、すでに丹波国は出雲と同じように分化が発展していたと言われています。国譲りで出雲を追われた神たちは、東北への移動の際、丹波国を通ったのかもしれません。

今回の美遊の旅はここまで。次回は伊吹山を訪れます。


籠神社(このじんじゃ)
御祭神 : 彦火明命(ひこほあかりのみこと)
〒629-2242 京都府宮津市字大垣430 https://goo.gl/maps/7hdSfgEUReme9CSH6

奥宮 眞名井神社(まないじんじゃ)
御祭神 : 豊受大神(とようけのおおかみ)
〒629-2242 京都府宮津市字大垣430
https://goo.gl/maps/7hdSfgEUReme9CSH6

元伊勢内宮皇大神社(こうたいじんじゃ)
御祭神 : 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
〒620-0323 京都府福知山市大江町内宮宮山217
https://goo.gl/maps/SsiCHmiXM4CvW4578

元伊勢天岩戸神社(あめのいわとじんじゃ)
御祭神 : 櫛石窓神(くしいわまどのかみ)・豊石窓神(とよいわまどのかみ)
〒620-0321 京都府福知山市大江町佛性寺日浦ケ嶽206-1
https://goo.gl/maps/SsiCHmiXM4CvW4578

御祭神 : 豊受大神(とようけのおおかみ)
〒620-0325 京都府福知山市大江町天田内東平178-2
https://goo.gl/maps/Nteu4iVA4dPo36tt6


「制作・協力」
・MID graphiks / 企画
・高橋 悦史 / ディレクション
・Hasky / ロゴ
・田中 悠聖(シャックハンマー)/ トラック
・中原田 雄大 / 映像
・西本 達也 / ナレーション

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