見出し画像

【海外の反応】の動画が好きという話

かれこれ15年以上、自宅や自分の部屋にテレビがない生活をしているのですが、かつて普通にテレビと見ていた頃と同じかそれ以上に時間を浪費しているのがYouTubeです。

まあ、ネットを利用するほとんどの人にとっても、YouTubeはネットライフの一部になっていると思いますが、僕が好きな動画に【海外の反応】というカテゴリー(?)があります。

日本の動画(音楽が多い)を海外の人が見た時にどんなリアクションをするか?というものですが、その中で僕が特に好きな2つをご紹介します。

ONE OK ROCK - WE ARE (18 Fes Ver.) Reaction Mashup

こちらは2016年からNHKが主催している「18祭(じゅうはちフェス)」の第一回目としてONE OK ROCKが「We are」をライブした時の様子です。

「18祭」は、1000人の18歳の観客(Wikipediaによるとイベント当日時点で満17〜19歳らしい)たちが出演者とともに歌っている様子を収録・放送する番組とのことですが、冒頭に書いた通りテレビを見ないのが当たり前になっていた僕は、↑のYouTubeで初めてこの番組を知りました。

画面上では中央の画面の周りを視聴者のリアクション動画が取り囲んでいますが、これ自体が再編集されたもので、オリジナルのリアクション動画はまた別々にあります。

これがどんな動画かは、見てもらうのが一番早いと思いますが、初めて見た時はこちら大泣きしてしまいました。一番の見所は2:35〜だと思いますが、画面右上のブラザーなお兄ちゃんが号泣しすぎて画面が見れなくなっちゃってるのも最高にエモいです。

リアクションしている人たちはアジア系の人も目立ちますし、それぞれ個別のYouTubeを見ていると日本のことが好き、あるいは日本に理解がある人たちが多い感じだったので、よりビビッドな反応が返ってきてるるのかな?と思いましたが、音楽というなかなか海外進出が難しいコンテンツが(その中でもワンオクは海外で成功しているトップバンドですが)、世界中の人に共感を与えている様子を目の当たりにするのは誇らしさや自信みたいなものを感じます。

【海外の反応】CM ロングマン 長い男 笑い リアクション Long Long Man Japanese Commercial Reaction リアクション英語


このCMは2017年に放送されていたらしいですが、僕はこのCMが話題になっていたことも、その存在すらもしれませんでした。なのでCMを見たのも↑のYouTubeが初見でした。

僕が、【海外の反応】とは全く別軸で大好きな、五ヶ瀬ハイランドスキー場のCMを彷彿させる斜め上系のギャグが連続するCMで、ちょっと海外の方には理解が難しいのでは??と思ったのですが、翻訳テロップのフォローだけでも通じてるし、笑いが起きるポイントも僕やおそらくは多くの日本人とも同じだったのが印象的でした。最終回がめっちゃ面白かったです。

俺たちが好きになってほしい日本

「クールジャパン」という口に出して言うのも恥ずかしい広報活動を2010年に日本政府が始めて以降、「彼らがPRしたい日本」と「俺たちが好きになってほしい日本」の乖離がドンドンひどくなっていきたこの10年だった気がしています。

これは僕が海外旅行をしていた時にも感じたことですが、国外の人たちが僕らに最も関心を寄せることは、自分たちの国にはない(その国固有の)文化や習慣であって、おそらくそれは僕らが海外の人に対して向ける興味と同じものだと思っています。

その意味でおそらく日本と日本人は相当に特殊な存在だと思われていて、僕が思う海外に通じる日本というのは、「狂気」や「偏執」といったどちらかと言うとネガティブな側の潜在能力が発揮されたケースが多いような気がしています。

上にあげた2つの動画がそれにマッチしているかは分かりませんが、古くはニンジャ、サムライ。高度経済成長期のエレクトロニクス。その後のアニメ、ゲーム。黒澤明の映画が海外で評価されたのも、当時の海外映画にはなかった残酷な映像描写にあったと聞いたことがあります。

それらは全て日本独自の文化でありながら、お国の立場からすると「見ないで欲しい」部分も含んでいるので、"そっち側"が紹介されないのも仕方ないのかもしれないですが、クールジャパンの10年で日本人が元来が持っている「狂気の刃」が抜かれてしまったことが、日本の国際的な競争力が失われていったことにも繋がってるんじゃないのかなぁ?と雑な推論で今回は締めたいと思います。

あ、その意味でいうとギャル文化ってめっちゃ良かったと思うんですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?