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思うは招く

こんにちは、はじめまして。
僕はゲームが大好きで、現在はフリーランスでゲームプログラマをしています。

いきなりですが、ふとTwitterから流れてきたこの動画に物凄くシンパシーを感じました。


思えば自分もあまり良い幼少の生活ではなかったですが、母親の愛情とゲームだけは裏切らない環境で、一部のゲーム好きの少ない仲間と生活していた。

学校では成績も悪く、テストなんて自分の成果、理解度を測るものだからテスト勉強なんて意味ないでしょなんて言いながら。
(中学校の頃は平均が5段階で2.5くらい・・。

中学の頃にはゲーム業界でゲーム作りたいなんて行ってたと思いますが、親も仲間も笑って応援?してくれては居たものの、恐らく本当にそうなるとは思ってなかったと思います。
母親も「ゲームのことはそんなに覚えるんだから不思議だよね」なんていつも言ってました。

進学を検討する頃、生活保護でお金も全然ない家庭、そして低成績な僕が選べるのは公立の近所の商業高校と工業高校のどちらか。
コンピュータが触れる可能性が高いというだけで商業高校を選んだんですが見事合格。

コンピュータも触れる、多少は専門分野も学べる、それと多少なりにも親の親権争いやイザコザが落ち着いたこともあり、普通科目はオール3程度、専門科目はオール5を取ることもあるほどに成長。

この時もテスト勉強は殆どすること無く好きなことをやってることが多かったですが、やること、やるべき事をやっていたら好きにしていいという事を学んだので、課題や授業の内容は殆ど先回りしてやってました。

特に情報技術に関しては(COBOLでしたが) コンピュータ部に入ったこともあり、部活で勝手に進めて1年先の内容をずっとやってました。(後に部長や生徒会長になります)

この頃もゲームを忘れること無く、部活を終えると近所の10円と20円で経営しているゲーセンに立ち寄り、ほぼ毎日入り浸って帰宅する日々でした。

コンピュータ部でも部長になり、少しでもゲームに近づこうと顧問の先生と掛け合うものの、C言語とやらを知ってる人は学校内にはおらず、BASICなら昔触ったことがちょっとあると言うことで、倉庫に眠っていたベーマガを見て打ち込んで遊んでたのが懐かしいです。

今思えばあの顧問の先生は本当にいい先生だったな・・・。
やることやってれば部活で何やっても何も怒られなかった。
元気にしてるといいな。


話はそれましたが、その後も国家資格取得や資格を乱獲して卒業する頃になるのですが、先生方は「こんなに成績がいいし表彰もされてるんだから、大学に行かないと勿体ないよ」と話していました。推薦もしてくれるそうです。

ただ、その頃の僕は1mmも大学に興味がなくて、行くならゲーム専門学校でしょ!と思ってました。
ファミコン通信なんかで夢見てた東京のゲーム専門学校。

スーファミの魂斗羅スピリッツ、悪魔城ドラキュラ、がんばれゴエモン、グラディウスIII・・・、数々の名作を生み出していたコナミがとにかく輝いていたので、コナミに入れると噂のコナミスクールに受験し、合格通知が来ます。
(受験したらほぼ100%受かってたそうです)

高校3年間、殆ど使わずにバイトしてためた120万円と、愛知県の奨学金の面接で受かって借りた100万円を握りしめて、横浜に住んでいた従兄弟の家に居候生活が始まります。

1年(たしか予備校と呼ばれていた)の頃はプログラムのプの字も知らないような人達でひしめき合い、HTMLをメモ帳で書いて自己紹介を作りましょうみたいなことから始まった気がします。

その後「はじめてのC」のテキスト課題をひたすらこなす毎日で、あの綺羅びやかなゲームに近づく気配が全くなかったんですが、ある日先生がこう言います。

「変数が使えてIF分岐とPrintが出来たらゲームできるよ」

正直僕には何を言ってるのかわからなかったし、周りの皆も分かってなかったと思うんですが、今ならちょっと分かる気がします。
(当時はDOSプロンプトで課題を作ってました)

初めてC言語で作ったゲームは・・・確かオセロだったかな。
石を置く場所をx, y 座標を指定して・・・みたいな。
僕のオセロは自分の石で挟んでなくてもひっくり返ったり、何もないマスに石が生まれたりするバグバグの産物でしたが、今でも感動した記憶が残ってます。


・・・


夏休みが開けると生徒は半分くらいになっていましたが、僕は淡々と課題を進めつつ、、、特にゲーム制作っぽい授業もない日々が続きますが、数学の近藤先生の授業で癒やされていました。

いわゆる「確率」とか「ベクトル」とか「行列」とかそういうのをやるんですが、面白い先生で、あまり良く知らないのにゲームで頑張って例えてくれるんですね。

「ほら、アイテムとか手に入れる時って確率大事じゃん」とか、
「ベクトルってさ、キャラクター動かすときに使うんじゃないの?」みたいな。
高校卒業したのに高校で学んでるはず?の行列やベクトルを僕が全く知らなくて、オマケで1日ずつだけ皆を巻き込んで行列とベクトルの授業が開催されたのが思い出深い。
1日じゃ全く身につかなかったけど、雰囲気は掴んだ気がする。



そんなドタバタな苦手な数学をこなしつつ、遂にゲーム制作課題が出ます。
そう、進学試験でシューティング制作!
縦スクロールか横スクロールは自由ですが、サンプルとして提供されたのはグラディウスっぽいものでした。

画像はサンプルのまま流用してもいいし、自分でも用意してもいい。
確かデザイン科の人達が作成したのも使っていいよって話てたんですが、用意されることはありませんでしたが、コンピュータ部の時代に妙に慣れ親しんでいた「DoGa」という3DソフトとホームページビルダーでUIづくりに励むことになります。

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※STAGE CLEARは綴が間違ったままリリースされました・・・

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※ザコEnemyとボスの巨大戦艦

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※巨大戦艦を破壊後、沈没中の戦艦から登場するラスボス



大好きだった「レイストーム」のロックオンレーザーを作る!


期間は4ヶ月位あった気がしますが、そのうちの1ヶ月位はCG作ったりUI作ってた気がします。妙にこだわってました。
提出当日の朝まで徹夜でプログラム調整してた時は、もっとゲーム部分の制作やバランス調整に費やしておけば・・なんて思ったりしましたが、良くも悪くも渾身の作品が出来たので良かったと思います。
ゲームバランスはゴミ以下でしたけど。

仲間たちが制作した「食材と食材をかけ合わせて武器にする」驚異的なシューティングや「自機をおはじきと見立てつつも、敵にぶつからないように進んでいくシューティング?」もあふれる中、意気揚々と進学面談に挑み、見事進学が決定します。
面接官(先生)に言われたのは

「君、CGやったほうがいいんじゃないの?」

でしたけどね!


進学制作シューティング「Breaker」

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そして、2年生になった僕は人生初のゲーム機でのゲーム開発を始める事になるのですが、それはまたの機会にします。

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