見出し画像

自分の言葉をもつ人になる

タイトルは吉元由美さんの著書、本の内容は、

「今の時代、誰もが簡単に自分の思いを不特定多数の人へ向けて発信できるようになりました。日々の何気ない出来事から、心の深い部分に湧いた感情など幅広く、ありとあらゆる「文章」がネットの中を飛び交っています。でも、せっかく発信するのなら、できるだけたくさんの人に読んでもらいたいと思いませんか? 

では、たくさんの人が読みたくなる文章とはどんなものでしょうか。

それは、「自分の言葉」で語られているということです。
そして重要なのは、「自分の言葉」は、ただたくさん「言葉」を知っているからといって、うまく表現できるわけではないということです。
英語を話せる人が誰でも翻訳家になれるわけではないことや、ピアノを弾ける人がみんな作曲家になれるわけではないのと同じです。

著者である吉元由美さんは説きます。
「『言葉』に自らの思いやイメージをのせながら、それを豊かな感性で組み合わせることによって『自分の言葉』が生まれる」と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

食材店をはじめてまもなく、まだ科学的には解明されていない部分が多い自然栽培をどのように伝えるかが一つのテーマでした。料理人の時は料理を食べてもらうことが仕事ですが、お米や野菜を買ってもらうにはただお店をつくったところで、売れるはずもなく、まずは自分自身が自然栽培を知ること、そのために農業研修へ行ったり、農家さんを訪ねたりしました。あとは、料理をしたり食べた時に感じることを言葉にして説明をする、でもこれがうまく言葉に言い表せず、そのもどかしさをどうにかしたくて、かつての私は吉元由美さんの著書を手に取り、講座に通うことにしました。

第一回目の講座で、私は自然栽培のお米と野菜を多くの人に食べてもらうためにお店をはじめ、自然栽培についてを言葉で説明をできるようになりたいから参加したのだと自己紹介したことをよく覚えています。そういえば、ちょうど講座の前日、茨城県の田神さんの畑見学へ行き、カブをお土産にいただいたので、講座に持参して皆さんにも食べていただいた。

そう、私は言葉で伝えるだけでなく、自然栽培のリアルを手渡したいというきもちを持っています。料理人をやめたのも、その場で食べてもらうことには何か満足ができず、皆さんのホームへ持って帰ってほしいと思ったからなんですね。

なぜそんなことを思うんだろう?と時々考えてみても、理由はよくわかりません。でも、直感でこれがいいと思っちゃったから仕方ないんです。でもね、そんなことお店で言われてもこわいですよね。私だったら、そんな店たぶん行かない。

自然栽培について、農家さんの経験を自分ごとのように話しても私は農家ではないので、きっと伝わらない。でも、農家さんから聞く田畑での経験はものすごいおもしろくて心が動く。だから、こんな話を聞きましたよ〜ってついついおしゃべりしてしまいます。

今は書くことはこのnoteで、お話はサロンで、自分の言葉をもつ人になるトレーニングを続けています。次回は数年前に自然栽培について書いた記事をnoteで紹介したいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?