インプットとても大事

「インプット→プロセス→アウトプット」これ、よく耳にするデータの処理フローです。データを入力して、処理して、出力する。そして、ビジネスの成果をアウトプットと例えた場合、プロセスも大事だけど、インプットは更に大事だと思います。今回はそんな話です。

フレームワークとして考える
「インプット→プロセス→アウトプット」をフレームワークとして扱うこともできます。例えば、ビジネスをこのフレームワークに置き換えた場合、下記のような表現が可能です。
・インプット=学習
・プロセス=改善
・アウトプット=成果

アウトプット(仕事の成果)を考える
仕事で成果を出したい場合(仕事の品質を高めたい場合)まず考えられるのはプロセスの改善になります。例えば、仕事のやり方を変えたり、創意工夫により仕事のQCDを高めることが期待できます。しかし、ここで私が思うのは、プロセスの改善だけでアウトプットの質を高めるのには限界があるということです。
例えば、目先のタスクを何も考えずにこなし続けたとします。量をこなすことで経験効果が働き、仕事が早くなったり、品質が高まったりすると思います。しかし、プロセスの改善はその程度に留まります。俯瞰的な見方をすると、多少の改善はあっても、劇的な改善は難しいと思います。

インプットへのアプローチ
仕事の成果、品質などアウトプットの質を高めるために必要不可欠なのはインプットだと思います。
例えば、個人で仕事をしている場合、同じ仕事をずっと続けていてもできることは増えません。しかし、新たな仕事に挑戦し、できるようになることで、アウトプットのバリエーションを増やすことに繋がります。
例えば、業務を組織的に考えた場合、業務プロセスの再設計や、人員の再配置をすることで業務のQCD改善に繋がります。しかし、アウトプットされる製品やサービスに大幅な変化はありません。しかし、あらたな製品の開発、サービスの提供を行うことで、アウトプットは劇的な進化を果たします。
アウトプットの質を高めようとしたときに、プロセスだけでなく、インプットへのアプローチが非常に有効だと思います。

資産の考え方を追加する
例えば、「インプット→プロセス→アウトプット」の関係に資産的考え方を付加します。インプットしたものは、情報資産として、蓄えられるとするとこれまでの処理フローが下記のように変化します。
インプット→ノウハウ蓄積→(ノウハウ×プロセス)→アウトプット
結局、プロセス改善を行う場合、これまで蓄えた知識や経験などのノウハウをもとに改善活動を行うと思います。ノウハウの有無によりプロセス改善の効果が大きくわかってくると思います。
このように、私は、業務の成果を高めるためには、インプットが非常に重要になってくると考えています。

知らなければ戦えない
普段のビジネスでも、「インプット不足=知らない」というのは致命的だと思います。知らなければ、アウトプットの質は大きく変わりませんし、そもそも、ビジネス上で新たなステージにあがることもができません。ビジネスを「インプット→プロセス→アウトプット」で表現したとき、インプットは非常に大切だと思います。

インプットしてますか?
ビジネスパーソンにとってインプットは必須です。先輩からのOJT、読書、新しい業務への挑戦、社外での交流など、能動的に動けばインプットの機会はいくらでも存在すると思いますが、みなさんの周りはどうでしょうか?インプットのない職場はやがて時代に取り残されます。マネージャであれば組織に対してインプットを仕掛ける必要もあるのではないでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?