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夫と多波子の関係

夫が多波子を知ったのは
夫が二十歳の時だそうです。
最初はほんの好奇心から始まった関係のようでした。
しかし続ける間に離れられなくなってしまったのでしょう。

その2年後、私と夫は出会いました。
夫は私に、多波子との関係を止めると言いました。
しかし、なかなか関係は切れず、
私と結婚してからもずっと関係は続いていました。

一時期は、切れた振りをして
こそこそ隠れて関係をもっていましたが
最近では堂々としたものです。
旅先にも当たり前のように多波子を連れて行き
私を待たせて置いて関係におよびます。
そんな夫の行動に腹を立てながらも
夫が不機嫌になるのが面倒くさく、
私もつい見て見ぬふりをしていました。

夫は多波子に毎日毎日お金を貢ぎます。
一度に貢ぐ金額は、決して高額ではありませんが
来る日も来る日も貢ぐのです。
40年以上続いた関係ですから、
かなりの額になるでしょう。

しかし、一ヵ月ほど前の朝、
夫は突然喀血したのです。
さすがに夫もまずいと感じたようですし、
私も今までの夫に対するあいまいな態度を
激しく後悔しました。

そしてとうとう夫は
多波子との別れを決意しました。

あれから一ヵ月。
夫は、今回は本当に多波子との関係を
絶っているようです。

しかし毎日のように
辛い、苦しい、唯一の理解者を失ったと
愚痴ります。

理解者って何ですか?
お金で繋がっていただけで、
夫がお金を貢がなければ
決して向こうから来る事はありません。
それどころか、毎日毎日苦しめられているのに
それでもまだ恋しいなんて。

お金も、時間も、健康も吸い取られて
いたのに、それが理解者なんでしょうか。
ストレスが解消されると言うけれど、
多波子と関係をもてばストレスは無くなったのでしょうか。
むしろ関係を持つためのお金、場所、体調など
ストレスになる事の方が多いと思います。
関係が切れてから一ヵ月。
でもまだまだ安心は出来ません。
積み重ねて来た時の長さ、
そんな簡単に消せるものではないでしょう。

検査の結果、特に悪い所はなく
胃が微かに炎症を起こしていると言うことでした。
これで気を緩めず
多波子との関係は絶って欲しいと思います。

ちなみに、
バレバレだと思いますが
多波子=煙草  です。

愛煙家の皆様 親から貰ったお体大切に!

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