見出し画像

18きっぷひとり旅 2019冬松本①

2019年12月中旬。18きっぷを利用して、長野県松本市に行ってきました。


松本はすでに4~5回訪問しているのですが、何度訪れてもまったく飽きません。特に冬場になると無性に行きたくなります。

街と自然が隣接しており、両方一度に楽しめる。街は個人商店も多く、訪れるたびに新しい店がオープンしている。一方で、ふっと遠くを見やれば、超がつくほどのグレートネイチャー・北アルプス。

山が近い、ということは水がおいしい。したがって酒もコーヒーもおいしい。蕎麦もうまい。山賊焼もうまい。駅前には呑み屋もいっぱい。

お城を中心とした街づくり。古い建物もそこここに残っていて、レトロ建造物好きもきっと満足。教育に注力してきた都市のためか、どことなくインテリジェンスが漂う。ざっとほめちぎるとこんな感じです、松本市。

東京から鉄道によるアクセスも悪くない。特急あずさに乗れば、新宿から松本までは約2時間30分。八王子からなら約2時間。新書でも1冊読んでいるうちに着いてしまうでしょう。

しかし私は“18きっぷ”乗り鉄。18きっぷで乗れる普通列車で松本へ向かいます。町田からJR横浜線~中央線~中央本線と乗り継ぎ、乗車時間はおよそ4時間30分。結構な厚みの文芸本も読めてしまうかもしれない。でも読まない。だって私は“車窓”鉄でもあるから。いっぱい電車に乗って、いっぱい景色を見るぞ!


それではまず、中央本線の車窓からご一緒にどうぞ。

画像1

画像2

町田を午前9時前に出発。八王子を経由し、午前10時前には高尾から松本行きの中央本線に乗車しました。暮れも近い平日午前中の下り電車、私がいる車両には、5~6人が乗っているのみ。全員一人客で、悠々自適、ゲームをしたり爆睡したりと思い思いに過ごしています。一人にロングシートがひとつ割り当てられてるようなもので、男性は解き放たれたかのように(笑)足を広げてのびのびしていました。
車内はとても静か。BGMは列車の音だけ。ずっと乗っていたい、私にとってはとても心地よい、ラグジュアリーな空間です(笑)

12月中旬とあって、車窓は錦秋というよりもう冬枯れの様相です。主に茶色い風景が続きます。これもまた趣きがあって良い。目にやさしくて良い。

そして、私が「中央本線で最も好きな車窓」。
トンネルを抜けるとそこは、ぶどうの郷だった。勝沼ぶどう郷付近です。

画像3

視界にパーッと広がる、枯れた金茶色の盆地。ちょっと寂しい、閑散期のぶどうハウス。中低層の建物が多そうな町。遠くに連なる山々。普通列車だからこそ味わえるこの開放感(特急だとホントに一瞬で通過しちゃうので……)。この風景を見ると、山梨に来たなー!と実感します。

画像4

午前11時40分に甲府到着。列車はここで17分ほど停車します。待ち時間にお手洗い休憩をし、売店でたまごサンドを購入しました。

画像5

「八ヶ岳高原」「ふんわりたまごサンド」というキャッチーなパッケージテキストにまんまと心を奪われました。ビジュアルも魅惑的なのです。

画像6

ずるいでしょ、厚焼きたまごのサンドイッチ。パンよりも分厚いたまごやき。むしろパンが添え物なんじゃないの、ってくらい、たまごやきが主役なサンドイッチでした。見目の圧力とは裏腹な、甘めでやさしい味のたまごやきに、お腹がホッと落ち着きました。
余談ですが、駅弁は「一品勝負」が好きです。たまごがどーん、お肉がどーん、みたいな。幕の内のようにいろいろ入ってるものよりも、一品の破壊力、突破力、インパクト重視。崎陽軒のシウマイ弁当だけは例外(笑)

甲府からは乗客が増えてきました。ドア際に立ってるお客もちらほら。
そしてまたしばらく、車窓お楽しみタイムが続きます。

画像7

画像8

「中央本線で好きな車窓」2番目が、すずらんの里駅。可愛らしい名で、いたって素朴な駅。付近の畑よりも一段高い場所にあるので、のどかな町が一望できるのです。駅名標を見ていただくとお分かりになるかと存じますが、列車はすでに長野県に入っています。

画像9

画像10

午後1時50分、終点・松本駅に到着しました。
「まつもとぉ~まつもとぉ~」と女性の声でアナウンス。この「ぉ~」の「揺れ」が、何とも頼りなげというか儚げというか、素人っぽくて(誉め言葉)たまらないんですよ。規則的で画一的なアナウンスが多い中(交通インフラとして、それはそれで必要なことだけれども)、松本のこの「声」は非常に人間的で魅力的。
毎回これが楽しみで、当然だけど松本に到着したってことはわかってるから聞くことに意味はないのに(笑)、フルで聞いちゃうんですよね。

ホームから、留置線に整然と待機する列車を見ることができます。
かっこいいなーシビれるなーくぅー!

画像12

今回は乗りませんが、アルピコ交通(松本電鉄)上高地線のホーム。
イメージキャラクター・渕東(えんどう)なぎさちゃんのラッピング電車が停まっていました。

画像12

以前、9月上旬にこの上高地線に乗ったのですが、車窓のそば畑がとてもきれいでした。真っ白いそばの花が広がっていて、鮮やかな緑色の夏山とのコントラストも美しかったと記憶しています。また乗りに行こうっと。

松本駅お城口。おっきな駅です。スタバもヴィドフランスもあるよ!(笑)
さて、ここからいよいよ街歩きスタート!

画像13

……といきたいところですが、なーんとなんとなんと!
お時間でございます(講談風)
また明日、次回は「みっちっち、松本で食い倒れる」でございます。

この記事が参加している募集

ご当地グルメ

いただいたサポートは、旅の軍資金として大切に使わせていただきます。次の旅を支えてくださると嬉しいです。応援よろしくお願いします!