先日、自分の力を開花させる方法について伺う機会がありました。

先日、自分の力を開花させる方法について伺い、深く考える機会がありました。

「力を開花させる。」

この魅力的で、正直、ちょっと胡散臭くも感じられる言葉は、仕事がら私にとっては前のめりになるものでした。なぜなら、私は現在キャリア開発の仕事をしており、まさに1人ひとりの持つ能力や価値観の棚卸しをし、可能性を切り拓くという種類のお手伝いを企業や個人単位でさせて頂いてるからです。

ちなみに、少しだけ自分のことを書くと、自分は根っからの対人支援タイプではなく。例えば、小学校でクラスの男子が給食中に牛乳をこぼしたら、さっと雑巾と取りに行ったりする気の利くタイプとは真逆で、「こっちに牛乳飛んできてないかな?」とよける方でした。申し訳ない💧

一時期、自分の心の溝を埋めるかのように熱心に対人支援に打ち込んだ時期もありますが、たくさんの人に会い、心理臨床場面に触れていると分かってくるのは、基本的にはほとんどの人は自分らしく既に生きてるし(認めていないだけで)、生きる力を十分に持っているんだろうな(自分の思うように使っていないだけで)、ということです。その力を信じて関わる方が上手くいき、逆に、支援なんて意識を持つと、相手の力を奪うことすらあるんじゃないかと考えたりします。

話は戻りますが、この「力を開花させる」方法。少しご紹介します。まず、最も重要な2つのスタンスがあります。

自分の力を開花させるには、

1.自分の力を誰かに証明しようとしないこと。

2.誰かに分かってもらおうとしないこと。

…証明しない、誰かに分かってもらおうとしない…って、あれ?なんだろうこの不思議な感覚!!ってなりませんか?私たちは、自分が「この力を持っています」と認知するにはある程度裏付けがないとそんな偉そうに言っちゃいけないような気持ちがあります。誰かに「いやいや、あの人に比べたらまだまだだから」と言われそうな恐れがあります。

しかし、証明しない、分かってもらおうとしない、となると、逆説的なんですが、自分の力がぼんやり見えてきます。自分が今まで見ようとしなかった素敵で素晴らしい力を認知し始めます。これが開花につながります。

シンプルですが、意外と難しい。それだけ私たちの意識は力を開花出来ない方向に向いちゃいがちなんだなと思うと恐ろしくなります。

昔、「私さ、根拠は全くないけど、自分に自信はあるんだよねー」と言う大学の同級生は「能力開花」という意味では最強だったことが分かります…。

さて、では改めて、「力」って何でしょうか?

例えば、うちの子は小学生ですが、行動が遅くて先生の話をちゃんと聞けてないことが多々あり、親としては悩ましい時もあります。しかし、そんなうちの子の力は…

自分の世界を守る力がある、集中力がある、自分のぺースを維持する力がある、誰かに気にかけてもらう力がある、適度に合わせる洞察力がある、などです。きめ細やかにその場を深掘りするともっともっと色々な力を使っています。

そんなの綺麗事だよ〜と、はたから見たら単にボーッとした子じゃん、と笑われるかもしれませんが、よくよく考えてみたら、たしかに大なり小なり、これらの力を息子は持っています。そして、それらは素晴らしい才能になる可能性も持っています。ここで大切なのは「力を開花させる」ということです。言葉にして認知してあげると、それらの力はすくすく育つべく芽吹きます。力を知って、意識する。ただそれだけで力が伸びるなら、コスパいいし、簡単だし毎日できます^ ^!

日本には世界に比べて自己肯定感の低い子が多いそうです。だとしたら、それは、一つの仮説ですが、自分の力を証明したり、分かってもらおうとしすぎなのかもしれません。人との優劣によってしか自分の力が認知出来ないとなるとたくさんの力が開花されず、もったいない話なんだな、と思うのです。

「私は、○○(力)という素晴らしい力を持っています」

これを自然と言えるように。

自分の力を自分でたくさん開花させる、そんな練習をしていくと、自己肯定感も上がるのかもしれません。

ちなみに、「私は、優しさという力を持っています」という表現は良くても「私は、(優しい)人です」というのはお勧めではないようです。なぜなら、いつもそういう人でいないといけなくなるから。力とは、あっても使わないことも出来るものだから。

「相手に分かってもらおうとする」についてですが、分かって分かって〜という人にはある種の「圧」が生まれます。目的が、力を開花させて「使う」ことではなく「分かってもらう」になってしまい、周りからするとなんだか一緒にいて「重たい人」になってしまう。そんなカラクリもあります。

力とは。

力を開花させるとは。

改めて深く考えてみたくなりますね。

初めてのnote発信です。ここまで読んでくださりありがとうございます!

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