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レッスンの理想と現実。

私がやりたい、と思っているリトミックと、
お客様の側で求めているリトミックには差があるなぁ、

と、

前からうっすら思っていたけど、

最近確信を持ってきた。

リトミックを習いたいという生徒さんのほぼ100%が、

「うちの子、音楽が好きそうだから、楽しんで欲しいと思って」

と言って、体験レッスンにいらっしゃいます。

「賢い子に育ってほしいと思って」

「早期教育に興味があって」

という親御様には出会ったことがありません。
いや、思っていて言わないパターンもあるとは思うし、
そりゃあできれば賢く育ってほしいのが本音だとは思いますが、

でも、

「楽しい!」

って言ってる子どもの顔が見たい

→それが親の幸せ

てのが、親の気持ちですよね。
よーくわかります。

なので、小難しいことや、専門的なことを掘り下げる内容よりも、

子どもが、あるいは親子で楽しめる、
ライトな内容の方が、実際好まれたりします。

リトミックの先を、どこに繋げるかでも内容は変わってくると思います。

大きくなったらピアノを習わせたい、と考えているご家庭なら、

ちょっと突っ込んだ音楽的な内容を入れても大丈夫。

でも、今を楽しく過ごしたい、
言ってみれば、
イベント的にリトミックに関わりたいという親子さんにとっては、
音楽的な内容は、ありがた迷惑だったりするんですね。

繰り返しの積み重ねが必要なものよりも、
とにかくその時が楽しい派手な内容が好まれるというか…

いや、それはそれでダメじゃないです。

私の教室も、
とにかく『楽しい』がコンセプトなので。

ただ、
教えるサイドの私が、
「こんな音楽的な力を身に付けさせたい」
と思ってレッスンを組むのは、
どうやら生徒側には重いようだ、
と最近感じてしまうのです。

まだうまく言語化できないので、
伝わるかどうかわかりませんが…

特に感じるのが、
保育園でのリトミック。

「子どもたちはこういう歌が好きです」
「ドーンとかトントンとか、そういう音が出てくるものが好きです」

いや、それはリトミックとは違うので、
先生方がなさったら、、、
と思うのですが、
つまり、
リトミックという名の音楽遊びを期待しているわけですよね。

いや、悪くない、悪くないよ全然。

でも、それはリトミックではないのだよ。

と、私が思っても、
世の中のリトミックの理解、捉え方はそういう感じなんだよね、

と、思い知るのでした。


それでも、
「いや、リトミックはこういうものだから」
とこだわるのか、
ニーズに迎合するのか、

それは私がリトミックのその先の目的がなんなのかにもよって変わってくるよなー

と、思うのです。

指導者の想いだけではダメ。
かと言って、お客様の言いなりになるのも違う。

ポリシーとニーズ。

そこらへん、もう一度自分と向き合う必要があるな、
と感じる、今日この頃です。

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