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名古屋の「きしめん」が消えつつある?地元民おすすめの麺はコレ!

※『一生使える Webライティングの教室』の事例です。
※キャプション機能等のバージョンアップ以前の記事です。
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最近目にしたニュースに、きしめんが消滅の危機にあると書かれていました。

「きしめんが食べられるお店が減ってきている」「きしめんを作る人が減ってきている」のだそうです。

私は名古屋市内に住む大学生ですが、「本当にそうなのかな?」と思い、あまりピンときませんでした。

なぜなら、日頃からよく家できしめんを食べているからです。

本当に名古屋のきしめんが消えつつあるのか?」を探るべく、私が普段よく食べているおすすめのきしめんメーカーさんの工場見学&社長インタビューに行ってきました。

本当に消えつつあるきしめん

▲名古屋限定と言われている「えびおろしきしめん」

最初に結論を言いますと、手打ちきしめんは本当に消えつつあります。
なぜか?手打ちきしめんはうどんより作るのが大変だからです。

・うどんより伸ばすことが大変。
・うどんより薄く広く伸ばすため、作業場所を広くする必要があり、一度に作る量が少ない。
・手間がかかる割にうどんと大きな値段差をつけられない。

このため、効率の悪いきしめんを作らない方がよいのです。
現在手打ちきしめんが食べられるお店はほとんどありません。

これから紹介するメーカーさんは、社長が若い頃に食べた手打ちきしめんの味が忘れられず、手打ちの味を機械で再現したいと製造しているメーカーさんです。

工場見学でこだわりを知る

▲吉田麺業有限会社本社工場

創業明治23年の老舗メーカー吉田麺業さん(https://yoshidamen.co.jp/)
友達と二人で工場見学に行ってきました。

工場見学をして、私が特に素晴らしいと感じた4つのポイントを先に紹介します。

1.小麦粉と塩、水のみで造る無添加きしめん
2.機械と職人さんの手によるこだわりの麺造り
3.体験!麺の「こし」が分かる
4.工場見学は無料、すべての工程を見学できる!

それでは、一つずつ見ていきましょう。

 1.小麦粉と塩、水のみで造る無添加きしめん

▲国産小麦を使用

小麦粉と塩、水のみで造り、添加物は入れていない。かつ国産小麦を使用されています。

愛知県産「きぬあかり」と三重県産「あやひかり」、北海道産「きたほなみ」と製麺に適した国産の小麦を吟味を重ねてブレンド。

季節や天候に応じて小麦粉の配合や塩分濃度を調整しているそうで、こだわりを感じました。

▲麺が乾燥されている様子

麺がとても黄色く見えるのは、国産ならではだそう。
たくさん麺が重なっていると本当に黄色いことがはっきりと分かり、驚きました。

 2.機械と職人さんの手によるこだわりの麺造り

▲機械のみではなく、機械と職人さんの手による麺造り

吉田麺業さんでは、機械のみではなく、機械と職人さんにより麺を造られています。
すべてを機械任せにせず、職人さんの手を加えることによりムラのない生地に仕上げているそうです。

熟成5時間半と長く、かつ手作業も加わるので、大変な手間がかかっていることを知りました。

 3.体験!麺の「こし」が分かる

▲麺の「こし」は、4倍以上麺が伸びることからも分かります。

実際に体験できます。
実は麺を固くすることは簡単で、こしがあるのにやわらかい状態にすることがとても大変だと教えて頂きました。

しっかり練った生地をゆっくりと熟成させながら延ばすことによって、やわらかいのど越しともっちりとした、きしめん独特の食感が生まれるのだそうです。

 4.工場見学は無料、すべての工程を見学できる!

▲工場見学の最後になんと社長からおみやげまで頂きました。

・社長は「名古屋麺文化の生き字引」と呼ばれ、90歳で現役の社長をされています。
(参照:「名古屋麺文化の生き字引「きしめんよしだ」吉田孝則社長の“きしめん人生”」2018/12/5 / メシ通)

・2020/4/12に放送されたテレビ朝日「ナニコレ珍百景」では、社長が珍百景登録されています。

私「なぜ工場見学を無料でされているのですか?」

社長「知っていただきたいですし。
見ていただけるのでしたら歓迎します。
お断りする理由は何もないものですから。
お金をいただく理由もありません。」

私「工場見学をさせていただいて大変な工程を経て造られていると知りました。
なぜここまで手間をかけて造られているのですか?」

社長「売れれば何でもよいと思って造っているのと、やはり食べるものだからおいしいものを造らないといけないと思って造るのとは違います。

私は60年以上社長をしているのですが、終戦の頃は食糧難でどんなものでも売れました。
今はよいものが残る時代になりました。」

▲名古屋駅エスカ地下街「きしめんよしだ エスカ店」

私「なぜきしめんにこだわっているのですか?」

社長「名古屋ですから。実際はうどんのほうが多い、名古屋の人でも。

名古屋駅エスカ地下街に出店する際、今から50年前ですが、うどん店でいこうという社内の反対を押し切り、きしめん店にしたのです。

うどんのほうがニーズが高いので、うどん店にしたほうがうまくいくだろうということは予想できていました。

しかし、名古屋のきしめんを地域のお客様にも知ってもらいたいですし、全国に広めたいと思ったのです。」

人に反対されてもきしめん店さんをやるという行動力が素晴らしいです。それだけ自信があるということですよね。

まとめ

▲工場の切り出し機

名古屋のきしめんが消滅の危機にあるというニュースから、工場見学で知り得たメーカーさんのこだわり・想いまで紹介しました。

もちもちとした食感がうどんと違って楽しい、そんなきしめんを子供の頃からの習慣でなんとなく食べてきた私。

普段食べているきしめんの製造現場に訪問し、昔ながらの手打ちきしめんの味の再現にこだわって製造されていることを知りました。

各工程ごとに大変な努力をされて造られていると知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

こしがあるのにやわらかい、もちもちとした食感の吉田麺業さんのきしめん、おすすめです。
気になった方はぜひ一度通販サイトで入手してみてはどうでしょうか。

吉田麺業さんの公式通販サイト
(https://shopping.yoshidamen.co.jp/)

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会社名:吉田麺業有限会社
TEL:0120-77-2875
Mail:kishimen@yoshidamen.co.jp
住所:愛知県名古屋市中川区荒子五丁目36番地の1
営業時間:9:00〜17:00(月〜土)

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