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517/1096 感謝をするなら貞子を出せ

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で517日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

517日目。結婚記念日だ。夫と、いつ別れてもおかしくないと思いながら一緒にいて、丸9年をすぎてしまった。2012年に結婚してからは今日で丸8年になる。記念日にこんなことを書くのもなんだけれど、今もいつ別れてもおかしくないと思っているし、これからもそうだと思う。
サバイバル的な結婚生活だ・・・!

わたしは、「結婚したらずっと一緒にいられる」とは少しも思ったことがなくて、だから「ずっと一緒にいたいから」結婚したわけではなかった。
離婚を一度でも経験した人には、わかる感覚ではないかな。男女の仲に、保証できるものなどないのだよね。

わたしは、彼と「一緒に暮らしてみよう」と思って結婚した。そのために利用できる制度が結婚だっただけなのだけど、なんだかんだとここまで続いてきた。続いたからえらいわけでも、すごいわけでもないのだけれど。

そんなわたしは、今日も夫に感謝していない。
いろいろと尊敬しているけれど、感謝はしていない。
容姿も匂いもDNAも好きだけれど、感謝はしていない。
すぐに頼るし助けを乞うし甘えるけれど、感謝はしていない。

家族に感謝するときはあるけれど、それは本人に感謝というよりは、この家族とのめぐりあいが起きた全宇宙に思わず感謝が湧いてしまっただけで、相手のみへの感謝ではないのだ。(ひどい)

夫とは、なんだかなにもかもがお互いさまで、少しも感謝して欲しいと思わないし、感謝しなくちゃとも思わない。思うところがあるとすれば、わたしと一緒にいられる運命でよかったね!という感じ。(ひどい)

先日そう言ったらニタニタしていたので、あちらも、きっとそう思っているのであろう。今日はいい日だな、良い気分で執筆しよう!

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SNSを使うようになってから、「感謝が足りない」という言葉を、これまでどれだけ目にしてきたことだろう。

なにかに自然と感謝が湧くのっていい気分だ。いい気分だから、自分にも他者にも、そんな機会が多いといいなと思う。でも、感謝って諸刃の刃みたいなところがあるのではないかとわたしは思う。

わたしは娘や夫に、自分に対して感謝してほしいとは微塵にも思わない。むしろ1ミリもされたくないと思う。家族にありがたがってほしいだなんて、それはすごく、変な感じだ。したくもないことをしてなにかを提供しているから、感謝が欲しくなってしまうのだと思う。

わたしは、夫には「このクソワガママ女め」「手のかかる蜘蛛女め」、娘には「居なくても生きていける」「いくら怒らせても無問題」「遊ぶと面白い」と思っていて欲しい。

それはそうと、感謝を「するべき」ものだと思ってしまうと、わたしたちは感謝をしなくちゃな、ありがたいと思わなくちゃな、と考えてしまうものだ。そのとき、そのためについつい「妥協を持ち出してしまう」ことがないだろうか。

こんなんでも、まあ生きていけるならありがたいと思わなくちゃ、とか、満足してはいないけど、ご飯が食べられるんだからそこに感謝しなくちゃ、とか。そういうことを言うのが立派だという風潮もあったりして、ついそれに流されてしまいがちだ。

ほんとうにそう思えるときがあるとしたら、それはわたしたちが人生を達観したときなのかもしれない。でもわたしは、そうでないならその感謝は嘘だと思うのだ。

無理に感謝をしようとしたとき、わたしたちは自分の心に嘘をついている。
ほんとうは不満だけど、それは見ないことにしよう。ほんとうは傷ついているのだけど、このままでも生きられるなら見て見ぬ振りをして黙っていよう・・・・こうして嘘を元にして感謝をしたふりをするのは、まあ仕方がないのではなく、ケンシロウに会ったら「お前はすでに死んでいる」と言われる状態なのだと思う。

嫌なのに、生きられるなら感謝。
傷ついているのに、食べられるなら感謝。
辛いのに、屋根の下で眠れるのなら感謝。

みなさんは、どう思うだろうか。わたしは、そんな嘘の感謝をするくらいなら、泣いて怒って呪って大暴れしたほうがいいような気がする。嘘でいい子でいるくらいなら、正直に貞子になったほうがいい。井戸から出たいのに、井戸でいられるだけでありがたいと思わなくちゃいけないなんて嘘だ。

出てきたければ、出てくればいい。井戸がないところに出たいのなら、ビデオテープに思いを念写し、テレビ画面から出てきてまで、したいことをすればいいのだと思う。

「出ていきたいけど我慢しよっと。こんな髪と服で出ていったらおおごとになっちゃうし。登ろうとすると爪が剥がれちゃうしね。いいの。わたしさえ井戸に居れば丸く収まるんだし。怨念はわたしの心に永遠に生きているんだもん、井戸にいられるだけで感謝しなくちゃ」じゃ、「きっと来る」とは思ってもらえない。きっと来ない貞子になってしまう。怖くない貞子。貞子の価値はどこに・・・?!

井戸の上から覗かれ、みんなにぺーいぺーい!と言われ、つばを吐きかけられることだろう。それでは貞子の真価は発揮されない。彼女の本分はまっとうされないのではないだろうか?!(喩え悪っ

生きられるなら、食べられるなら屋根の下で眠れるなら・・・と言ったって、それは今の時代にそぐわないのではないかな。食べられるだけでも幸運だった時代の名残りなのだと思う。

生きられる、食べられる、屋根の下で眠れるなら感謝する、というのは、考えてみれば反逆したら殺されるか、食べ物を奪われるか外で眠るはめになる状況にある人の言うことではないだろうか。かなり切羽詰まっている。

捕虜になっている状況だとかね。出ていけば殺されかねない、今はとりあえずここにいるしかあるまい・・今日も生き延びられてよかった、神に感謝だぜ・・というような状況だ。

でもほとんどの人にとって、今の不満をなんとかしようとしたとしても、生きられるし食べられるし屋根の下で眠れるだろうと思う。万が一、究極は星空の下で眠る羽目になっても、

「嫌だけど、屋根の下で眠れるなら感謝しなくちゃ」よりは、
「嬉しくて、つい星空に感謝」のほうがいいのではないだろうか。

目をつむることのできる不満、我慢できちゃう痛みとともに、嬉しくなんかないけどまあまあの辛さで居続けられる家、職場、生活。
反旗を翻すのは怖いし大変だし、なんだかそれを覆す力が湧いてこなくて、波立たせるくらいなら感じなかったことにして。

きっとたくさんの人が、大きな問題よりも、こうして真綿で首を絞めるような状況をなんとかしたいと感じているのではないかな。
どうか、そんな自分を外から見て、傍目に見て、他人のように我が子のように見てみて、なんと言ってあげたいのかを心から感じてみて欲しい。

「幸せでいてほしいよ!」という自分に対する思いは、他人に鼓舞されるよりもずっと大きな力になる。自分で思うことが、なによりも大切だと思う。

わたしも、イタリアに暮らして居られるだけで感謝だ、と思ったことがある。でもそれは、自分で自分の不満に気がついて、「ねえちょっと!わたしこれ嫌なんだけど!ありがたがっていないで、なんとかしてよ!」と感じた自分を拾い上げたことがキッカケだった。

そこから少しずつ癒やされて、それを表現する力が蓄えられて、泣いて怒って、呪って暴れて、それでもここに居続ける運命にあって、やっと水面から顔を上げてその暁に感じたことだったのだ。

ああ、自分の傷のためにこんなに貞子してきたな、呪ったな殺したな、そんなわたしを住まわせてくれてありがとね、イタリアよ。今はここに居られるのが嬉しいよ!とつい思ってしまったのだった。

わたしは、不満をごまかして感謝をしようとするくらいなら、呪いを発動したほうがいいよ。嘘をついても不満になるばかりよ。我慢したまま感謝していると、もっと良い世界があることを知らずにいることになってしまうよ。とお伝えしたい。

みなさまにもほら、心の井戸にはちゃ~んと貞子がいるのでございましょう?!(笑)
その貞ちゃん、使うべきときに使っていますか?!
呪いをごまかして感謝の念にしようとしていませんか?

もう嫌だしときめかないし本当に大嫌いなんだけど、お給料取ってきてくれるから感謝しないと。とか、セックスレスで死ぬほど寂しいけど、こんなわたしと別れずに居てくれるから感謝しないと。とか、もう、

くわぁ~~っ!!(語彙力

貞子の出番でしょう貞子の!

自分を真綿で締めて感謝しようと頑張るくらいなら、お前になどすでに飽き飽きさ・・・給料ごときでごまかされるものか!とか、セックスレスで飼い殺しか・・フン、お前が別れられぬのなら、こちらから別れて呪って差し上げよう。クククククク・・・とか、思ったほうが健全だ。自分に嘘をつくくらいなら、それくらいの気概を持っているべきだ。そして、「きっと来る」と思われていていいのだ。ナメられちゃいけないのだ。

というわけで今日は、『嘘の感謝より貞子発動』のお誘い(笑)でございました。文字面がひどいけれど、本気のお誘いです。
テレビ画面から出てきてまで呪う、そうまでして許さない、そんな貞ちゃんの執念に学ぶところは大きいですね!

そ、それではまた、明日~!w

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