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111/1096 わたしらしくないわたし

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で111日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

毎日投稿111日目、スマホの時計表示を日本に指定して、自動で切り替わらないように設定しておいた。
今こちらは仮眠後の朝6時過ぎ…早起きのようだが日本はすでに午後2時を回っている。

たっぷり眠ってからゆっくりご飯を食べて…などと悠長なことを言っていると、日付はあっという間に変わってしまう。というわけで、わたしらしくもなく時間に余裕をもって、事前に更新しておこう!

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いつも書いている通り、わたしらしくない、ということが本当に面白い。わたしらしさを実感したりそれを仕事や生き方に反映したりしたいという、なんだかボンヤリしたどう掴めば良いのかわからない希望よりも、「らしさ」の壁を壊すほうがずっと面白い気がする。

どう掴めば良いのかわからない、というのはもちろんわたしの感覚で、ハッキリしないビジョンに対してやる気を燃やして向かう、というのがわたしには難しいからかもしれない。

それに、何をしていても存在しているだけですでにすべての人がその人らしさ100%全開な気がして、わざわざ「わたしらしく生きよう」とするのもよくわからない。
わたしらしく生きてるな〜みたいな喜びは、単に気に入った仕事を見つける、みたいなことで実感できることなのではないのだろうか?!

それとは逆に、わたしは〜ができない、それがわたし。と自ら設けた制限に対して、それを破るとなるとやることがハッキリしていてわたしにはわかりやすい。
こうして書いていることが何につながるわけでもなく、直接の収入になるわけでもないけれど、この毎日投稿は、「自分を出し抜く面白み」にダイレクトにつながっている…この楽しみ、プライスレス…

食べたり飲んだり部屋を暖めたり娘に暖を取らせながら書いていたら、すでに日本は午後4時前に!
昨夜は一応わたしたちの名義ではないこれまでの住まいに来てみたらば、鍵を変えられていなかったため、コートを着たまま冷凍庫のようなキンキンに冷えたキッチンでアーリオオーリオのパスタを作って、お腹の空いていた娘に食べさせて急いで眠った。

料理中、このキッチンを使い慣れていること、イタリア料理を常食していることをちょっと不思議な思いで客観視してしまった。
それが娘にとってのマンマの味であり、わたしはイタリアにいれば、パスタとリゾットを得意料理とする、それらをたくさん作ってくれるお母さんなんだなと思った。日本でイベントに出演している自分とは離れたイメージだ。別々の人なのだと思う。
自分というのはたくさんいて、そのうちのちょっとしか知らないのだと思う。

クラブでお酒を注ぎながらお客さまとお酒を飲むのが得意だったわたしも、土間を打つのが上手かった、土木作業員だったわたしも、それをする以前にはわたし自身も知らなかったわたしだった。
イタリアに来てから、さあお食べ〜と言って大盛り6皿分のパスタ料理を一気に作ってドカーンと出すのが好きな自分に出会った。
それも少し前までは新しい自分だったのに、今はもういつの間にか、自分らしさ、みたいなものになっている。

だからきっと自分らしさは何もしなくてもすでに持っているポテンシャルのうち、どれを発揮するかというだけのことなのだと思う。自分らしさというのは、探すものではなくて、「作るもの」「出すもの」なのではないかな。

そう思うと、出会う出来事に運命や感謝を感じる。新しい出来事から新しい自分に出会う。それに対して心を開いていると、「あなたの特徴が現れる、運命の自動脱皮システム『新・あなたらしさ』」みたいな、怪しい占いか宗教のような仕組みが働いている感じがして面白い。

自分のことなどつかもうとしなくていいとわたしは思う。それはつかもうとしてもスルッと姿を変えてしまう。いつも変身していて、固定できなくて、いる、とも、ある、とも言えないものだと感じる。
どこまでも無限に新しく更新され、知った気になった途端に峰不二子のように裏切られる。だから、自分を何者なのか知りたいとき、知らない、わからないということを大切にしたいと思う。

寝落ちしながらここまで書いてきて、やっとちょっとハッキリしてきた頭で読み返してみると、ウツラウツラしながらだと自分はこんなこと書くんだな!と驚く。
気がつけば日本は夕方の6時だ。 もう日本は暗いことを思うと、真っ昼間のイタリアにいて、帰ってきたことを強く実感する。

昨日は、前日に再度いきなり変更となったフライトにより、日本からドイツのフランクフルトに飛んだ。フランクフルトに着いて、なんだか胸騒ぎがして空港のWi-Fiにつないでみると、乗り継ぎ便のゲートの変更がメールで届いていた。危なかった〜!直前まで変更に変更が重なる帰路だった。

今回は、日本行きの便の変更に始まり、その便の搭乗者リストに載せられていなかったために乗れないと言われ、代替便すら前日に空港ごと変更になるなど、最後までトラブルが異常に重なった旅だった。この寒いのに、冷や汗を何度もかいた。
なにはともあれ、こうして無事にイタリアに戻ることができたのは、みなさまと長州力のおかげだなと思う。

今日は半分眠った頭で書いたとりとめのない内容となってしまったけれど、部屋にはまだ中身の詰まったスーツケースが、現実を見ろと言わんばかりにガバっと広がって転がっている。やることもいっぱいだ、早く片付けよう!

というわけで、今日はこんなところで。
また、明日!!



毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)