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【質問回答】相手に悪気はないが、バカにされ傷ついた…どうすればいい?

4月も半ばを過ぎたというのに、なぜにこうして寒いのでしょうか。
寒さを思うと私は頻繁に、日本にいたころ、友人のくれたユン・チアン著の「ワイルド・スワン」を読んで、清朝末期から文化大革命の時代を生きた中国の人々の味わった寒さに恐れおののいたことを思い出します。

人間の行う非人道的な恐ろしい迫害も戦慄すべきものですが、人類の前に立ちはだかる自然環境による困難というものにも改めて圧倒されました。寒さというものを、自然のもたらす迫害だとすら感じたほどでした。
自分がいかにぬくぬくとした温室の中にいるのかを思い知らされたし、それが自分を脆弱にする毒ではないかと思ったりしました。

だからいまだに、こうして肌寒い日にはちょっと、部屋の温度を寒いままにしておきたい気持ちになる。しかし!質問回答では心の熱を燃やしてまいりたいと思います。

私からの提案は、これです。あなたのことを嘲笑の対象にする人たちのことを、「悪気はない」「嫌われていない」「中学生男子のような子供っぽいノリの行動」と判断することに疑問を持ってみてはいかがでしょうか。

あなたに尊厳があるならば、周囲の人はあなたの気持ちを少しも考慮せずにあなたの恋心を暴露して、その意中の彼と一緒に笑ってみせたりするでしょうか。これはいわば、”バカにされている”のですよ。

あなたはそれを不快に思って当然ではないですか。それに対してあなたは、「彼らに悪気はない」と考えることで、自分を楽にしようとしているのだと思うのですが、それは返ってあなたを傷つける考え方だと思います。

だってあなたを笑ったのですから。人の恋心というのは傷つきやすい敏感なものであることは、誰にだってわかることです。それを、本人のいるところで恋する相手を巻き込んであなたを笑ったんですよ。どうしてそれが、悪気がないと言えるのでしょうか。あなたの心を思った、優しく思いやりのある行動でしょうか。違いますよね。

少なくとも彼らは中学生ではなく、大人の年齢なのです。ならば彼らは、思いやりのない行動で自分たちが楽しめたらそれでいい、というレベルでものを考える内面ブサイクの未成長の男子たちです。それをきっちりと悪く思っていいのではないでしょうか。糞だなオイ、と思っていいのではないですか。私ならばそう考えます。一緒に笑ったその男に対しては、百年の恋も覚めます。男の風上にも置けない野郎です。

ちなみに、アタシだったらいきなりその場を失礼して、携帯の待受を貞子に変えて、ニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritを爆音で聴ききながらメモに「デスノート」とタイトルを付けて呪いの言葉を書き殴りながら帰り、気が済んだら心の井戸にその恋心を捨てます。なんならそれがオバケとなって相手の家のテレビから出現すればいいのです。「私がダメなんだわ」とか「こんなことされても仕方ないんだわ」とか「相手には悪気がないんだから」などと思うより、ずっとヘルシーでございましょう?笑

あなたはこれまでにも、人間関係で嫌なことがあると心を完全に閉ざすか相手を悪者にする以外の対処ができないと書いておられますが、今回の出来事についての説明を拝見すると、あなたの感覚はそれとは真逆のように思います。心を完全に閉ざすというよりもいつまでも気になってしまうし、相手を悪者にできずに自分を悪く思っているように見受けられるのです。

ちゃんと、悪く思ってみて。
思いっきし、好きなだけ嫌ってみるのです。

ヘッ、今回で化けの皮が剥がれたな!女の恋心を馬鹿にして笑うなんて、お前らクソかよ!そんなことを平気でするような野郎どもと仲良くしたって、いいことなんかあるもんか。こっちから願い下げだよ。タダでもいらねえわ。って。

だってそうでしょう。いい大人が中学生のノリで女子を傷つけて遊ぶのを、なんでどうして、良い目で見なくちゃいけないのかしら。まったく理由が見当たりません。そんな野郎に女の操を渡してたまるもんですかってなものでしょう。坊や、一体なにを教わってきたの。アタシだってアタシだって、疲れるわ!(山口百恵・『プレイバック』参照)でございましょう?!

だからね、ちゃんとムカついてください。
あなたの書いておられる「自分を守りながら人とのびのびやる」というのはそういうことです。バカにされて嫌な思いをしたら、きっちり嫌う。それを制御していたら、自分を守れませんし、のびのびしているとはいえません。

きっとあなたが言いたいのは「自分を守りながら周囲の人にも嫌われず、みんなといい関係を保つにはどうしたら良いか」ということなのかもしれませんが、そんな都合のいいことは狙わなくていいし、狙っても叶いませんよね。万人に好かれようとするから、バカにしてくるような相手を許そうとなどしてしまうのです。だから辛いのです。嫌ったり嫌われたりするのが人と人ですし、それで自然なのです。

もうちょっと、シャン!として。そして堂々と、アタシが嫌いなら、それはアタシにとって正義なのさ。と思ってみて。そしてもしも誤解があったりして嫌う必要がなかったとわかったら、そのときは気持ちを切り替えて、相手に謝ればいいのです。

いいですか、この世界に創られて存在している、あなた。そんなあなたは、バカにされていい存在ではありませんぞ。

でもでも私なんか…と思ったらもう負けです。そんなことじゃ、自分で自分を守れませんよね。ダメなものはダメです。もちろん、ちょっと見下されたり変なマウンティングをかけられたりして、ちょっとは譲歩したり自ら選んでその場を穏便に納めることがあったり、軽やかにスルーしたりしてもいい。

でも、バカにされても悪く思わなくていい、良い方に考えてあげなきゃいけない、というのとは違います。しつこいですが、ダメなものはダメなのです。だから、自らもそう思えるように、自分への自然な尊厳を取り戻してください。いいですか、ダメなものはダメだと知る。とりあえず、その認識だけは持つ。じゃあだんだんそう思えるように…ではなくて、この場で、一発で。バカにされたら不快に思っていい。そこに傷ついていいし、それを嫌っていいし、怒っていいのです。OK?

そのためにまず、あなたが傷ついたことは間違いじゃないと知って。当然の反応ではないですか。あなたは変じゃないぞ!そう思うだけでほら、なんか胸が熱くなるじゃないですか。温まってくるじゃないですか。

「嫌なことされたら、嫌っていい。傷ついても変じゃない。もっと自由に感じていい」と知った上で人と関わることが第一歩です。無理して許さなくていい。そのフィーリングこそが、のびのびと人と関わる感覚ですよ。縮こまっていないで、もっと自然に好きに感じたるわ!と思ってみて。

それでは、またね。

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