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2021.1.2 B層を狙え!狂乱の郵政選挙、新自由主義の幕開け

【B層を狙え!】#新自由主義 #郵政民営化

2005年8月。
俗に言う「郵政選挙」が幕を開けた。

反経世会を掲げ、郵政民営化に自らの政治生命を懸けた、小泉純一郎。
そして、その野望の右腕となり、1993年、東西冷戦が終焉した直後からその巨額な郵政マネーに目をつけていた米国の意向に沿う形で郵政民営化を推し進めた、竹中平蔵。

今の日本の格差社会の礎となった米国型グローバリゼーション、いわゆる新自由主義を日本に持ち込んだ日本の売国奴代表格の二人だ。

(竹中平蔵の米国の親友、ケント・カルダーは1993年時点で170兆円という膨大な額を誇る郵便貯金の資金は、国内の景気回復や、対ロシア援助、世界的な環境対策に“最も容易”に投入できる資金源である、と発言している)

郵便貯金と簡易保険合わせて350兆円にものぼる郵政マネーを海外に売り払うためだった、郵政民営化。

「米国政府は、2007年4月の郵政民営化を目標に、小泉首相が竹中経済財政・金融担当大臣に簡保、郵貯を含む郵政三事業の民営化プランを、2004年秋までに作成するよう指示したことを特筆する」
ブッシュ政権はこう述べた。

小泉純一郎の反経世会の想いと、米国の日本の資産剥奪、その想いが一致し、その想いを実現させるために動いたのが竹中平蔵だ。

そして時は2005年7月、郵政民営化関連法案は衆議院にて可決されたが、2005年8月の参議院本会議にて否決。
小泉純一郎、竹中平蔵らのいる自民党から多数の国会議員、いわゆる造反議員が反対に回ったため、否決された。

この結果を受けて、小泉純一郎は「郵政民営化の賛否を国民に問う」として衆議院を解散。
狂乱の郵政選挙に突入した。
(郵政民営化に反対した国会議員は自民党を離脱した)

日本をぶっ壊したこの2人。小泉純一郎と竹中平蔵

そしてその郵政選挙の時に小泉、竹中陣営は国民をA層、B層、C層、その他の4つの層に分け、その中でも一番国民の中で多いであろう、「B層」に狙いを定めたのである。

その時、竹中は広告会社と癒着しているのではないか、と追求される過程でその広告会社「スリード」が作成していた広報マーケティング戦略が暴露されてしまったのだ。
その内容はあまりに露骨だった。

「A層」はIQが高く、構造改革に賛成、具体的には財界勝ち組企業、大学教授、マスメディア、都市部ホワイトカラー

「B層」はIQが低く、構造改革に賛成、具体的には主婦層&子供を中心、シルバー層、具体的な事はわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層

「C層」はIQが高く、構造改革に否定的、構造改革抵抗守旧派。

構造改革に反対でIQが低い層にはアルファベットすら付いていない、全く問題にならない人々と考えたのだろう。

もちろん、米国からの支援も受けていた竹中平蔵は、大手広告代理店の電通に約一億四千百万円を支払い、その他の主なメディアにも合計で約二億円もの広告費を支払った。

もちろんその原資は私たちの税金だ。

B層の郵政民営化の政策的な意味など理解できない層をターゲットに、「民営化賛成」の意見を刷り込む広報活動を徹底的に展開していけばよい。
そして実際に、金融部門の海外売却を重要視しているはずの竹中平蔵が「郵政民営化って、わたしたちの町と暮らしを元気にするためのもの」とにっこり笑いながら説明する広報になっていた。

そしてその後の郵政選挙は自民党の圧勝。

郵政民営化に反対して自民党を離脱した国会議員には小泉、竹中陣営は刺客と称してまるで実績のない候補者を前の仲間の選挙区に容赦なく擁立、お金を投入されたマスコミはもちろん小泉、竹中陣営の自民党候補者を多く露出し、そのマスコミに乗せられた「B層」の多くの有権者は自らの国の資産の海外売却の法案などとは露知らずに自民党候補者に投票した。

そして、その後紆余曲折ありながらも、郵政事業は民営化された。

自分はこの時は二十歳そこそこの政治に関心などまるでない、遊ぶことしか頭のない子供でした。
だが、当時からトラックの運転手をしていた自分はその時ハンドルを握りながらラジオを聴き、その時のラジオDJが「郵政民営化をしたら日本国民の格差はどんどん助長される。日本は格差社会になる」と言っていた事をよく覚えています。

その時のラジオDJが言っていた事が気になりながらも、自分はこの時は恥ずかしながら選挙にはいきませんでした。
遊びが大事だったから。

その時の事を恥じながら、今この投稿をしています。

少しでも、政治に関心のない人に届きますように。

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