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あの時生きた人たちのカタチを求めて 天草・島原紀行

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私が天草・島原に旅したはなし。歴史・風土・人を感じる旅。
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天草・島原、隠れキリシタンに触れる旅② 海色の服とマリア様と四郎様

天草・島原、隠れキリシタンに触れる旅② 海色の服とマリア様と四郎様

女は旅するたびに綺麗になる 九州編

荷造りの早い女になりたい。
旅の前日にはサッと荷物をまとめて、持ち物も軽く、心の赴く場所に旅をするのに憧れる。
でも、実際の私は荷造りと引っ越しが何よりの苦手だ。
だいたい荷造りをするのは、前日の(というか、日付が変わった当日の)夜中、ゴソゴソと引き出しから着ていく服を用意する。
何を着て行こうか全然決まらなくて、ウロウロしながら荷造りしているとあっという間に

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私が天草にたどり着くまで 天草・島原、隠れキリシタンに触れる旅①

私が天草にたどり着くまで 天草・島原、隠れキリシタンに触れる旅①

点と点が長い年月を経て結ばれていつの日か線となり、壮大な叙事詩のように、いつしか私を主人公とした物語が出来上がるようなことがある。

このコロナに翻弄された約5ヶ月間、色々な苦しいことがあり悶々としていた私に母は、
「必ず導きの道はあるわよ」
と言ってくれていました。

そうかぁ、導きの道かぁ。

この響きに惹かれて、この言葉を聞くと、焦らずとも、いつかは光る道に出会えるような気がして少し心が落ち

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